- エアコンに延長コードを使う危険性
- エアコン用のコンセントが遠い場合の対処法
- 賃貸でのコンセントの新設について
- コンセントを新設する場合の位置
エアコンの買い替えや引越し時など、設置場所によって本体のコードがコンセントに届かないケースもあります。
一般的な電化製品なら”延長コード”を使うことになるでしょう。
しかし、エアコンの場合は延長コードを使うのは危険です。
この記事では、エアコンに延長コードを使う危険性や専用コンセントの移設・新設などについて詳しく解説していきます。
正しい延長コードの使用方法を理解し、快適かつ安全にエアコンを利用するための参考にしてください。
一般的な延長コードを使うメリット

一般的な電化製品で延長コードを使用するメリットは次の3点です。
- 設置の柔軟になる
- 複数の家電が使える
- コンセントをまとめられる
延長コードを使うことで、電化製品を使える範囲を増やすことができます。
一つの延長コードから複数の製品を使えるのもメリットと言えるでしょう。
エアコンに延長コードを使うのは危険!

エアコンを使用する場合は、延長コードのを使うのは危険です。
エアコンには専用のコンセントが用意されています。
この理由は、エアコンには大きな電力が必要なため、通常のコンセントは使えないためです。
- エアコンの性能が落ちる
- ブレーカーが落ちる
- コンセント周辺が熱くなり発煙や火災の原因になる
- 他の家電製品が故障する
エアコンを延長コードで使うことでこうした危険が起きてしまいます。

延長コードにはメリットもありますが、エアコンに使うのは、危険しかありません!
エアコン用の延長コードも使わない


量販店やネットではエアコン用の延長コードも販売されています。
「専用の延長コードあるじゃん!」と考えるかもしれませんが、エアコン専用の延長コードでも使うのは避けましょう。
”エアコン専用”とは書かれていても、長時間使うことでコードには負担がかかっていきます。
エアコンに必要な電流に耐えきれなければ、熱を持ち、発火する可能性もあります。
緊急時などなら短期間であれば大丈夫かもしれませんが、常用は絶対にNGです。



メーカーの非推奨品を使うと、保証が効かなくなるリスクも!
エアコン専用のコンセントが遠い場合


引っ越しや新築などでエアコンを設置する場合には、「専用コンセントはあるけど、遠い」ということもあるでしょう。
この場合には、コンセントの移設工事を考える方法があります。
コンセントを移設することで、エアコンを置きやすくなるのはもちろん、次のようなメリットもあります。
- 家具の配置が自由になる
- 室内が冷える・暖めやすくなる



移設する場合、通常の設置費用だけでなく追加費用も必要です!
エアコン用の専用コンセントを取り付ける方法もある


状況によっては、新しく部屋にエアコンを設置したい場合もあります。
室内にエアコン専用のコンセントがない場合には、電気工事士の資格を持った業者に依頼することが必須です。
費用は15,000円以上はかかってしまいます。
また、ブレーカーが増設できない場合には、新設することになるため、電気会社への申請も必須です。



ブレーカーの新設の場合は4万円以上かかることも!
賃貸でコンセントを新設するなら許可が必須


賃貸物件に住んでいる場合にコンセントを新設するなら、大家や管理会社に相談するのがおすすめです。
基本的に、エアコン専用のコンセントの新設には”増設工事の許可”が必要になるでしょう。
許可をとることで、退去時の原状回復の費用が浮く可能性も。
興味がある物件にエアコン用のコンセントがない場合、『エアコンを設置していただければ入居します!』という交渉をするのもありです。



エアコン専用のコンセントがなくても、延長コードの使用は絶対にNGです!
エアコン用のコンセントを新設する場合のおすすめ位置


エアコン本体の左右や下、天井など、家や部屋によってエアコン用のコンセントの位置は違います。
これは法律などで規定がないためです。
ただ、これからコンセントを新設するなら、エアコン本体の左右がおすすめです。
まず、エアコンの下にコンセントがあると設置・取り外し時に干渉する可能性や水漏れ時に悪影響が出る可能性があります。
それから、天井にコンセントがあると抜き差しがしづらく、ホコリが溜まっても掃除もしにくいです。
その点、エアコン本体の左右なら、抜き差しやメンテナンスもしやすくなります。



天井にコンセントを新設する場合は、他の場所に比べ費用が高くなる可能性も!
窓用エアコンを使う際も専用コンセントを用意するのがベスト


一般的な壁掛けエアコンと違い、自分でも設置できる窓用エアコン(ウィンドエアコン)。
設置場所の汎用性や値段などのメリットから、「窓用エアコンを使いたい」と考えている方もいるでしょう。
窓用エアコンは通常の壁掛けエアコンと違うため、一般的なコンセントでも使うことはできます。
しかし、同じ差し込み口で他の家電を使うことで『ブレーカーが落ちる』『火災が起きる』可能性もゼロではありません。
そのため、”専用のコンセントを用意して使うのがベスト”と言えます。



窓用エアコンは手軽さから賃貸物件などで使用されることも多いですが、使う際には注意も必要です!
エアコンの延長コードについて:まとめ
この記事では、エアコンに延長コードを使う危険性や専用コンセントの移設・新設などについて詳しく解説してきました。
利用のしやすさや便利さから、家電に延長コードを使用している方は多いです。
しかし、エアコンなどの家電製品の一部では、延長コードの使用が危険なことも少なくありません。
エアコン使用時に延長コードを使ってしまうと、火災や他の家電への悪影響が予想できます。
エアコンを使う際には専用のコンセントを移設・新設し、きちんとした環境を整えることがおすすめです。
そうすることで、エアコン本来の力を発揮しやすく安全に使用することができるでしょう!
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