- エアコンを使った部屋干しのメリット
- エアコンを使った部屋干しの方法
- 洗濯物を干す際の注意点
梅雨の時期や寒い冬、花粉の多い季節など、外に洗濯物を干せないときに便利なのが”部屋干し”です。
ただ、部屋干しの悩みとして多い「乾きにくい」「ニオイが残る」といった問題は心配です。
しかし、こうした問題は、実はエアコンを上手に使うことで大きく改善できます。
この記事では、エアコンを使って洗濯物の干すメリットから方法、注意点などについて詳しく解説していきます。
エアコンを上手に使うことで、洗濯物を効率的に乾かし、ニオイの発生を防ぐことができます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
洗濯物の部屋干しが乾きにくい理由

花粉や梅雨の時期は、部屋干しをする方も多いですが、「なかなか乾かない、、、」という不満を持つ方も多いです。
部屋干しの乾きづらさには、いくつかの要因が絡み合っています。
まずはそのメカニズムを理解し、対処法を考えてみましょう。
室内湿度が高い
部屋干しでは、洗濯物から蒸発した水分がそのまま室内に滞留しやすくなります。
湿度が高いと蒸発速度が落ち、衣類の乾きにも時間がかかる原因に。
「湿度70%以上の環境では、外干しと比べて乾燥にかかる時間が約1.5倍に延びる」とも言われています。
空気の循環が不十分
カーテンで窓を覆っていたり、家具で風の通り道が塞がれたりすると、洗濯物の周りに湿った空気がこもってしまいます。
空気が停滞すると蒸発した水分が洗濯物に戻りやすく、乾燥効率が大幅にダウンに。
適度な風の流れを作ることが、部屋干し成功のカギです。

室内の湿度が上がることで、ダニやカビの増殖も心配になります!
部屋干しの乾きにくさがもたらすデメリット


乾きにくい部屋干しには、見た目以上のデメリットが潜んでいます。
健康面や衣類の品質維持にも影響を及ぼすため、注意が必要です。
生乾き臭の発生
湿度の高い状態が続く部屋干しでは、雑菌が急速に繁殖しやすくなります。
その結果、衣類に独特の「生乾き臭」が染みつきやすく、取り除くのに何度も洗い直しが必要になることもあります。



ニオイ除去のための追加洗剤や柔軟剤の使用が増え、コストがかさむのも見逃せないポイント!
カビ・雑菌の繁殖
部屋干しによって室内湿度が60%以上になる時間が長引くと、壁や天井、家具の裏側などにもカビが発生しやすくなります。
カビ胞子が衣類に付着すると、肌トラブルやアレルギーの原因になるリスクも高まります。
建材や家具へのダメージにより、修繕費用が発生するケースもあるため注意が必要です。
タイムロスとコスト増加
乾きにくい状態が続くと、洗濯物を干してから片付けるまでに要する時間が大幅に延びます。
部屋の空間が長時間占有されるため、家事や仕事など、他の作業に支障が出ることも少なくありません。
さらに、除湿アイテムや追加の電力使用料、再洗濯による水道・洗剤代が家計に積み重なります。



トータルのランニングコストが増加する点も覚えておく必要があります!
おすすめ!エアコンを使った部屋干しのメリット


部屋干しは便利な反面、湿気やニオイが気になることも多いです。
そんなときに役立つのがエアコン。
エアコンなら温度と湿度をコントロールできるため、部屋干し環境を格段に快適にしてくれます。
乾燥機能でスピード乾燥
エアコンの「ドライモード」は、室内の湿度を自動で下げながら送風してくれるため、洗濯物の乾燥がぐっと早まります。
高温で乾かす必要がないため、衣類の繊維を傷めにくい点も嬉しいポイントです。
天気に左右されず、予定通りに乾く安心感もあります。
年中快適な温度管理
夏の暑さや冬の寒さに関係なく、エアコンがあれば室内環境を一定に保つことができます。
部屋干しにとって重要な要素である温度と湿度を管理できるため、どの季節でも安定した乾燥が可能に。
急な雨や梅雨時期、花粉シーズンでも慌てずに済むのは大きなメリットです。
外干しに比べ、花粉や天候の影響を受けないだけでなく、洗濯物への影響も抑えられます。



