- エアコンのつけっぱなしがお得な理由
- つけっぱなしのメリット・デメリット
- つけっぱなしでも節約する方法
「エアコンをつけっぱなしにする方が節電になる」という意見がある一方で、「こまめに消す方が良い」という考え方もあります。
暑い夏や寒い冬を快適に過ごせるエアコンの話題とあって、快適さと電気代のバランスをきちんと保つことは重要です。
この記事では、エアコンをつけっぱなしの方がお得な理由、消した方が良いパターン、節電方法などについて詳しく解説していきます。
人によって得するパターンも違うので、ぜひ最後までご覧ください。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
基本はエアコンをつけっぱなしの方がお得!(節電になる)

まず、基本的にはエアコンは、つけっぱなしの方が消費電力を抑えられるためお得です。

引用:ダイキン工業「mission5-1」
赤:つけっぱなし場合の消費電力
青:こまめに切る入れる場合の消費電力
グラフを見るとわかるように、特に12時以降の消費電力の差はかなり違います。
真夏のような室温と外気温の差が大きい時間帯は、エアコンのつけっぱなしするのがベストでしょう。

つけっぱなしではない方がお得パターンは次にご紹介します!
例外?エアコンをつけっぱなしにしないほうが良いパターン


基本的にはつけっぱなしの方がお得になるエアコン。
ですが、”状況によってはつけっぱなしじゃない方が良い”パターンもあります。
- 18時以降の場合
- 1時間以上の外出時
パターン①:18時以降の場合


引用:ダイキン工業「mission5-1」
赤:つけっぱなし場合の消費電力
青:こまめに切る入れる場合の消費電力
上のグラフを見ると、18時以降はつけっぱなし・消すに差があまりなくなります。
さらに22時以降では、つけっぱなしの方が消費電力を使ってしまっています。
これは、外気温が下がるため、エアコン起動時の消費電力も下がることが影響していると考えられます。



帰宅時間によって「つけっぱなし・消す」の判断をするのもありです!
パターン②:1時間以上の外出時
エアコンは起動時の温めや冷やしの際に電力を多く使います。
そのため、消している時間が短い場合(1時間以内)なら、つけっぱなしの方がお得です。
反対に2〜3時間など、外出時間が多いならエアコンを消し、帰宅後に付け直す方が電気代は抑えられます。



エアコンクリーニングなどの普段からのメンテナンスでもお得になります!
エアコンをつけっぱなしにするメリット


エアコンを一度つけてそのままにすることには、多くのメリットがあります。
特に温度のムラが気になる方や頻繁につけたり・消したりするのが面倒な方にとっては非常に魅力的な運転方法と言えるでしょう。
ここでは、快適性や省エネ性を含めた具体的なメリットを見ていきます。
- 室内の不快感を減らせる
- 快適に眠れる
- 電力消費の平準化
- 騒音の軽減
- 電源のオンオフに悩まない
室内の不快感を減らせる
エアコンをつけっぱなしにすることで、設定した温度を常に保てるため、急激な室温の変化が起きにくくなります。
冷暖房のオンオフを頻繁に繰り返す必要がないため、体感温度も安定します。
小さなお子さまやご高齢の方の体調管理にも効果的で、室内で快適に過ごしやすくなります。



「外も暑いし、帰ってきても暑い!」などのマイナス面を改善できます!
快適に眠れる
エアコンがつけっぱなしなら、睡眠中も温度は一定になります。
真夏の寝苦しさとは卒業できます。
また、エアコンは設定温度が決められるので「就寝中は〇〇°で、、、」ということも可能です。



しっかりとした睡眠の確保は、健康面で大きなメリットがあります!
電力消費の平準化
エアコンは起動時に多くの電力を消費しますが、つけっぱなしにすることで消費電力が一定になり、結果的に節電につながるケースがあります。
上でもご紹介したように、頻繁にオンオフを繰り返すより、長時間の一定運転の方が効率的な場合もあるのです。
電気料金が時間帯によって異なるプランを利用している方にとっては、ピーク時の使用を避ける工夫も可能になります。
騒音の軽減
エアコンを頻繁にオンオフすると、そのたびに起動音や停止音が発生します。
その点、連続運転であれば、それらの音を最小限に抑えることができ、部屋の静けさを保つことができます。
静音モードと組み合わせれば、就寝中・作業中も快適な環境が保たれるでしょう。



