- エアコンの風量のベスト設定
- エアコン使用時の風量以外の節電対策
- エアコン以外の節電対策
暑い夏、エアコンの効率的な使い方は、電気代の節約や体の快適さに直結します。
特に「風量設定」は、消費電力と体感温度の両方に影響するため、適切な設定がとても重要です。
正しい知識を持って風量を調整すれば、エアコンの性能を最大限に活かすことができ、無駄な電力消費を抑えることができます。
この記事では、エアコンのベストな風量設定から、風量以外の節電対策などについて詳しく解説していきます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンの風量のベストは【自動モード】

エアコンの風量設定で迷ったら、まず「自動モード」を選ぶのが基本です。
自動モードは、室温や設定温度の変化を感知して、自動的に最適な風量を調整します。
これにより、冷やしすぎや暖めすぎを防ぎ、常に快適な空間を維持できます。
強風で無理に冷やすよりも、適切な風量で必要な冷却を行う方が、トータルでの消費電力は抑えられることが多いです。

また、自動運転は、「運転開始直後には一気に風量を上げて室温を整え、その後は必要に応じて風量を抑える」など、効率的な運転パターンを行ってくれます。

操作が面倒な方にも最適で、設定忘れによる無駄な運転を減らすことにもつながります!
「温度を変える」VS「風量を変える」の節電効果は?


夏場に冷房を使っていても「暑い・・・」と感じることがあります。
エアコンの節電を考える上で、「温度設定を優先すべきか?」「風量を見直すべきか?」という疑問を持つ方は少なくありません。
結論としては、”風量を強くするする方が消費電力は少なくなる”という結果が出ています。


(画像:ダイキン:エアコンの効果的な節電術より)
ただし、実際にはどちらも重要で、「高めの温度設定」と「適切な風量調整」を組み合わせることが、最も効果的な節電方法です。
たとえば、冷房時の設定温度を1℃上げるだけで、消費電力を約10%も削減できるとされています。
しかし、風量が弱すぎると冷気が部屋全体に届かず、エアコンが稼働し続けてしまう原因になります。
結果的にエネルギーのロスが増えてしまうのです。



設定温度は28℃程度に保ちつつ、風量は自動or中程度にして、室内全体に効率よく空気を循環させることが大切!
風量以外のエアコン使用時の節電対策6選


エアコンの風量だけでなく、ちょっとした工夫でさらに節電効果を高められます。
次の方法を取り入れてみましょう。
- 風向きを工夫する
- フィルター・内部清掃も定期的に
- 室外機周辺のメンテも忘れない
- 使用時間の工夫でピークを避ける
- つけっぱなしの方が良いシーンも
- 10年以上のエアコンは買い替えるのもあり
風向きを工夫する
エアコンを使う際には、風向きにも注意しましょう。
冷気は下に溜まり、暖気は上に溜まる性質があります。
そのため、冷房の際は風向きを上に、暖房の際は風向きを下にするのがおすすめです。



扇風機やサーキュレーターと併用することで室内の温度ムラを減らせます!
フィルター・内部清掃も定期的に
フィルター掃除や内部清掃は定期的に行いましょう。
エアコン内にホコリや汚れが溜まっていると、設定温度になるまでに時間もかかり余計なパワーを使うことになってしまいます。
そして、エアコンが余計な力を使う状態なら「電気代も上がる」「寿命を縮める」といったデメリットもあります。



フィルターなら2週に1回程度・内部クリーニングなら1年に1度程度が掃除の目安です!
室外機周辺のメンテも忘れない
節電をし、エアコンを効率的に使っていくなら、室外機周辺のメンテナンスも欠かせません。
- 室外機の前に植木や物が置いてある
- 雑草が生えている
こうした環境だと、室外機が本来の力を出せず、電気代増加や故障の原因にもなります。
直射日光に当たる・雪が積もる場所に設定されている場合には、カバーやフードなどの対策も必要かもしれません。
使用時間の工夫でピークを避ける
電力料金が割高になる時間帯(午後~夕方)を避けて運転スケジュールを組むと省エネ効果が期待できます。
タイマー機能を使い、帰宅前に室温を下げておくなどの使い方がオススメです。
また、深夜電力を利用できる契約プランがあるなら、積極的に活用しましょう。
つけっぱなしの方が良いシーンも
就寝時や短時間の外出時には、エアコンをつけっぱなしにした方が良いシーンもあります。
「つけっぱなしは電気代の無駄じゃ、、、」と考える方もいるでしょう。
しかし、エアコンのオンオフを頻繁することで設定温度になるまでに時間がかかってしまいます。
そうすると結果的につけっぱなしの場合より電気代がかかることもあります(ダイキン工業「mission5-1」)。
「1時間以内の外出」「18時以降」については、つけっぱなしの方が節電できてお得になる可能性が高いです。



