エアコン内部のカビは、見た目以上にあなたの健康やエアコンの性能に深刻な影響を及ぼすことがあります。
特に、内部にカビが繁殖すると、冷暖房時に室内に拡散してしまうことがあり、アレルギー症状や呼吸器系の問題を引き起こすことも少なくありません。
また、プロに頼まず自分でエアコンクリーニングをすると、エアコンを壊してしまう恐れも出てきます。
この記事では、エアコンのカビ掃除をしないリスクから、カビへの対処法、予防するポイントなどについて詳しく解説していきます。
エアコンのカビ掃除のしないリスク
エアコン内部にカビが発生しているのに掃除をしない場合のリスクは非常に大きいです。
ここでは、カビ掃除をしないリスクをご紹介していきます。
カビの吸い込みによる健康被害
エアコン内部にカビが繁殖していると、運転中にそのカビが室内に広がり吸い込むことによってアレルギー症状や喘息、呼吸器系のトラブルが発生するリスクがあります。
特に小さいお子さんや高齢者、免疫力が低下している方が家族にいる場合にはより注意が必要です。
エアコンの風が臭くなる
「エアコンから出てくる風が臭い!」という場合には、内部に繁殖したカビの可能性が高いです。
”たかが臭い”とは言っても、先ほどご紹介したような健康被害はもちろん、臭いによって集中力が落ちる恐れもあります。
特に家でお仕事をする社会人や勉強する学生がいるなら、その悪影響とは日常的に付き合っていくことになります。
電気代が高くなる
カビが繁殖する原因の一つがホコリです。
ホコリがエアコン内に溜まれば、効き目が弱くなり設定温度まで達するために余計に電力を使うことになります。
「フィルター掃除をしないだけで冷房の消費電力が25%も上がる」という試算も出ています(https://www.ac.daikin.co.jp/clubdaikin/useful/aircon_clean)。
エアコン内にカビが増殖する原因
エアコン内でカビが繁殖する原因は大きく分けて3つあります。
湿気が多い
カビは湿度60%以上で活発になり、80%を超えると繁殖スピードが急激に上がります。
冷房を使用すると熱い空気と冷たい空気が混ざり、結露が発生し、浴室やキッチンなどの湿気が溜まりやすい環境と同じになります。
これがカビにとっての最適な環境になってしまうのです。
気温が高い
エアコンは夏は冷房・冬は暖房と人間にとって快適な生活を提供してくれます。
しかし、人間にとって快適な温度とされる20〜30度あたりは、カビにとっても繁殖しやすい環境です。
汚れ・ホコリの溜まり
高温多湿の良い環境であっても、栄養がなければカビは増えていきません。
掃除をしていないエアコン内部にはホコリや汚れが溜まっているため、カビはそれらを栄養として増えていくのです。
エアコン内部のカビへの3つの対処法
エアコン内のカビ掃除の際には、リスクを最小限に抑えるための適切な方法を取り入れることが重要です。
次のポイントを押さえて、エアコンクリーニングを極めましょう。
対処法1:定期的なエアコンクリーニング
定期的にエアコン内部のクリーニングを行うことで、カビの発生を抑え、長期間にわたって綺麗な状態を保つことができます。
季節の変わり目やエアコンを頻繁に使う時期の前後には、掃除を行うのが理想です。
対処法2:プロへの依頼の重要性
「エアコンクリーニングは自分でできる」と考える方もいますが、自己流の掃除はリスクを伴うため、プロの業者に依頼することが最も安全で効果的です。
クリーニング業者はエアコンの構造に知識を持っているので、内部のカビや汚れを徹底的に除去できます。
フィルター掃除程度なら自分でも対応できるので、2週間に1回程度はやりましょう!
対処法3:エアコン内部の適切な乾燥方法
掃除後やエアコンの使用後には、内部をしっかりと乾燥させることが大切です。
内部に湿気が残った状態だと、カビが繁殖しやすくなります。
「乾燥モードを使う」「1〜2時間程度の送風運転を行う」ことで、エアコン内部をしっかり乾燥させましょう。
お掃除機能付きエアコンでもカビ掃除が必要!
「うちはお掃除付きエアコンだからカビ掃除は必要ない!」と考える方もいるでしょう。
しかし、お掃除機能付きのエアコンも通常の機種と同じでクリーニングは必要になります。
お掃除付きエアコンの大半は、”フィルター清掃機能が付いているだけ”です。
そのため、エアコン内部にはカビやホコリが溜まっていきます。
お掃除機能付きのエアコンはダストボックスにゴミが集められるので、きちんと綺麗にしておきましょう!
エアコンのカビ掃除をプロの業者に任せるメリット
エアコンクリーニングはプロの業者に任せるのがベストです。
そこでプロに依頼するメリットを2つご紹介していきます。
自分でやるより綺麗になる
クリーニング業者のほとんどは、エアコンの構造や掃除方法をマスターした方達です。
そのため、エアコンを分解して専用機材を使い、内部を徹底的に綺麗にしてくれます。
内部が綺麗になっていれば、次回のクリーニングまでの期間を伸ばすこともできるのは嬉しいポイントです。
洗浄スプレーも売っていますが、「汚れ残しや落としきれていない」などのことも起こります!
故障・トラブルのリスクを減らせる
自分でエアコンクリーニングをすると、間違って電子部品に水をかけ、故障や火災の原因になってしまうことがあります。
その点、技術力のあるクリーニング業者なら、万が一の故障やトラブルの可能性も低くできます。
エアコン内のカビを予防するポイント
エアコン内のカビの繁殖を避けるためには、普段からの予防が重要です。
定期的なケアによってカビの発生を防ぎ、健康被害やエアコンのトラブルを未然に防ぐことができます。
フィルターの定期清掃
エアコンのフィルターにはホコリやカビが溜まりやすいため、定期的に取り外して掃除することが大切です。
フィルターに掃除機をかけ、その後に水で洗いし、しっかり乾かすことでカビの繁殖を抑えられます。
頻繁にエアコンを使用する時期は2週間ごとのフィルター掃除がおすすめです!
冷房使用後の送風運転
冷房運転の後は、エアコン内部に湿気が溜まりやすいため、カビが発生しやすくなります。
そのため、冷房を使用した後に1時間ほどは送風モードで運転することで内部を乾燥させることができます。
この習慣を取り入れることで、エアコン内部の湿気を減らしカビの発生を予防できます。
エアコンに内部クリーンモードがある場合は、その機能でも大丈夫です。
室内の湿度管理
カビは湿気の多い環境で発生しやすいので、室内の湿度管理も重要です。
エアコンを使う際は、定期的に換気を行い、部屋全体の湿度を50~60%程度に保つことが理想的です。
除湿機や換気扇も活用し、湿気の溜まりにくい環境を作ることでカビの発生を抑えられます!
エアコンのカビ掃除のリスクや予防するポイントについて:まとめ
この記事では、エアコンのカビ掃除をしないリスクから、カビへの対処法、予防するポイントなどについて詳しく解説してきました。
エアコンのカビ掃除をしないことは、健康面や性能に重大な影響を及ぼす可能性があります。
しかし、定期的なメンテナンスやフィルター清掃、湿度管理などの予防策をしっかりと行うことで、カビの発生を抑えられます。
特に、プロの業者によるエアコンクリーニングは効果的な対策であり、エアコンの長寿命化と快適な空気環境の維持に役立ちます。
健康的で清潔な室内環境を保つため、エアコンのメンテナンスを習慣化しましょう!
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