- エアコンの風量のベスト設定
- エアコン使用時の風量以外の節電対策
- エアコン以外の節電対策
エアコンの風量が電気代に影響することを知っている方も多いでしょう。
そのため「弱風なら節電になるでしょ、、、」「強風にすると電気代がかかるかな?」などと感じている方も少なくありません。
ただし実際には、エアコンの風量は自動モードにするのが一番効率的で、電気代を抑えることができます。
この記事では、エアコンのベストな風量設定から、風量以外の節電対策などについて詳しく解説していきます。
エアコンの風量のベストは自動モード

冒頭でもお伝えしたとおり、エアコンの風量は自動モードにするのがベストです。
「風量を強くなんてしたら電気代がかかる」と考える方もいるでしょう。
しかし、弱風のままエアコンを使っていても、なかなか設定温度までいくことがありません。

運転時間が長くなればそれだけ電力もかかり、電気代も増えてしまいます。
その点、風量が自動なら、【最初は強風でその後に微風】というようになるため、効率よく室内を冷やす・暖めることができます。

電力消費が少なくなれば、省エネ効果も高くなります!
「温度を変える」VS「風量を変える」の節電効果は?


夏場に冷房を使っていても「暑い・・・」と感じることがあります。
その際『一度温度を下げる』or『強風にする』を迷う方もたくさんいるはずです。
この結論としては、風量を強にする方が消費電力が少なくなる結果が出ています。


(画像:ダイキン:エアコンの効果的な節電術より)
パッと思いつく感じでは、温度を下げた方が効果が出ると考える方も多いでしょう。
しかし、温度を下げると空気中からより多くの熱を集まり、圧縮機の運転にもより強い負荷がかかります。
反対に強風にすると圧縮機が消費する電力はさほど変わらないのです。



強風でファンの音が大きくなりますが、体感温度も下げられます!
風量以外のエアコン使用時の節電対策5選


エアコン使用時には、風量を工夫する以外にも節電する方法がいくつもあります。
- 風向きを工夫する
- フィルター・内部清掃も定期的に
- 室外機周辺のメンテも忘れない
- つけっぱなしの方が良いシーンも
- 10年以上のエアコンは買い替えるのもあり
風向きを工夫する
エアコンを使う際には、風向きにも注意しましょう。
冷気は下に溜まり、暖気は上に溜まる性質があります。
そのため、冷房の際は風向きを上に、暖房の際は風向きを下にするのがおすすめです。



扇風機やサーキュレーターと併用することで室内の温度ムラを減らせます!
フィルター・内部清掃も定期的に
フィルター掃除や内部清掃は定期的に行いましょう。
エアコン内にホコリや汚れが溜まっていると、設定温度になるまでに時間もかかり余計なパワーを使うことになってしまいます。
そして、エアコンが余計な力を使う状態なら「電気代も上がる」「寿命を縮める」といったデメリットもあります。



フィルターなら2週に1回程度・内部クリーニングなら1年に1度程度が掃除の目安です!
室外機周辺のメンテも忘れない
節電をし、エアコンを効率的に使っていくなら、室外機周辺のメンテナンスも欠かせません。
- 室外機の前に植木や物が置いてある
- 雑草が生えている
こうした環境だと、室外機が本来の力を出せず、電気代増加や故障の原因にもなります。
直射日光に当たる・雪が積もる場所に設定されている場合には、カバーやフードなどの対策も必要かもしれません。
つけっぱなしの方が良いシーンも
就寝時や短時間の外出時には、エアコンをつけっぱなしにした方が良いシーンもあります。
「つけっぱなしは電気代の無駄じゃ、、、」と考える方もいるでしょう。
しかし、エアコンのオンオフを頻繁することで設定温度になるまでに時間がかかってしまいます。
そうすると結果的につけっぱなしの場合より電気代がかかることもあります(ダイキン工業「mission5-1」)。
「1時間以内の外出」「18時以降」については、つけっぱなしの方が節電できてお得になる可能性が高いです。



その日の気温や間取り、エアコンの機種によっても変動する場合もあります!
10年以上のエアコンは買い替えるのもあり
10年近く使っているエアコンの場合、買い替えをした方が節電になることもあります。
通常「エアコンの寿命は10年」とされています。
しかし、古いエアコンは設定温度になるまでに時間がかかるケースも少なくありません。
また、最近のエアコンは省エネ効果も高くなっているので、節電部分だけでなく快適性も向上するでしょう。
エアコンの寿命は10年ほどとされているため、それを超えた機種に不具合があってもメーカー側に部品がないケースも多いです。



経年劣化や不具合を感じているなら、なるべく早い買い換えも必要かもしれません!
エアコン以外の節電対策


エアコンを使っている時の節電対策は、補助用具を使った方法もあります。
- サーキュレーターと使うとさらに効果的に
- 加湿器・除湿機を使う
- カーテンの使用もおすすめ
サーキュレーターと使うとさらに効果的に
サーキュレーターを使った冷暖房効果アップの方法は、室内の温度差を減らすには最適なものです。
「冷房ならエアコンの下に設置し、上向きにつける」「暖房ならエアコンの対角線上に設置し、上向につける」ことで室内の冷気・暖気のムラをなくせます。
加湿器・除湿機を使う
人は湿気によって体感温度が変わります。
よくアフリカなどの日本より熱い気候から来た方が「日本の夏には耐えられない!」と言っているのを聞いたことがある方も多いでしょう。
これは、アフリカのような気温は高くても乾燥した地域の方が、日本の夏の湿度に耐えらないことからきている話です。
室内でも同じように、「夏は除湿機を使う・冬は加湿器を使う」ことで体感温度をうまく調整でき、エアコンの設定温度を変えなくても大丈夫になります。
加湿器を使う際には、湿度を上げすぎないように注意しましょう。



湿度の上げすぎは、室内のカビ増殖の原因になってしまいます!
カーテンの使用もおすすめ
遮光や遮熱カーテンを使うのも手軽にできる節電対策です。
カーテンを使うことで夏場は直射日光を和らげ、冬場の冷気が逃げていくのを防げます。
カーテンを購入する費用はかかってしまいますが、エアコンが余分な力を使わなくなれば、省エネにつながっていきます。



カーテンだけでなく、窓に貼り付ける遮光・遮熱シートも有効です!
エアコンの風量について:まとめ
この記事では、エアコンのベストな風量設定から、風量以外の節電対策などについて詳しく解説してきました。
エアコンの風量設定は、室内の温度や空気のムラにも影響する重要な要素です。
節電をし、効率的に使っていく上では、自動風向に設定するのがベスト。
また、風量以外にも、風向きの設定や定期的なフィルター・エアコンクリーニングなどの対策。
サーキュレーターやカーテンを使用することで、より効率的に室内を冷やす・暖めることが可能になります。
風量設定を含めた適切な対策を行うことで、室内も短時間で快適な環境になり、電気代を抑えた使い方ができるようになるでしょう!
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