特に音に敏感な方にとっては、重要なポイントです!
電源のオンオフに悩まない
夏前後など「エアコンをつけようかどうしよう?」と迷うシーンもあります。
エアコンがつけっぱなしなら、こうした小さいストレスを回避できます。
特に家事やリモートワーク中は、こうした悩みも鬱陶しく感じるシーンも少なくないでしょう。



エアコンのオンオフは内部機能の負担を与えるため、エアコン寿命を延ばすメリットも!
エアコンをつけっぱなしにするデメリット


便利で快適なつけっぱなし運転ですが、その一方で見逃せない注意点もあります。
特に内部の汚れや電気代、健康リスクなどに関しては、正しい知識と対策が必要です。
- 空気の乾燥状態が続く
- エアコンの寿命にもつながる
- フィルターや内部の汚れ蓄積
- アレルギー・衛生リスク
- 電気代の増加リスク
- 内部乾燥ができない
空気の乾燥状態が続く
冷房・暖房のどちらでも、エアコンの長時間使用は空気の乾燥を招きます。
口内の乾燥は細菌などからへの免疫力を下げてしまいます。冷房なら体の冷え過ぎのリスクも。
エアコンをつけっぱなし状態で長時間過ごす場合には、風向の調整や加湿器の使用、ブランケットを使うなどの工夫が必要です。



体調に異変を感じたら、【運転モードの変更、一時的にオフ】など柔軟に対応しましょう!
エアコンの寿命にもつながる
連続運転によって電源のオンオフは減りますが、コンプレッサーやモーターに疲労が蓄積され、故障の原因となる場合があります。
特に内部に汚れがあるまま運転を続けると、熱がこもりやすくなり、部品の劣化が加速します。
異音や振動、冷暖房の効きが悪くなったと感じたら、すぐに専門業者に相談することが大切です。



日常的な掃除や点検も故障予防に役立ちます!
フィルターや内部の汚れ蓄積
長時間連続でエアコンを使用すると、フィルターにホコリや汚れがどんどん溜まっていきます。
内部ファンや熱交換器にも汚れが広がると、イヤな臭いの原因となり、運転効率も低下します。
放置すればカビの発生にもつながり、衛生面のリスクが高くなってしまいます。
定期的なフィルター掃除だけでなく、専門業者による内部クリーニングも検討しましょう。
アレルギー・衛生リスク
内部のカビやホコリが空気中に放出されると、アレルギー反応や喉の痛みを引き起こす原因となります。
特に小さなお子さまや高齢者、体力が落ちている方は影響を受けやすいです。
つけっぱなしにするからこそ、「定期的なエアコンクリーニングで衛生状態を保つ」ことが重要です。
電気代の増加リスク
エアコンを長時間使うことが必ずしも電気代の節約になるわけではありません。
外気温が安定している時期や短時間だけ使用する場合は、オンオフを切り替えた方が結果的に安上がりになることもあります。
電力の料金プランや時間帯を確認し、最適な運転方法を考えることが大切です。



節電意識を持ちつつ、無駄なエネルギー消費を防ぎましょう!
内部乾燥ができない
エアコン内部にはカビやダニがいるケースも多いです。
そのため、冷房・除湿後には1時間程度の送風運転を行うことがカビなどの対策になります。
その点、稼働時間が長いと送風運転を行う時間が取れず、カビやダニを増殖させる環境になる可能性があります。



