- 悪臭が健康・エアコンに与える影響
- エアコンから悪臭が出る原因
- 悪臭を消す解決方法
- エアコンからの悪臭を予防する方法
エアコンを使用した際に「なんか臭い・・・」と感じることもあるでしょう。
特に、しばらく使っていなかった期間後にエアコンを使い始めると、悪臭を感じることも多いです。
こうしたエアコンからの悪臭は、内部のカビやホコリなどが原因になっている可能性があります。
「ただのニオイだから、、、」と軽く考えていると、ご自身や家族への健康面のリスクをはじめ、電気代増加といった悪影響も出てきてしまいます。
そこでこの記事では、エアコンからの悪臭が与える影響から、悪臭の原因と解決方法などについて詳しく解説していきます。
悪臭への適切な対策を講じることで、快適で清潔な室内環境を維持し、健康を守るためのヒントが得られるでしょう。
悪臭が健康やエアコンに与える悪影響3選

エアコンからの悪臭を放置すると、自分や家族の健康はもちろん、エアコン自体にも良くありません。
悪臭の原因や対処法などを知る前に、まずは、放置する悪影響についてお伝えしていきます。
- 自分や家族への健康面へのリスクになる
- 電気代が余計にかかる
- エアコン故障や不具合の原因になる
自分や家族への健康面へのリスクになる
エアコンからカビや細菌、ホコリなどが悪臭と共に室内に拡散すると、アレルギー症状や呼吸器系のトラブルを引き起こす恐れがあります。
さらに悪臭の長期間放置は、室内の空気が不快に感じストレスにもなり、日常生活や仕事などへの影響も心配です。
特に小さいお子さんや高齢者、疾患持ちの方がある場合は、より注意が必要です。

今は問題がなくても、不衛生な環境に居続ければアレルギーなどを発症するリスクも上がります!
電気代が余計にかかる
内部の汚れが溜まることで、エアコンの運転効率が下がってしまいます。
設定温度になるまでに時間やパワーが必要になれば、当然、電気代も上がります。
冷房・暖房を使っているのに、冷えない・温まらないなどの影響も出てくることが予想できます。
これを防ぐには定期的なフィルター・内部クリーニングが必要です。
エアコン故障や不具合の原因になる
フィルターや内部の汚れの溜まりは、エアコンの不具合や故障を招く可能性もあります。
エアコンに負荷がかかり続ければ、故障や不具合が起きても当然です。
一般的な壁掛けエアコンは、安くても5万円以上はする安くない家電です。
エアコンの寿命は10年ほどとされています。



きちんとした使い方をすれば、10年以上も活躍してくれる家電です!
エアコンから悪臭が出る原因


エアコンから悪臭を感じる場合は、概ね次のような原因が考えられます。
- フィルターの汚れ・内部の汚れ
- 生活臭(汗・タバコ・油・ペットなど)
- ドレンホースのつまりや排水不良
- エアコンの不具合
- 購入直後の臭い
フィルター・内部の汚れ
エアコンは室内の空気を取り込み、温かい・冷たい風を送り出します。
そのため、エアコン内部やフィルターにはカビやホコリなどが溜まっていきます。
カビっぽい臭いや酸っぱい臭いなどがする場合には、フィルターや内部の汚れを疑いましょう。



カビやダニを放置すれば、臭いもひどくなり、健康への悪影響も心配です!
生活臭(汗・タバコ・油・ペットなど)
室内にはさまざまな臭いの元が存在し、それがエアコンからの悪臭につながっていることも多いです。
汗やタバコ、調理の際の油や煙、ペットの匂い、香水など、エアコンは室内の臭いまで取り込んでしまいます。
こうした臭いもエアコン内部のカビやダニなどの栄養にもなり、室内の空気環境を悪化させる恐れもあります。
ドレンホースのつまりや排水不良
エアコン内部の水を外へ排出するドレンホースですが、詰まりなどが起きると悪臭を放つ原因になります。
「フィルターや内部クリーニングをしたのにまだ臭い」という場合には、ドレンホースが原因かもしれません。



ホースのつまりはエアコンからの水漏れの原因にもなるので注意が必要です!
エアコンの不具合
エアコンが不具合を起こしているサインとして、悪臭が出ているケースもあります。
特に焦げくさい臭いは、内部の不具合の可能性が高いです。



すぐに電源を切りコンセントを外して、メーカーや修理業者に相談しましょう!
購入直後の臭い
新しいエアコンを買ったばかりだと、内部の塗装やプラスチックから独特な臭いがすることもあります。
基本的にはだんだんと消えていくものなので、心配はいらないでしょう。
ただし、「いつまでも臭いが続く」場合には、メーカーなどへの相談がベストです。
エアコンからの悪臭を消す解決方法


エアコンからの悪臭は健康・経済面のどちらにも悪影響があるものです。
そのため、なるべく早い対処が大切になってきます。
そこで悪臭を消す解決方法を5つご紹介していきます。
- フィルター掃除をする
- 運転直後の換気する
- 冷房運転の結露水を利用する
- エアコン内部のクリーニングを依頼する
- 消臭剤を使う【一時的な方法】
フィルター掃除をする
フィルターはエアコンの中でも特に汚れやすいパーツです。
放置することで悪臭の原因になるので、定期的な掃除をおすすめします。
フィルター掃除は自分でも行える点もポイントです。
【電源をオフにしプラグを抜く→カバーを開きフィルターを取り出す→表面を掃除機で吸い取る→裏面をブラシなど水洗いする→よく乾かして本体に戻す】



フィルターを乾かす際には、日陰で行いましょう!
運転直後の換気
エアコンをつけた際には、窓を開けて換気するのも良い方法です。
運転直後は内部からカビの胞子やホコリが放出されやすくなっています。
換気をすることで、カビやホコリなどを屋外へ排出することができます。