結果として、洗濯物への嫌な臭いやシワも抑えることができます!
エアコンを使った洗濯物の干す方法


せっかくエアコンを使うなら、少しの工夫で乾燥効率をさらに高めることができます。
洗濯物の配置やエアコンの設定など、ポイントを押さえて快適に部屋干しを実践しましょう。
- 設定温度と運転モードのポイント
- 冬は暖房を使う(扇風機などの併用も)
- 風向きの細かい調整
- 洗濯物の配置と風の通り道
- 部屋のレイアウト最適化する
- 送風時間の目安
- 衣類の種類別干し方
- 扇風機やサーキュレーターと併用する
設定温度と運転モードのポイント
効率的に乾かすには、室温を20〜25℃、湿度を50〜60%に設定するのがおすすめです。
ドライ(除湿)モードを活用し、高温運転を避けることで衣類の縮みも防げます。
最初は短時間から試してみて、部屋や洗濯物の状態を見ながら調整すると安心です。



エアコンの機種によっては、「衣類乾燥機能」がついていることも!
冬は暖房を使う(扇風機などの併用も)
部屋干しを行うのが冬なら、暖房を使うのも良いでしょう。
再熱除湿という方法もありますが、除湿を使うことで室内が寒くなるケースがあります。
暖房を使うことで室内は暖かくなりますが、湿度自体に変化はなく、乾きづらくなることもあるでしょう。
そこで扇風機やサーキュレーターなどと併用することで、より効果的に洗濯物を乾かせます。



意図的に空気の流れを作り、湿度を下げるのがポイントです!
風向きの細かい調整
エアコンを使い、洗濯物を乾かすにはできるだけ直風を当てるのがおすすめです。
エアコンのルーバー(風向板)を調整して、洗濯物の上部に斜め下方向から風を当てると、熱と湿気が上手に移動し、効率的な乾燥が期待できます。
風が一方向に偏らないよう、時々ルーバーの角度を変えて部屋全体に風が行き渡るようにしましょう。
洗濯物の配置と風の通り道
洗濯物同士の間隔は5〜10cm程度を目安に空けることで、風通しが良くなり効率的に乾きます。
壁や家具からも少し離して設置することで、風が洗濯物の前後に行き渡ります。
扇風機やサーキュレーターを併用すれば、空気の流れがよりスムーズになり、湿気がこもるのを防げます。
洗濯物の配置と風の通り道
洗濯物同士の間隔は5〜10cm程度を目安に空けることで、風通しが良くなり効率的に乾きます。
壁や家具からも少し離して設置することで、風が洗濯物の前後に行き渡ります。
扇風機やサーキュレーターを併用すれば、空気の流れがよりスムーズになり、湿気がこもるのを防げます。
風向きの細かい調整
エアコンを使い、洗濯物を乾かすにはできるだけ直風を当てるのがおすすめです。
エアコンのルーバー(風向板)を調整して、洗濯物の上部に斜め下方向から風を当てると、熱と湿気が上手に移動し、効率的な乾燥が期待できます。
風が一方向に偏らないよう、時々ルーバーの角度を変えて部屋全体に風が行き渡るようにしましょう。
部屋のレイアウト最適化する
洗濯物は、エアコンの風が直接届く位置に干すのが理想です。
壁際や出入口付近は気流が乱れやすいため避けましょう。
家具との隙間を確保し、湿気がこもらないように工夫すると、カビの発生リスクも抑えられます。



