- 窓用エアコンのメリット・デメリット
- 窓用エアコンを使う際のコツ
快適な室内空間を作ってくれるエアコンは、現代なら必需品の家電製品です。
しかし、設置場所や賃貸物件に住んでいるなどの状況があると、従来の壁掛けエアコンが設置できないこともあります。
そんな時に便利なのが、”窓用エアコン”です。
簡単に取り付けられて便利な窓用エアコンですが、メリットがあれば当然デメリットも存在します。
この記事では、窓用エアコンのメリット・デメリット、使う際のコツなどについて詳しく解説していきます。
エアコンの性能を最大限に引き出し、快適な室内環境を長期間維持するために、どのような工夫ができるのかを見ていきましょう。
窓につけるエアコンとは?

エアコンといえば、一般家庭にある壁掛けやオフィスなどにある天井埋め込み型を思い浮かべるでしょう。
壁掛け・天井埋め込み型のエアコンは室内機と室外機が分かれています。
しかし、エアコンの中には、室内機+室外機が一体になった「窓用エアコン」というものがあります。
一体型になっているため、設置場所の選択肢も広がり、プロの業者以外でも取り付けられるなどのメリットがあります。
その一方で、効き目が弱いことや電気代がよりかかるなどのデメリット部分にも注意が必要です。

”ウインドエアコン”や”窓コン”などとも呼ばれています!
窓用エアコンを使うメリット


まずは窓用エアコンを使うメリットを4つご紹介していきます。
- 設置場所が比較的自由
- 設置が簡単
- 価格が安い
- 持ち運びもしやすい
設置場所が比較的自由
一般的な壁掛けエアコンは、室外機と室内機が別々に存在しています。
その点、窓用エアコンは室内機+室外機が一体化しているため、設置場所も自由になります。
壁掛け | 壁掛けでは室外機をベランダや庭などに設置する。 |
窓用 | 室外機がないため窓の外側にベランダなどがなくて設置できる。 |
また、エアコンを新設する場合、壁に穴を開ける必要も出てきます。
賃貸物件なら大家や管理会社などへの許可が必要ですが、窓用エアコンなら許可も必要ありません。



好きな場所に設置できるのは窓用エアコンの最大のメリットです!
設置が簡単
窓用エアコンの設置は素人でも行え、30分ほどの時間で完了できます。
対して、壁掛けエアコンの場合は、プロへの依頼が必須なために費用もかかり、2〜3時間もかかるケースもあります。
窓用なら、費用はもちろん「わざわざ予定を空けなくちゃ、、、」という手間も排除できます。
価格が安い
安くても4万円以上はする壁掛けエアコン。
窓用エアコンであれば、1万円台からでも見つけることができます。
壁掛けなら設置費用にもお金がかかりますが、窓用なら自分でできるため費用はかかりません。
持ち運びもしやすい
窓用エアコンは室内機と室外機が一体型になっています。
そのため、引っ越しなどの際にも持ち運びやすいです。
反対に壁掛けエアコンなら、移設費用を引っ越し業者に払う必要も出てきます。



窓用エアコンは、学生や引っ越し後でお金がない方におすすめです!
窓用エアコンを使うデメリット


使うメリットも多い窓用エアコンですが、設置するにはデメリット部分をきちんと知っておく必要があります。
- 広い部屋では効果薄
- 音が大きい
- 防犯面での不安がある
- 電気代が高くなる
- 暖房対応している機種が少ない
広い部屋では効果薄
窓用エアコンはサイズが小さいため、大きなパワーを出すことは難しいです。
そのため、リビングなど大きな部屋で使っても、冷暖房効果はあまり得られません。
一般的な壁掛けエアコンなら10畳用以上の機種もたくさんあります。
ですが、窓用エアコンのほとんどは4〜7畳用になっています。



窓用エアコンにパワーは期待できないため、サーキュレーターなどと併用が効果的です!
音が大きい
窓用エアコンの稼働音が大きい点はデメリットと言えるでしょう。
窓用エアコンは、室外機・室内機が一体になっているため、壁掛けなら外で発生するような音も室内で響いてしまいます。
音が気になる場合には、最初から静音タイプの窓用エアコンを選ぶと良いでしょう。
防犯面での不安がある
窓用エアコンは直接窓に設置するため、窓側からの施錠ができなくなってしまいます。
窓下などに設置する簡易的な施錠をすることで、ある程度の防犯な可能です。
さらに、窓とエアコン側に隙間ができるため、雨や風、虫なども入りやすくなります。