エアコンをつけっぱなしにするなら、定期的な掃除や送風運転の時間を作りましょう!
エアコンをつけっぱなしでも節約する方法8選


「エアコンのつけっぱなしの方がお得」ということがわかっても、電気代は悩みの種になります。
『快適さはキープしたいけど、電気代は安く抑えたい』という方に向け、つけっぱなし運転でも無理なく節約できるコツをご紹介していきます。
- 適切な温度設定を見直す
- サーキュレーターなどを使う
- 風量は自動にする
- 保温・断熱への対策をする
- 除湿・加湿器を使う
- 室外機の周りをきれいにする
- 人感・室温センサー機能を活用する
- 定期的なフィルター掃除で効率をキープ
適切な温度設定を見直す
夏場は28℃、冬場は20℃を目安に設定しましょう。
「たった1℃違うだけで電気代が約10%変動する」とも言われています。
つけっぱなしにしていても、適温を守ることで冷暖房に必要な電力量が大きく変わります。
無理に冷やしたり暖めたりせず、季節や体感温度に合わせて調整するのが節電の第一歩です。
サーキュレーターなどを使う
冷房を使う際にはサーキュレーターや扇風機といった、風を循環させる機械と同時に使うのがおすすめです。
サーキュレーターなどを使えば、設定温度を変えなくても室内に風があるだけで涼しく感じます。



体感湿度を下げる効果も期待できます!
風量は自動にする
冷たい空気は下へ、暖かい空気は上へ流れるという特性を活かして、風向きを工夫してみましょう。
エアコンの自動風量機能も節電におすすめです。
風量の自動は、設定温度になるまで強風、そして微風や弱風に切り替える機能です。
部屋の広さや家具の配置によって、風が滞る場所ができやすいので、そこも考慮して微調整すると効果が高まります。
保温・断熱への対策をする
室内の冷暖房効率を上げるには、窓やドア周辺の断熱がカギになります。
窓に断熱シートを貼ったり、すきまにテープを使って冷気・暖気の流出を防ぐだけでも効果は大きいです。
カーテンは厚手のものに替えたり、ラグを敷いて床からの冷えを遮断する工夫も有効です。



小さな工夫の積み重ねが、大きな節約につながります!
除湿・加湿器を使う
人は湿度によって蒸し暑さを感じます。
そのため、夏であれば除湿機を使うことで、エアコンの温度を下げずに快適に暮らせるでしょう。
反対に冬であれば加湿器を使うことで温度を変えずに体感温度を上げられます。
冬は室内が乾燥し、喉の痛みや免疫力を弱めることもあります。



風邪やインフルエンザの予防としても、加湿器は効果的です!
室外機の周りをきれいにする
エアコンの室外機は電気代を節約する上では、「隠れポイント」とも言えます。
室外機周辺にものが置いてあれば、機能も下がり、結果、よりパワーが必要になり電気代も上がります。
室外機周辺にはゴミや植木などを置くのはNGです。
人感・室温センサー機能を活用する
最近のエアコンには、省エネに役立つセンサー機能が搭載されています。
人がいない時に運転を自動で弱めたり、設定温度を調整したりする機能を活用すれば、つけっぱなしにしても無駄が少なくなります。



古い機種の場合でも、スマートプラグや後付けセンサーで似たような効果を得ることができます!
定期的なフィルター掃除で効率をキープ
エアコンが無駄な力を使わないようにするには、定期的なクリーニングが必須です。
エアコンのフィルターがホコリで目詰まりすると、空気の流れが悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。
フィルター掃除の目安は2週に1回程度で、掃除機や水洗いでフィルターのホコリをしっかり取り除きましょう。



エアコンクリーニングは年1回程度が目安になります!
エアコンをつけっぱなしにする場合の注意点


メリット・節約術を活かすには、日頃のメンテナンスや運転時の注意が欠かせません。
ここでは、安全かつ快適にエアコンをつけっぱなし運転するためのポイントをまとめていきます。
- 留守中のペットのために使用する場合
- 定期的なフィルター掃除の重要性
- 室内環境のチェックを怠らない
- 専門業者による内部清掃のタイミング
- 運転環境(設置場所)の見直し
- 正しい設置角度と水平を確認
- 室内外の温度差に注意
- 電力料金の確認と節電対策
留守中のペットのために使用する場合
犬や猫などと暮らされている方は、留守中でもエアコンをつけっぱなしにしているはずです。
電気代を少しでも節約するためには、定期的なエアコンクリーニングや保温対策などを行うようにしましょう。
暑さ・寒さに弱いペットは多いです。節電を優先するがあまり、ペットに合わない環境を作るのは危険です。
定期的なフィルター掃除の重要
節電対策だけでなく、長時間の使用に耐えるためにも、定期的なエアコンクリーニング・点検は欠かせません。
フィルターの掃除を怠ると、カビやほこりなどの蓄積からエアコンの効率がどんどん下がってしまいます。
フィルター掃除は月に1〜2回が基本ですが、使用頻度が高ければ10日に1回などの掃除を検討してもよいでしょう。
掃除機でホコリを吸い取るだけでなく、水洗いできるタイプは優しく洗って、しっかり乾燥させてから取り付けましょう。