その日の気温や間取り、エアコンの機種によっても変動する場合もあります!
10年以上のエアコンは買い替えるのもあり
10年近く使っているエアコンの場合、買い替えをした方が節電になることもあります。
通常「エアコンの寿命は10年」とされています。
しかし、古いエアコンは設定温度になるまでに時間がかかるケースも少なくありません。
また、最近のエアコンは省エネ効果も高くなっているので、節電部分だけでなく快適性も向上するでしょう。
エアコンの寿命は10年ほどとされているため、それを超えた機種に不具合があってもメーカー側に部品がないケースも多いです。



経年劣化や不具合を感じているなら、なるべく早い買い換えも必要かもしれません!
エアコン以外の節電対策


エアコンを使っている時の節電対策は、補助用具を使った方法もあります。
- 扇風機・サーキュレーターを併用する
- 加湿器・除湿機を使う
- 部屋のレイアウト調整で冷気を活かす
- 遮熱カーテンや断熱シートの活用
扇風機・サーキュレーターを併用する
エアコン単独で使うよりも、扇風機やサーキュレーターを併用することで室内の空気を循環させられます。
室内の温度ムラを減らし、設定温度を高めにしても快適さを維持可能です。
併用機器は消費電力が小さいため、トータルでの節電効果が期待できます。



「冷房ならエアコン下に設置し、上向きにつける」「暖房ならエアコンの対角線上に置き、上向きにつける」のがポイント!
加湿器・除湿機を使う
人は湿気によって体感温度が変わります。
よくアフリカなどの日本より熱い気候から来た方が「日本の夏には耐えられない!」と言っているのを聞いたことがある方も多いでしょう。
これは、アフリカのような気温は高くても乾燥した地域の方が、日本の夏の湿度に耐えらないことからきている話です。
室内でも同じように、「夏は除湿機を使う・冬は加湿器を使う」ことで体感温度をうまく調整でき、エアコンの設定温度を変えなくても大丈夫になります。
加湿器を使う際には、湿度を上げすぎないように注意しましょう。



湿度の上げすぎは、室内のカビ増殖の原因になってしまいます!
部屋のレイアウト調整で冷気を活かす
家具の配置が風の通り道を遮ると、空気が一部に滞留して効率が落ちます。
通路を確保しつつ、エアコンの吹き出し口からベッドやソファへの直線的な導線を意識しましょう。
小さな工夫ですが、空気循環がスムーズになり運転時間を短縮できます。
遮熱カーテンや断熱シートの活用
窓からの日の光を遮ることで、エアコン稼働時の室内温度上昇を抑制できます。
厚手の遮熱カーテンやガラスに貼る断熱シートを併用すると効果はさらにアップ。
カーテンや断熱シートなら、導入コストも比較的低いため、すぐにでも始められる節電術です。
エアコンクリーニングの必要性と安心して依頼するためのガイド


ここまで風量や節電についてお話してきましたが、それらを最大限に活かすためには”エアコン内部の清潔さ”が大前提です。
内部にホコリやカビがたまっていると、風量が弱まり冷暖房効率が著しく落ちてしまいます。
さらに、カビやダニの温床にもなり、アレルギーや喘息など健康被害の原因になることも。エアコンクリーニングを行えば、風の通り道が改善され冷暖房効率がアップし、結果として電気代の節約にもつながります。
さらに、アレル物質の除去によって、家族全員が安心して過ごせる室内環境が手に入ります。初めての依頼でも不安にならないためには、作業範囲や料金が明確に記載されている業者を選ぶことが大切です。
実績や口コミの確認も重要で、信頼できる業者を見極める手助けになります。
見積もり依頼から支払いまでの流れが丁寧に説明されており、写真付きで作業内容を提示してくれる業者なら、初めてでも安心して依頼できます。



不安点があれば事前に問い合わせて、納得したうえで申し込みましょう!
エアコンの風量について:まとめ
この記事では、エアコンのベストな風量設定から、風量以外の節電対策などについて詳しく解説してきました。
エアコンの風量設定は、室内の温度や空気のムラにも影響する重要な要素です。
節電をし、効率的に使っていく上では、自動風向に設定するのがベスト。
また、風量以外にも、風向きの設定や定期的なフィルター・エアコンクリーニングなどの対策。
サーキュレーターやカーテンを使用することで、より効率的に室内を冷やす・暖めることが可能になります。
風量設定を含めた適切な対策を行うことで、室内も短時間で快適な環境になり、電気代を抑えた使い方ができるようになるでしょう!
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