オフィスや店舗などでよく見かける天井埋め込み型のエアコン。
見た目のスッキリしたデザインと広い空間を均等に冷暖房できる点などが魅力の機種です。
しかし、一般的な家庭のエアコンと同様、定期的なクリーニングが必要になります。
特に、目に見えない部分にはホコリやカビが蓄積するため、放置すると空気の質の悪化などの悪影響を引き起こす可能性があります。
この記事では、天井埋め込み型エアコンのクリーニングの必要性と方法、設置するメリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。
天井埋め込み型エアコンのクリーニングの重要性
天井埋め込み型のエアコンであっても、通常の壁掛けエアコンと同じくクリーニングが必要になります。
天井埋め込み型エアコンの特徴と清掃の必要性
天井に埋め込まれたエアコンは、一般的な壁掛けエアコンよりも内部が複雑な構造をしています。
風を効率的に広げるためのファンやフィルターが埋め込まれているため、清掃が行き届かないと汚れが蓄積しやすいです。
定期的なクリーニングが必要な理由
一般家庭の壁掛けエアコンと同じく、天井埋め込み型のエアコンにも当然カビやホコリは溜まります。
汚れが内部にたまるとエアコンの効率が低下し、冷暖房の効果が薄れるだけでなく、カビやホコリが空気中に拡散して健康に悪影響を与える可能性があります。
また、フィルターが詰まると電気代も増加します。
空気の質・エネルギー効率への影響
エアコンの汚れは空気の質に直結します。
特にカビや細菌の繁殖によって、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすリスクが高まります。
さらに汚れた状態で使用を続けるとエアコン自体の寿命が短くなり、修理や交換が必要になることもあります。
天井埋め込みエアコンでも一般的な壁掛けエアコンと同様の問題が出てきます!
天井埋め込み型エアコンのクリーニング方法
自分でできる基本的な清掃方法 (フィルターのみ)
天井埋め込み型のエアコンであっても、フィルター掃除は定期的に行うことができます。
フィルターを取り外し、ホコリや汚れを掃除機やぬるま湯で洗い流すだけでも効果的です。
フィルターを戻す際にはきちんと乾かしてから戻さないと、カビを増殖させる原因になってしまいます。
内部の細かい部分は手が届きにくく、適切なツールが必要なのでプロの業者に任せましょう。
プロによるクリーニングの手順
プロのクリーニング業者に依頼する場合、エアコンを分解して内部まで徹底的に洗浄してもらえます。
特に、天井埋め込み型エアコンは「内部構造が複雑」「高所に設置されている」などから、プロに依頼するのが必須です。
エアコンクリーニングの作業手順自体は、一般的な壁がけエアコンとほぼ変わりません。
- 周囲を養生
- カバー・フィルターを取り外し、洗浄
- 専用機材で内部洗浄
- 防カビコーティング(依頼時のみ)
- 組み立て・作業完了
内部の乾燥状態がわからないため、クリーニング後1時間ほどは送風運転で内部乾燥するのがおすすめです!
清掃を行う際の注意点と安全対策
天井に埋め込まれているため、高所での作業には安全対策が必要です。
無理に自分でやろうとせず、危険が伴う場合はプロに任せるのがベストです。
また、フィルター掃除などの場合でも、電源・ブレーカーを必ず切ってから作業を行うよう注意しましょう。
天井埋め込み型エアコンのクリーニングの頻度とタイミング
天井埋め込み型のエアコンであっても、一般的な機種とクリーニング頻度やタイミングは同じです。
季節ごとのメンテナンスのタイミング (具体的な症状も)
春や秋など、使用頻度が少ない時期にクリーニングを行うと効率的です。
季節の変わり目ごとに点検し、フィルター掃除を行うことで長期間の使用が可能になります。
- 異臭がする
- アレルギー症状が出ている人がいる
- 効きが悪くなっている
こうした場合には、なるべく早めにプロの業者に依頼すると良いでしょう。
長期使用時の点検と部品交換の必要性
エアコンの内部は、長年使用することで劣化する部分が出てきます。
特に、長期間クリーニングを怠っていると部品の交換が必要になることもあるため、適切なタイミングで点検を行いましょう。
点検の際も自分では対応せず、プロの業者に依頼するのがベストです!