正しいお手入れはトラブル防止にもつながります!
室内環境のチェックを怠らない
「エアコンから異音がする」「変なニオイがする」「水が漏れている」といった異常は、運転を続ける前に必ずチェックしましょう。
そのまま使用を続けると、内部のカビの発生や水漏れ、部品が故障する原因になってしまいます。
少しでも異変を感じたら、無理せず専門業者に相談するのが安心です。
専門業者による内部清掃のタイミング
エアコンの内部にはフィルター掃除だけでは取りきれない汚れがたまります。
内部クリーニングは1〜2年に1度が目安ですが、ペットを飼っている家庭や喫煙者がいる場合は、1年に一度の依頼がおすすめです。
クリーニング後は風量の改善やニオイの除去、電気代の節約につながることも多く、定期的な依頼がおすすめです。
運転環境(設置場所)の見直し
エアコン本体や室外機の周囲に物が積まれていたり、カーテンが風の流れを遮っていたりすると、効率的な運転が妨げられます。
家具の配置を少し見直すだけでも、空気の循環がスムーズになることも多いです。



室外機の周囲もこまめに掃除して、落ち葉やホコリが詰まらないように気をつけましょう!
正しい設置角度と水平を確認
エアコンが傾いた状態で設置されていると、排水の流れが悪くなり、水漏れの原因になります。
新しく設置する場合は、業者にきちんと角度と水平を調整してもらいましょう。
既に設置済みのものでも、フィルター掃除やエアコンクリーニングの際に傾いてしまう可能性もゼロではありません。
わずかなズレでも運転に影響が出るため、注意が必要です。
室内外の温度差に注意
室内・屋外の温度が激しいと体調不良になる可能性を上げてしまいます。
夏であれば冷房病(クーラー病)の原因にもなり、日常生活にも悪影響を出るので、注意しましょう。
電力料金の確認と節電対策
お得だからとエアコンのつけっぱなしを選択しても、やはり電気代は心配です。
2016年からの電力自由化により、さまざまな会社が電気を販売しています。
- 電気量の多い家庭向けのプラン
- 電気代に応じてポイントがもらえる など
電力会社各社の特徴も出ています。
今の電力会社と他社の電気代をシミュレーションすることで、自分に合った会社・プランが見つけられます。



結果的に節電につながるケースも多いです!
エアコンクリーニングが大切な理由


つけっぱなし運転を安心・快適に続けるためには、エアコン内部の衛生管理が欠かせません。
特に、これまでエアコンクリーニングを依頼したことがない方にとっては、不安や疑問も多いかもしれませんが、正しい知識があれば安心して依頼できます。
エアコン内部には、想像以上にホコリやカビがたまりやすく、放っておくと健康リスクが高まります。
喉の痛みや鼻の不快感など、エアコン使用時に感じる不調の原因が内部の汚れにあるケースは多いです。
フィルター掃除程度なら自力でも行えますが、内部の汚れを落とすことはできないため、専門業者による分解洗浄が必須です。
プロのクリーニングでは、専用機材や洗剤を使い、普段見えない内部の熱交換器やファンまでしっかり洗浄してくれます。
清潔なエアコンは、効率よく働くだけでなく、家族の健康を守る大切な設備でもあります。



つけっぱなし運転を取り入れる際には、ぜひエアコンクリーニングもセットで考えるようにしましょう!
エアコンのつけっぱなしについて:まとめ
この記事では、エアコンをつけっぱなしがお得な理由、消した方が良いパターン、節電方法などについて詳しく解説してきました。
エアコンをつけっぱなしにすることは、工夫次第で快適さを保ちつつ電気代を抑える有効な方法です。
ただ、その効果を最大限にするためには、日々のメンテナンスと適切な使い方が不可欠です。
自分の生活環境やエアコンの性能を理解し、適切に選択肢し、利用することが大切です。
また、定期的なメンテナンスや節約方法を試すことで快適さと省エネのバランスを保つことも可能になるでしょう!
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