離れた窓を開けることで、エアコンへの負担を抑えることができるでしょう!
冷房運転の結露水を利用する
冷房を使った悪臭の解決方法もあります。
これは冷房を使い、内部に結露を発生させ水と共に悪臭の原因を洗い流す方法です。
設定温度は16℃で約1時間ほど行います。
暖房を使ったものもありますが、臭いへの対処法としては冷房の方がおすすめです。



ただし、「一時的に臭いを取れる応急処置」くらいに考えておきましょう!
エアコン内部のクリーニングを依頼する
根本的な悪臭対策には、エアコン内部のクリーニングが必須になります。
ただエアコンを分解する必要がある内部クリーニングは、自分ではなくプロに任せるのがおすすめです。
プロのクリーニング業者なら、専用の洗剤を使って高圧洗浄機でエアコンの内部まできれいにしてくれます。
【一時的】消臭剤を使う
一時的な方法としては、消臭剤を使う方法もあります。
もちろん、消臭剤のため、エアコンではなく室内に使用します。
この方法は悪臭への対処法にはなりますが、エアコン内部の問題の解決方法ではありません。



フィルター掃除や内部クリーニングなどのきちんとした解決策が必須です!
自分でエアコン掃除をする際に気をつけるポイント


悪臭への対処を自分で行う際には、気をつけるべきポイントがあります。
こうしたポイントを抑えておかないと、エアコンの故障や火災などのリスクも出てきてしまいます。
- フィルターを外す際は慎重に
- フィルターは乾燥させてから戻す
- エアコン用の洗浄スプレーは使わない
フィルターを外す際は慎重に
フィルターを外す際には、慎重に壊さないよう行いましょう。
エアコンのカバーやフィルターを取り外す際に、強い力を入れてしまい破損してしまうケースも少なくありません。
まずは説明書などを確認し、きちんとした方法を知っておくのがおすすめです。



フィルターを洗う際も、熱すぎるお湯や漂白剤の使用は破損の恐れがあるので注意!
フィルターは乾燥させてから戻す
フィルターを洗った際は、きちんと乾燥させてから本体に戻しましょう。
フィルターが濡れまま戻してしまうと、せっかく洗ってもカビを増殖させる元になってしまいます。
また、万が一、本体内に水が入ってしまえば、故障や火災の原因になる可能性もあります。
「早く乾かしたい」からといってドライヤーで乾かすのもNGです。
エアコン用の洗浄スプレーは使わない
ネットや量販店などにはエアコン用の洗浄スプレーも売っていますが、これの使用もNGです。
エアコン用の洗浄スプレーを使っても、内部の汚れは完全には落ちません。
それどころか洗剤の残りからカビやダニの増殖を助けてしまうこともあります。



スプレーをかける場所を間違えば、エアコンの故障や火災を引き起こすリスクもあります!
エアコンからの悪臭を予防する方法


エアコンの日常的なメンテナンスを怠ると、悪臭などのデメリットが待っています。
そこで最後に、悪臭を予防する方法を6つご紹介していきます。
- 冷房除湿後の送風運転
- 使わない時期も送風運転をする
- 定期的なフィルター掃除
- 内部のエアコンクリーニング
- こまめな換気
- 部屋の掃除もこまめにする
冷房除湿後の送風運転(クリーン機能も可)
冷房や除湿を使った際には、使用後に送風運転をするのをおすすめします。
冷房除湿を行うとエアコン内部には結露が溜まり、それがカビなどの増殖を促し悪臭の原因になります。
これを防ぐには、使用後の送付運転が大切です。
1時間ほど送風運転をするだけなので、誰でもできる簡単な予防方法となっています。



エアコンの機種によっては”内部クリーン機能”でも同じ効果が得られます!
使わない時期も送風運転をする
エアコンを使わない状況でも、内部にはホコリが入り、カビやダニも増えていきます。
そのため、しばらくエアコンを使わない時期でも【月1回1時間程度は送風運転をする】ことをここがけましょう。
定期的なフィルター・内部のクリーニング
フィルター掃除や内部のクリーニングは、悪臭対策でも特に重要なものです。
悪臭の原因は、内部やフィルターの汚れからきているケースも多いです。
汚れの放置は、悪臭だけでなく、電気代の節約やエアコンの寿命を延ばすことにもつながっていきます。



フィルター掃除は2週に1回・内部クリーニングは1年に1回程度が目安です!
こまめな換気
こまめな室内の換気も実は大切な悪臭予防法です。
エアコンは、室内のいろいろな生活臭を吸い込んでいます。
室内の換気をこまめにすることで、悪臭の原因自体を減らせる効果があります。
部屋の掃除もこまめにする
室内の掃除も悪臭対策で効果を発揮します。
室内が汚れていれば、エアコン内にホコリやチリなどを入り込む要因になります。
こまめな部屋の掃除をすることで、生活臭も抑えられます。



室内を掃除する際には、きちんと換気することも重要です!
エアコンの悪臭について:まとめ
この記事では、エアコンからの悪臭が与える影響から、悪臭の原因と解決方法などについて詳しく解説してきました。
エアコンからの悪臭は、フィルターや内部の汚れ、ドレンホースの詰まりなど、さまざまな原因によって引き起こされます。
悪臭を放置することは、健康面・経済面にとってマイナスしかありません。
悪臭を消す解決方法は、フィルター掃除から内部のクリーニング、換気などが挙げられます。
「ただの悪臭」と考えず、定期的な掃除や換気、送風運転といった予防策を行い、快適で清潔な室内環境を保つことが重要です。
正しい知識と定期的なケアを実践し、エアコンの性能を最大限に活かすとともに、健康と快適な生活を守っていきましょう!
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