天井埋め込み型エアコンをきれいな状態に保つ方法
購入後すぐやクリーニング後すぐなど、きれいなエアコンの状態を保つには次の3つの方法を試しましょう。
天井埋め込み型であっても、一般家庭にある壁掛けエアコンと方法は同じです。
定期的なフィルター掃除
フィルター掃除は自分でできるエアコンクリーニングの一つです。
定期的にフィルターをきれいにしていれば、エアコン内部のカビやホコリを抑えることができます。
フィルター掃除だけで内部のクリーニングが必要なくなるわけではありませんが、汚れをひどくしない対策としてはおすすめです。
送風運転をする
冷房使用後のエアコン内部には結露が溜まっているので、それがカビを増殖させる原因になります。
そのため、冷房後には送風運転を1〜2時間ほどすることで、内部を乾燥させることができます。
こまめな換気
エアコンにホコリやチリなどを吸い込ませないためにも、こまめな換気は大切です。
ホコリはカビの餌にもなるので、可能な限りエアコン内に入れないのがベストです。
扇風機や換気扇などを使用しながら換気することで、より効果があがります!
天井埋め込み型エアコンのメリット・デメリット
オフィスや店舗などで「これから天井埋め込み型のエアコンの設置を考えている」という方もいるでしょう。
そこで天井埋め込み型エアコンのメリット・デメリットを簡単にご紹介していきます。
天井埋め込み型エアコンのメリット
埋め込まれているので室内がスッキリする
天井にエアコンが埋め込まれていると、部屋の見た目もスッキリします。
通常の壁掛けエアコンなら電源コードやホースなどがあるため、少し圧迫感を感じることもあるでしょう。
その点、天井埋め込み型なら狭い部屋だったとしても、空間を広く見せることが可能です。
部屋中に風が行き渡りやすい
壁の隅に設置する通常のエアコンの場合、どうしても室内の空気が集中してしまい場所によって「暑すぎる・寒すぎる」ということが起きてしまいます。
天井埋め込み型なら、複数の方向に風を行き渡らせることができるので、室温のムラを減らせます。
効率よく空気を循環させられれば、消費電力を抑えることにもつながるでしょう。
天井埋め込み型なら、取り付け場所はある程度自由に選べるのもメリットです。
反対に壁掛けエアコンは、ドアや家具などの配置によっては取り付け場所に制限が出ることもあります。
天井埋め込み型エアコンのデメリット
種類が少ない
一般的な壁掛けエアコンにはいろいろなメーカー・機種がありますが、天井埋め込み型は種類が限られてしまいます。
また、搭載されている機能自体も少ないことが多いです。
価格・設置費用が高い
販売されている機種も少なく、値引きなどもないため、天井埋め込み型エアコンの価格は高くなりがちです。
また、エアコンクリーニングを依頼する際の費用も高くなってしまう点もデメリットになります。
メンテナンスできる業者が少なく・費用が高い
天井埋め込み型のエアコンはあまり一般的な機種でないため、メンテナンスできる業者も限られてしまいます。
そのため、費用も高くなります。
万が一、故障などのトラブルが起きた際にも「予約・修理に時間がかかる」点もデメリットになるでしょう。
天井埋め込み型エアコンを購入する際の注意点
店舗やオフィスなど、これから天井埋め込み型エアコンの購入を考えている場合、取り付ける際の注意点もきちんと理解しておきましょう。
天井裏に埋め込むスペースが必要
天井埋め込み型エアコンの場合、「設置したい場所の天井裏にスペースがあるか?」を事前にチェックしておきましょう。
新居などに設置するなら、まずエアコンの位置を決めて家具の配置を考えるのもおすすめです。
補強が必要な場合もある
天井に埋め込む形のエアコンなら、天井がその重量に耐えられなくてはいけません。
設置予定の場所の強度が足りない場合は、あらかじめ下地補強をしておきましょう。
補強せず天井の強度が弱いままなら、最悪、エアコンが落下してしまう恐れもあります!
課税の対象になる
天井埋め込み型エアコンは固定資産となり、課税対象になる点には注意が必要です。
課税の判断基準もお住まいの地域によって違うこともあるので、設置前に市区町村の窓口に確認してみるのがおすすめです。
天井埋め込み型エアコンのクリーニングについて:まとめ
この記事では、天井埋め込み型エアコンのクリーニングの必要性と方法、設置するメリット・デメリットなどについて詳しく解説してきました。
天井埋め込みエアコンは、「空間をスッキリ見せられる」「部屋の風が行き渡りやすい」などのメリットから、オフィスや店舗を中心に設置されています。
とはいえ、一般家庭にある壁掛けエアコンと仕組みは同じため、フィルター掃除や定期的なクリーニングも必要になります。
定期的なメンテナンスを怠ると、空気質の悪化やエネルギー効率の低下、さらには健康への悪影響を引き起こす可能性があります。
特にプロの業者によるクリーニングは、見えない内部のカビや汚れを取り除き、エアコンの寿命を延ばすためにも重要です。
エアコンクリーニングのタイミングや方法をしっかりと理解し、適切なケアを行うことで、天井埋め込みエアコンを長期間快適に使用することができるでしょう!
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