- 暖房使用時の乾燥の原因
- 暖房時の乾燥が体に及ぼす影響
- 暖房時の乾燥を和らげる対策
寒さから快適な空間を作ってくれるエアコンの暖房機能ですが、使用時の乾燥に悩んでいる方も多いです。
室内の湿度の極端な低下は、喉や肌の乾燥、アレルギー症状の悪化などのリスクがあります。
しかし、適切な乾燥対策を行うことで、【寒さ+乾燥】から身を守ることが可能です。
そこでこの記事では、暖房時に乾燥が起こる原因から体に及ぼす影響、乾燥を和らげる対策などについて詳しく解説していきます。
「なぜ?」暖房使用時に起こる乾燥の原因

エアコンを使う際には、冷房・暖房に関わらず乾燥状態になります。
特に冬の暖房使用時は、乾燥状態を強く感じることもあるでしょう。
エアコンによる室内空気の脱水作用
エアコンは、冷暖房効果の際に【室内の空気取り込み室内機から出す】という循環させています。
その過程で空気中の水分が奪われ、湿度が下がることが多いです。
特に空気中の湿度が低い冬の暖房時は、乾燥がより進み感じやすくなります。
室内換気不足と湿度低下
暖房使用中は、熱を逃さないために窓やドアを閉め切って使うことが多いでしょう。
そうすると換気も不十分になりがちです。
結果、室内の空気がこもり、湿度が低下して乾燥状態が続くことがあります。
外気温との温度差の影響
室内と外気温との大きな温度差が、室内の相対湿度を低下させる原因となります。
暖房を使用すると外の冷たい空気と混ざることで、室内の湿度が著しく下がることがあります。
暖房時の乾燥が体に及ぼす4つの影響

暖房時に室内が乾燥すると、人の体にはいくつかの悪影響が出てしまいます。
対処法をご紹介する前に、まずは乾燥する影響についてチェックしておきましょう。
- 肌や喉などの乾燥
- アレルギーを引き起こす恐れも
- 隠れ脱水の危険性もある
- 生活や快適性の低下
肌や喉などの乾燥
乾燥した空気は、喉や肌の水分を奪い、かゆみや痛み、さらにはひび割れを引き起こす原因となります。
これにより、風邪をひきやすくなるリスクも高まります。

喉の痛みやかゆみ、目の疲れやすさなどの原因が室内の湿度に関係することも!
アレルギーを引き起こす恐れも
乾燥からホコリが室内の空気中に舞ってしまい、吸い込んでしまう心配もあります。
長時間の使用で鼻や喉の粘膜に負担を掛かれば、アレルギー症状や呼吸器のトラブルを引き起こす危険性も。
特に小さいお子さんや高齢者、疾患持ちの方などなら、喘息などの既往症が悪化することが予想できます。
生活や快適性の低下
室内が乾燥すると、全体の快適性が損なわれ、集中力や睡眠の質にも影響を及ぼしてしまいます。
乾燥状態に気づかなければ、知らない間に生活の質が低下し、仕事や勉強といった範囲にも影響する可能性もあります。
隠れ脱水の危険性もある
夏だけでなく、冬の室内でも隠れ脱水の危険性があります。
目や肌などにある水分は体内から作り出されるため、空気中の水分が減れば体内の水分量も減っていきます。
日常的に汗をかく夏場は水分補給を意識しますが、冬場は違うため気付かないうちに脱水状態が進んでしまいます。



冬場の室内でも定期的な水分補給は大切です!
暖房時の乾燥を和らげる対策


暖房使用時の乾燥状態を放置することは健康面で大きなデメリットがあります。
そこで次に暖房時の乾燥を和らげる対策を5つご紹介していきます。
- 加湿器を使う
- 洗濯物を部屋干しにする
- カーテンへの霧吹きをする
- 鍋でお湯を沸かす
- 定期的な換気
加湿器を使う
室内の乾燥状態を防ぐには、加湿器を使うの一番ベターです。
最近のものなら空気清浄機に加湿機能がついたものもあり、乾燥状態だけでなく、室内の空気の質も改善できます。
喉・肌モードやお急ぎモードなど、自分に合った機能を併用するとより効果的です。
洗濯物を部屋干しにする
室内の乾燥状態への対策で一番簡単にできるのが、洗濯物の部屋干しです。
洗濯物が乾く工程で水分が放出され、室内の湿度も上がっていきます。
ただし、目的はあくまで洗濯物の乾燥。
加湿器などと併用する際に「洗濯物を真上に置く」「大量に洗濯物を干す」などは避けましょう。



室内の湿度が上がりすぎることは、カビやダニなどを増やすもとにもなります!
カーテンへの霧吹きをする
部屋干しに抵抗がある方は、カーテンへの霧吹きもおすすめです。
適度にカーテンに霧吹きすることで、水分が蒸発し、乾燥状態を緩和できます。
鍋でお湯を沸かす
室内の乾燥には、鍋でお湯を沸かす方法もあります。
とはいえ、ずっとガスやIHでお湯を沸かしておくわけではありません。
水が沸騰したらエアコンを使っている部屋に移動し、その場に置いておくだけです。
定期的な換気
室内の空気を定期的に入れ替えるために、短時間でも窓を開けるなどの換気を心がけましょう。
換気をすることで、湿度のバランスを保つことができます。



換気の際には暖房をつけたままで大丈夫です!
乾燥対策は重要だがやり過ぎには注意も必要!


暖房使用時の乾燥対策は大切ですが、やり過ぎには注意が必要です。
「室内の適性湿度は40〜60%」とされています。
加湿をしすぎれば、窓ガラスの結露や室内へのカビを増殖させる原因になってしまいます。
加湿器が原因の肺炎や電気代の増加といったリスクもあります。



加湿器の水交換は毎日行い、適度に洗浄するのがベストです!
暖房時の乾燥について:まとめ
この記事では、暖房時に乾燥が起こる原因から体に及ぼす影響、乾燥を和らげる対策などについて詳しく解説してきました。
室内を暖める過程でどうしても湿度は奪われてしまうため、暖房使用時には乾燥状態になってしまうことが多いです。
そうした乾燥状態を放置することは体に及ぼす影響も強いため、きちんとした対策が必須です。
一番無難なのは加湿器を使う方法ですが、それ以外にも部屋干しやカーテンへの霧吹きなどでも代用することができます。
ただ、加湿をしすぎることで室内のカビなどを増殖させることもあるため、適切な湿度を保つことも大切です。
これらの対策を取り入れることで、冬場でも健康を損なわず、快適な生活空間を実現できるでしょう!
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