移動式のハンガーラックを使えば、最適な位置に簡単に移動できます!
送風時間の目安
少量の洗濯物(2〜3kg)であれば、ドライモードで約2〜3時間、中量(4〜5kg)なら3〜4時間が目安です。
部屋の温度や湿度によって変動するため、途中で洗濯物の乾き具合を手で確認しながら調整しましょう。
完全に乾く直前で通常モードに切り替えると、電気代の節約にもつながります。
衣類の種類別干し方
ジーンズや厚手のタオルなどの乾きにくい衣類には、風がよく当たるよう配置しましょう。
ニットやウール素材は伸びを防ぐため、裏返して陰干しスタイルにするのがおすすめです。
シャツは形を保つためにボタンを留めて干すと、乾いた後のシワも軽減されます。



素材に合わせた干し方を意識すると、仕上がりの質が向上します!
扇風機やサーキュレーターと併用する
暖房の部分でも少し触れましたが、扇風機やサーキュレーターなどを併用することで効率がアップします。
エアコンの向かい側から洗濯物へ風を当てるようにすると効果も高まります。
「早めに部屋干しを終わらせたい」なら、扇風機などは強い味方になってくれます。
短時間で終わらせるエアコンを使った洗濯物の干し方


洗濯物を干す際にエアコンを使う場合、少しのコツを押さえるだけでより効果を高められます。
洗濯を早く終わらせ、次の仕事へと移るためには、3つポイントを押さえておきましょう。
- 洗濯物の間隔をきちんと空ける
- 風の当たる面積も広くする
- 厚い服は並べない
洗濯物の間隔をきちんと空ける
洗濯物の隙間を空けることで、空気がより通りやすくなり、乾燥時間が短くできます。
反対に間隔が狭過ぎれば、湿度もこもりうまく乾燥してくれません。
風の当たる面積も広くする
洗濯物の風を当たる面積を広くすることで、水分が蒸発しやすくなります。
例えば、タオルやハンカチなどは2つ折りにするのはやめ、端だけを固定すると良いでしょう。
厚い服は並べない
厚手の服はなるべく部屋干しは避けた方が良いです。
厚手の服は中にある水分量も多く、通常の干し方ではなかなか乾きません。
そのため、厚手の洗濯物は隣に干す物の乾きにも影響してしまいます。



どうしても厚手の洗濯物を干す場合には、その両隣は乾きやすいものを選びましょう!
洗濯物をエアコンを使って干す時の注意点


便利なエアコンを使っての部屋干しですが、使い方を誤るとトラブルの原因になる可能性もあります。
安全かつ省エネに活用するための注意点を押さえましょう。
- 定期的なエアコン掃除は必須
- 電気代と環境負荷への配慮
- 過度な除湿による乾燥注意
- 安全性の確保
- 洗濯物の量は増やしすぎない
- 部屋干し後には換気もする
定期的なエアコン掃除は必須
洗濯物をエアコンを使って干すなら、定期的なクリーニングは必須です。
エアコンは室内の空気を取り込み、風を送る仕組みのため、内部にほこりやカビが溜まれば風量が落ちてしまいます。
また、汚れた風が出ることで、「洗濯物が臭う、、、」などの影響も心配です。
2週間に1度程度は取り外して水洗いし、日干しでしっかり乾かし、内部クリーニングなら1年に1回を目安に掃除しましょう。



エアコンを清潔な状態にすることは、本体の寿命の延長にもつながります!
電気代と環境負荷への配慮
除湿モードは、通常運転より消費電力が高くなる場合があります。
長時間の連続運転を避け、タイマーやエコ運転機能を活用しましょう。
運転終了後は換気や除湿機で後処理するとトータルの省エネにつながります。
過度な除湿による乾燥注意
湿度を必要以上に下げすぎると、衣類がパリパリに硬くなる場合があります。
肌触りが損なわれるだけでなく、静電気も発生しやすくなります。
除湿は衣類が乾ききるまでの一時的な手段とし、最後は通常運転や自然乾燥で調整しましょう。



