- エアコンの室外機が凍る原因
- 室外機が凍った場合の悪影響
- 室外機が凍った際にできる対処法
- 室外機が凍るのを防ぐ方法
エアコンの室外機が冬場に凍結する現象は、特に寒冷地で見られるトラブルです。
外気温の低さや雪などの影響から室外機が凍ると、暖房の効果が著しく低下し、最悪の場合、故障などのトラブルにつながる恐れもあります。
この記事では、エアコンの室外機が凍る原因と対処法、凍結を防ぐ対策などについて詳しく解説していきます。
エアコンの室外機が凍ることはある!原因とは?

東京などの暖かい地域に住んでいる方は意外に思うかもしれませんが、エアコンの室外機は凍ることがあります。
その原因としてあるのが次の4つです。
- 低温の環境での長時間起動
- 強風や雪の影響
- 室外機のフィルターの目詰まり
- 冷媒ガスの不足
低温の環境での長時間起動
外気温が低い状態が続くことで、室外機の内部に霜が付着することがあります。
暖房時は外からの熱を吸収し室内に放出するため、凍ってしまえば部屋を暖めることはできなくなってしまいます。
強風や雪の影響
ある程度外気温が低く、そこに強風や降雪がプラスされることで、室外機が凍ることもあります。
寒冷地に住んでいる方は、寒冷地用のエアコンの購入や室外機の設置場所など検討する必要も出てきます。
室外機のフィルターの目詰まり
フィルターの目詰まりから室外機の凍結に繋がるケースもあります。
室外機のフィルターは空気中のほこりやゴミを取り除く役割があり、放置すれば汚れが溜まり熱交換効率も下がってしまいます。
室内機はフィルター掃除や内部クリーニングを行う方もいますが、室外機までは意識が入っていないケースも多いです。

エアコンクリーニング業者では、室外機のクリーニングも依頼可能です!
冷媒ガスの不足
エアコン内部の冷媒ガスの不足から凍結に繋がることもあります。
本体や配管の亀裂、経年劣化など、冷媒ガスが漏れる原因はいくつも考えられます。
冷媒ガスが不足すれば熱交換器の表面温度も低下してしまいます。



室外機の開閉バルブに油汚れ・白い霜が付着している場合は要注意です!
エアコンの室外機が凍った場合の悪影響


エアコンの室外機が凍ることは、次のような悪影響があります。
- 冷暖房性能の低下
- 機器の故障リスクの増加
- 電力効率の悪化
室外機が凍れば熱交換ができなくなり、暖房が使えなくなります。
「寒い日に突然暖房が効かなくなった、、、」という場合は、外気温や天候から霜取り運転になっている場合が多いです。
霜取り運転中もエアコン自体の稼働はしているため、”無駄な電気を使っている”と考えることもできます。
また、凍結状態が繰り返されれば、当然室外機の部品にダメージが蓄積してしまい、故障やエアコンの寿命を早める結果になるでしょう。



後からご紹介する室外機の凍結への対処法もチェックしてください!
エアコンの室外機が凍った時に出るサイン


室外機が凍っている状態を判断するには、いくつかのサインに気づくことが大切です。
- 霜取り運転になる
- 「プシュー」などの音がして止まる
- 「カラカラ」という異音がする
室外機が凍るほどの状況であれば、稼働中は基本的に霜取り運転になっているはずです。
霜取り運転とは、室外機に付着した霜を解かす機能のことです。
「暖房を使っていたらいきなりエアコンが止まった」「プシューという音で暖房が止まった」などなら、霜取り運転の可能性が高いです。
霜取り運転は、通常なら5〜20分程度で終了します。



エアコンの古さや外気温の状況などよってはそれ以上かかるケースも!
エアコンの室外機が凍った時にできる対処法


エアコンの室外機の凍結を放置することで、故障などの原因になることもあります。
そのため、可能であればすぐに次のような対処法を行いましょう。
- 室外機周辺の雪を取り除く
- 霜取り運転を行う
室外機周辺の雪を取り除く
降雪時に室外機が凍った場合は、室外機周りの雪を取り除くようにしましょう。
雪の影響から外からの空気を取り込みづらい状況なら、暖房効率も落ち、コンプレッサーに過剰な力が加わってしまいます。



室外機の吹き出し口や側面、背面の前を30㎝ほど開けておくのが理想です!
霜取り運転を行う
2つ目の対処法は、先ほどご紹介した霜取り運転を行うことです。
室外機周辺の雪を退けても暖房がつかない場合は、霜取り運転で付着した霜や氷を溶かしましょう。
エアコンから暖かい風が出てきたら霜取り運転の終了です。
室外機が凍った時にお湯をかけるのはNG!


「室外機が凍ったならお湯をかければいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、凍った室外機にお湯のかけるのはNGです。
お湯をかけることで室外機の霜や雪は溶けるでしょう。
ただ、水が大量に室外機内に入ることになり、故障の原因になる恐れがあります。
さらに内部に入った水蒸気が結露・凍結してしまうことも予想できます。



「ぬるま湯ならOK!」としている説(話)もありますが、量を間違えれば故障のリスクが!
凍結回避!エアコンの室外機が凍る状態の防ぐ対策


寒冷地などなら完全に室外機の凍結を防ぐのは難しいかもしれません。
ですが、次の3つのような方法を試すことで、凍結する回数を減らすことはできるでしょう。
- 寒冷地用のエアコンを購入する
- 室外機の設置場所を変える
- 雪解けカバーをつける
寒冷地用のエアコンを購入する
エアコンには寒冷地用の機種も存在します。
一般的なエアコンが外気温-4℃ほどしか耐えられません。
それに対して、寒冷地用のエアコンは-15〜-25℃ほどまで耐えられる機種もあります。
ただし、寒冷地用のエアコンは通常より価格が高めです。



モデルチェンジ時期などで型落ちモデルを購入するなどの工夫がおすすめです!
室外機の設置場所を変える
室外機が地面と同じ高さに設置されていれば少しの積雪でも、凍結する原因になります。
そのため、毎年降雪があるような地域の場合なら、あらかじめ室外機の設置場所を高めしておくと良いでしょう。
雪除けカバーをつける
室外機に雪除けのカバーを設置するのもおすすめです。
カバーをすることで冬は雪、夏は直射日光を防ぐことができます。
物によっては室外機の機能を落としてしまう製品もあるので、注意して選びましょう。
エアコンの室外機が凍ることについて:まとめ
この記事では、エアコンの室外機が凍る原因と対処法、凍結を防ぐ対策などについて詳しく解説してきました。
外気温や強風、積雪などの影響からエアコンの室外機が凍ることがあります。
凍結を放置することは、単純に寒さを感じるだけでなく、故障のリスクを増やす原因にもなります。
室外機が凍結してしまった場合は、周辺の雪かきや霜取り運転といった対処を行うことが重要です。
また、寒冷地用のエアコンの購入や室外機の移動などの凍結する状況を減らすための対策も忘れてはいけません!
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