雨が吹き込みやすい窓への設置は避けるのがベストです!
電気代が高くなる
電気代が高くなる傾向が強いのも、窓用エアコンのデメリットです。
窓用には壁掛けなどにある”インバータ制御”というものがついていません。
このインバータ制御は、温度センサーで省エネ運転などをするためのものです。
窓用 | 壁掛け | |
---|---|---|
畳数 | 4.5〜7畳の場合 | 6〜9畳の場合 |
消費電力 | 620W | 135〜720W |
電気代(1時間) | 16.7円 | 3.6〜19.4円 |
年間電気代 | 35,500円 | 19,359円 |
機種によって違ってきますが、冷房時だけでもこれくらいの差が出てしまいます。
また、設置場所が直射日光が当たる場所などの条件が加われば、さらに電気代にも差が出るはずです。



窓用エアコンを使う際には、後ほど紹介する【使う際のコツ】も参考に!
暖房対応している機種が少ない
窓用エアコンは基本的に冷房機能のみの機種がほとんどです。
仮に暖房が機能がついたものでも、冷房時よりパワーが落ちるため、暖房器具としては厳しいでしょう。
設定温度になるまでに時間が掛かれば、それだけ多くの電気を使うので電気代もさらに心配になってしまいます。



窓用エアコンを使用するなら、冬場にはヒーターなどを別で用意する必要があります!
窓用エアコンを使う際のコツ


「窓用エアコンを使う」という方は、次の4つのポイントに気をつけましょう。
特に窓用エアコンは、壁掛けに比べパワーが落ち、電気代が多くかかるデメリットがあります。
次のポイントを抑えることで、そうしたデメリットも最小限にできるはずです。
- サーキュレーターなどと併用する
- 直射日光を避ける
- カーテンを効果的に使う
- フィルター掃除などもこまめにする
サーキュレーターなどと併用する
窓用エアコンを使う際には、サーキュレーターや扇風機を併用することで効率的に部屋を冷やすことできます。
エアコン稼働時間が短くなれば、それだけ電気代も抑えられます。



冷たい空気は下に溜まる性質があるため、上向きにセットするのがオススメです!
直射日光を避ける
エアコン本体を直射日光に当てないことも重要です。
直射日光が当たることで、エアコン自体の熱交換効率も下がります。
よりパワーが必要になってしまうため、電気代も余計にかかる恐れがあります。
カーテンを効果的に使う
エアコンを稼働する際には、カーテンなどで日差しを遮るのも効果的です。
直射日光が室内に強く当たる環境では、なかなか温度は下がりません。
エアコンの稼働時間が長くなれば、よりパワーも必要になり、電気代も上がってしまいます。



カーテンには外部へ冷気を逃がしにくくする効果もあります!
フィルター掃除などもこまめにする
窓用エアコンでも通常の壁掛けと同じく、定期的なメンテナンスは必要です。
フィルター掃除は自分でもできますが、内部クリーニングはプロに任せましょう。



掃除などのメンテを怠れば、エアコン側に強い負担がかかります!
窓用エアコンが取り付けられない窓もある


業者に頼まなくても自分で設置できる窓用エアコン。
多くの窓では設置可能ですが、一部の窓のタイプでは設置できないこともあります。
- 窓枠レールが低すぎる
- 窓の開く幅が狭い
- 窓の開く高さが低い
機種によって違いますが、【窓枠は10mm・幅は47㎝・高さ77㎝】ほどが目安になります。



窓用エアコンを買う前には、きちんと確認するのが必須です!
設置できるなら通常のエアコンがベスト!


窓用エアコンは値段の安さや設置の簡単さなどのメリットもあります。
ですが、設置できるなら通常の壁掛けエアコンがベストです。
壁掛けエアコンはパワーもあり、防犯面を考えてもメリットは大きいです。
窓用は本体の値段は安いですが、どうしても電気代が壁掛けよりかかってしまうため、長い目を見ればお得感も薄れてしまいます。
それに早く快適な温度になるエアコンの方が、利用者側にとっても嬉しいはずです。



「部屋に設置する場所がない」など特別な理由がない以外は、壁掛けエアコンがオススメ!
窓付けのエアコンについて:まとめ
この記事では、窓用エアコンのメリット・デメリット、使う際のコツなどについて詳しく解説してきました。
窓に設置する窓用エアコンは、設置が簡単でコンパクト、値段も安いなどメリットが多い便利な家電です。
しかし、パワーの弱さや音、電気代などの問題も抱えています。
エアコンをつける際は、基本的には壁掛けがオススメで、状況によって窓用を選ぶ方が良いかもしれません。
窓用エアコンを使う際には、カーテンやサーキュレーターとの併用といったポイントを抑えることで電気代の増加を減らせます。
自分の生活スタイルや部屋の条件に最適なエアコンを選び、長く快適に使用していくためのコツを実践しましょう!
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