室内の乾燥状態が進めば、肌の乾燥や喉の痛みといった健康面での心配も出てきます!
安全性の確保
洗濯物がエアコン本体や吹出口に触れると、機器の故障や感電の危険も心配です。
必ず吹出口から30cm以上離して干し、風路を塞がないようにしましょう。
また、電源コードや延長コードを床に這わせず、つまずきや水濡れにも注意してください。
洗濯物の量は増やしすぎない
一度に干す洗濯物の量もきちんと考えましょう。
外に出せないからといって、同じ量を室内に干してしまえば、湿度も上がり乾きがさらに悪くなってしまいます。
エアコンを使って効率的に部屋干しできるといっても、限度もあります。
部屋干し後には換気もする
部屋干しをするなら、換気をすることも忘れてはいけません。
室内に湿気が多ければ、カビが発生しやすくなってしまいます。
エアコン内部が汚れるのを早める原因にもなるので、定期的な換気は重要です。



部屋干しが終わったら換気し、扇風機などを併用すると効果的です!
部屋干しで使えるその他のおすすめ道具


エアコン以外にも、部屋干しを助けるアイテムもあります。
エアコンと組み合わせることで、より快適な部屋干し環境を実現できます。
サーキュレーターや扇風機
エアコンの風だけでは届きにくい部屋の隅や洗濯物の下部に、サーキュレーターや扇風機が強力に風を届けます。
風の流れを均一にすることで、乾きムラを防ぎ、全体をまんべんなく乾かせるのがポイントです。
低消費電力のモデルを選べば、電気代を抑えつつ効果的に乾燥を促せます。
除湿機の活用
エアコンのドライ機能と比べ、除湿機はより直接的に空気中の水分を取り除くのが得意です。
部屋全体の湿度を素早く下げることで、洗濯物を干してから短時間でカラッと仕上がります。



コンパクトなモデルならワンルームでも邪魔にならず、シーズンを問わず使える便利アイテムです!
衣類用消臭スプレー
干し始めに衣類全体に軽くスプレーしておくと、万一の生乾き臭が発生しても成分がニオイを中和してくれます。
防カビ・抗菌成分入りのタイプなら、雑菌の繁殖そのものを抑制する効果も期待できます。
仕上げにひと吹きするだけで、洗濯物がより快適な状態で仕上がるのでおすすめです。
部屋干しする際の洗剤選びのコツ


エアコンを使う場合でも、部屋干しをするなら洗剤選びにも気をつけましょう。
- 洗浄力の高い
- 除菌や消臭効果のある
こうした洗剤が特におすすめです。
エアコンを使っても、天日干しに比べればカビや雑菌は増殖しやすくなります。
その点、洗浄力の強い洗剤ならカビや雑菌などの餌になる汚れは落ちやすいです。
また、天日干しでは殺菌効果も期待できます。
部屋干しの場合には殺菌効果はないため、除菌や消臭効果のある洗剤を使うことで臭いもつきにくくなります。



袖や襟の黒ずみや汚れにも対応できる点もメリットです!
エアコンクリーニングで部屋干しの効果を最大化


エアコンを使って洗濯物を乾かすなら、定期的なエアコンクリーニングも忘れてはいけません。
内部にホコリやカビが溜まっていると、乾燥効率が落ちたり、嫌なニオイの原因になったりします。
特に送風口やフィルターの汚れは、部屋干し時に影響が出やすいため注意が必要です。
エアコンクリーニングを専門業者に依頼することで、自分では手の届かない内部の汚れまでしっかりと除去してもらえます。
衛生的な空気環境を保ちながら、効率よく部屋干しを行うためにも、エアコンのメンテナンスは非常に重要です。



見積もりや作業内容を丁寧に説明してくれる業者を選べば安心して依頼できます!
エアコンを使った洗濯物の干し方について:まとめ
この記事では、エアコンを使って洗濯物の干すメリットから方法、注意点などについて詳しく解説してきました。
梅雨や花粉の時期などは、外に洗濯物を干すことが難しいケースも多いです。
そんな時は、エアコンを活用すれば、天候や外の状況を気にせずに洗濯物を干すことができます。
ただ、効果的に乾かすためには「干し方の工夫」や「適切なエアコン設定」などが重要になってきます。
さらに、扇風機やサーキュレーターを併用することで、より短時間で効果的に洗濯物を乾燥させることができるようになるでしょう!
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