- エアコン用の洗浄スプレーを使うリスク
- プロのクリーニング業者に任せるメリット
- 洗浄スプレーを使っても大丈夫な部品
エアコンを長く使っていると、フィルターや内部にカビやホコリが溜まり、嫌な臭いや冷暖房効率の低下を引き起こします。
そのため、フィルター掃除だけでなく、内部の定期的なエアコンクリーニングは必須です。
そんな時に手軽に使えるのがエアコン用の洗浄スプレーです。このスプレーは、ホームセンターや量販店などで気軽に買うことができます。
しかし、一見便利な道具のようですが「エアコン用の洗浄スプレーは使わない方が良い!」という意見も多いです。
この記事では、エアコン洗浄スプレーのメリットと使う場合のリスク、使用した際の対処法などについて詳しく解説していきます。
誤った使い方をすれば、故障や火災などのリスクもあるので、ぜひ最後までご確認ください。
エアコン用の洗浄スプレーってどんなもの?

ホームセンターや量販店、ネットなどで買えるエアコン用の洗浄スプレー。
このエアコン用の洗浄スプレーには、大きく分けて【ファン・熱交換器(フィン)・フィルター】用の3つの種類があります。
また、その中にも泡タイプ・水タイプなどのいくつかの種類に分かれています。
こうした洗浄スプレーは、各部位に吹きかけるだけで汚れを落としてくれます。
自分でエアコン掃除をする場合でも、分解する手間や知識も要らずにキレイにすることが可能です。

一方で危険性も多いので利用には注意が必要です!
要注意!エアコン用の洗浄スプレーを使う6つのリスク


手軽に掃除でき一見便利そうなエアコン用の洗浄スプレーですが、「使わない方が良い!」と言われるケースも多いです。
その理由として一番に挙げられるのが、”使った際のリスクが大きい”という点です。
まずは、洗浄スプレーを使うリスクを6つご紹介していきます。
- 汚れを完全に落としきれない
- カビが増える可能性がある
- 故障や火災の原因にもなる
- ドレンホースの詰まりを引き起こす
- 時間がかかる(準備+作業)
- メーカー自体も推奨していない
汚れを完全に落としきれない
洗浄スプレーは、表面の汚れを落とすことはできます。
しかし、奥に溜まったカビやホコリを完全に取り除くことまではできません。
エアコンを分解して特殊な器材を使って掃除するプロのクリーニングと比べるのはなかなかハードです。



だからといってエアコン内部の汚れの放置は、健康面・経済面でもデメリットが多いです!
カビが増える可能性がある
プロによるエアコンクリーニングでは、本体を分解し洗剤をかけ、きちんと水で洗い流します。
一方で、洗浄スプレーでは水ですすぐことはありません。
内部に汚れや洗剤が残っていれば、それはカビやダニにとって栄養となってしまいます。
掃除したと思っても、かえって逆効果になることも少なくありません。
故障や火災の原因にもなる
内部用の洗剤スプレーを間違った箇所にかけてしまうと、火災や故障の原因になります。
またスプレーの使い方やその後の対処法によっては、汚れの詰まりや感電といったリスクも生まれます。
洗浄スプレーの間違った使い方は、故障だけでなく、エアコンの寿命を縮める原因にもなってしまいます。



洗浄スプレーは重大な事故へとつながるリスクがあります!
ドレンホースの詰まりを引き起こす
エアコン内の汚れがある程度取れても、その
汚れを流し切れずにドレンホースに詰まる原因になることもあります。
ドレンホースの詰まりは、水漏れや悪臭、運転効率の低下などを引き起こしてしまいます。
時間がかかる(準備+作業)
自分でエアコン掃除をする場合は、【道具の買い出し+養生+掃除作業+後始末】とやることもとにかく多いです。
その点、プロのクリーニング業者に任せてしまえば、【依頼+作業前後のチェック】で終わらせられます。
もちろん、費用はかかってしまいますが、作業中は違う部屋で家事や仕事など、自由に過ごすことができます。



自力での掃除は時間だけでなく、かなりの疲労も溜まります!
メーカー自体も推奨していない
大手のエアコンメーカーでは、洗浄スプレーを使った掃除を推奨していません。
プロのエアコンクリーニングでは、業者によってはトラブルの際の補償もあります。
一方で自力での掃除では何の保証もなく、故障しても実費で払うことになります。
プロにエアコンクリーニングを任せるメリット


プロの業者にエアコンクリーニングをしてもらうことには、たくさんのメリットがあります。
- 内部まできちんと掃除してくれる
- 時間を有効利用できる
- 道具を揃える時間・お金が必要ない
- エアコンの寿命を延ばせる
- 故障などのリスクが少ない など
素人がエアコンの分解から掃除を行うにはリスクが大きいです。
その点、知識を持ったプロに依頼できるので、エアコンを分解し、中までキレイにしてくれます。
業者の中には、補償がついているサービスもあるため、万が一の掃除後のトラブルの際にも安心して依頼できます。
作業前と後には業者と一緒に確認する必要もありますが、作業中は基本的に何をしていても良いのはかなり助かります。



「費用はかかるけど、掃除の精度と安心安全も購入する」と考える方が良いかもしれません!
エアコン用の洗浄スプレーを使うメリット


汚れ落ちの精度や故障のリスクなどがある、エアコン用の洗浄スプレーの使用。
もちろん、行う際のメリットもゼロではありません。
- 手軽に購入できる
- 手軽に掃除ができる
- カビやホコリを除去できる
- エアコンの効率が上がる など
エアコン用の洗浄スプレーは、量販店やネットなどを使うことで簡単に手に入ります。
しかも、エアコンの分解や高圧洗浄機の使用などもなく、自分1人でも掃除を行うことができます。



ただし、リスク部分を考えると手放しではおすすめできません!
エアコン用の洗浄スプレーが使える部分もある


基本的にはおすすめできないエアコン用の洗浄スプレーの使用ですが、部分的には問題ない箇所もあります。
それが「フィルター掃除用の洗浄スプレーの使用」です。
ファンや熱交換器といったエアコン内部への洗浄スプレーの使用は、故障や火災などの危険があります。
しかし、フィルターは丸洗いできる部品なので、洗浄スプレーを使っても問題ありません。
『エアコン内部用の洗浄スプレーが余っている』という場合でも、フィルター掃除に使うことも可能です。



フィルター掃除にスプレーを使う場合は、よく乾かしてから本体に戻しましょう!
すでに洗浄スプレーを使ってしまった場合の対処法


「間違ってもう洗浄スプレーを使ってしまった、、、」という方もいるかもしれません。
もうすでにスプレーを使ってしまった場合には、きちんと内部乾燥をするのがおすすめです。
送風運転を1〜2時間行うことで、エアコン内部に残った洗剤を乾燥させることができます。
送風運転時には、窓を開け、換気することも大切なポイントです。



換気を同時に行うことで内部乾燥が早くなります!
エアコンの洗浄スプレーについて:まとめ
この記事では、エアコン洗浄スプレーのメリットと使う場合のリスク、使用した際の対処法などについて詳しく解説してきました。
量販店やネットなどで簡単に買えるエアコン用の洗浄スプレー。
しかし、手軽に使えるからといって安易に使ってしまうと、故障や火災などの原因になる可能性があります。
ただ、フィルター掃除など、一部には洗浄スプレーが使える部分も存在します。
エアコンの内部掃除に洗浄スプレーを使用するのは基本的にNGです。
エアコンに対する知識を持ったプロのクリーニング業者に任せることで、手間も少なくより安心安全にキレイにしてもらえるでしょう!
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