- エアコンからのほこりの原因
- ほこりを放置するデメリット
- エアコンからのほこりへの対処法
エアコンを使っていると、「ふとした瞬間にほこりが舞っているのに気づいたことはありませんか?」。
これは単なる汚れではなく、エアコン内部に蓄積されたほこりが原因である可能性が高いです。
エアコンの外観はキレイでも、内部には目に見えないほこりや汚れが多く潜んでいて、放置することで健康などへの悪影響も心配です。
この記事では、エアコンからほこりが飛んでくる原因と放置するデメリット、ほこりへの対処法などについて詳しく解説していきます。
正しい対策を講じることで、エアコンを長持ちさせ、快適な室内環境を維持することができます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンからほこりが飛んでくる原因

「エアコンから突然ほこりが舞ってきた経験はありませんか?」
その原因は、単に外から舞い込んできたわけではなく、エアコン内部の汚れが関係していることが多いです。
特に定期的な掃除やメンテナンスをしていない場合、内部に蓄積したほこりが風とともに室内に拡散してしまうのです。
- フィルターの目詰まり
- 内部熱交換器への付着
- フラップなどの汚れ
- 室内環境が汚れている
フィルターの目詰まりによる風の抜け道
エアコンは室内の空気を吸い込み、冷たい・温かい風を送り出す仕組みになっています。
そのため、内部のフィルターは空気中の細かなほこりをキャッチしますが、長期間掃除しないと目詰まりを起こしてしまいます。
この目詰まりによって空気がスムーズに通りにくくなり、逆に通り抜けたほこりが内部に入り込むようになります。
結果的に、ほこりを含んだ空気が吹き出され、室内に飛んでしまうのです。
内部熱交換器への付着
フィルターを通過した微細なほこりは、熱交換器の細かなフィン部分に付着します。
このほこりは冷暖房時に発生する結露と結びつきやすく、固まりになって蓄積されます。
そして運転中に風があたることで、乾いたほこりが吹き出し口から飛散する原因になります。

フィルター&内部の汚れは、健康だけでなく、電気代増加のデメリットも!
フラップなどの汚れ
エアコンには風向きを調整するフラップやパネルという部品がついています。
こうした部品にほこりが溜まることで、稼働時に風に乗ってほこりが放出されていくのです。
室内環境が汚れている
エアコンからほこりが出る原因が、室内環境によるもののこともあります。
髪の毛や皮脂、服の繊維、ペットの毛など、エアコンを稼働していなくても空気中にはほこりが舞っています。
そうしたほこりがエアコンを稼働することで内部に吸い込まれて、汚れの原因になっている可能性もあるでしょう。
特に「室内に人が多い」「ペットを飼っている」という場合は、室内の空気環境も悪くなりがちです。



こまめなエアコン掃除も必要ですが、”室内の掃除”という基本も忘れてはいけません!
エアコン内のほこりを放置するデメリット


エアコン内部のほこりをそのままにしておくと、見えないところでさまざまな問題が発生します。
健康への影響だけでなく、家計や機器の寿命にも関わるため、注意が必要です。
- 性能が悪くなる
- カビ・悪臭の発生
- 空気質の低下とアレルギーリスク
- 電気代の増加も
- 故障や寿命へも悪影響がある
性能が悪くなる
エアコンのフィルターや内部にほこりが溜まると、性能を落としてしまうことが予想できます。
「なかなか室内が冷えない(暖まらない)」という場合には、内部の汚れの可能性も高いです。
そしてこうした内部のほこりでエアコンの性能が低下すれば、設定温度までの時間も長くなるでしょう。
結果的に、電力消費量も増え、請求される電気代も増加していきます。
カビ・悪臭の発生
ほこりと湿気が混ざると、エアコン内部でカビが発生しやすくなります。
カビが繁殖すると、運転時に嫌な臭いがするようになり、空気の質がさらに悪化。悪臭は集中力の低下や睡眠への悪影響にも及ぶ恐れがあります。
また、カビの胞子も風に乗って飛ぶため、衛生面でも大きな問題となります。



こまめな掃除はもちろん、使用後の送風運転による乾燥も有効です!
空気質の低下とアレルギーリスク
ほこりが大量に出るようなら人体には悪影響しかありません。
ほこりに含まれるカビ胞子や細菌がエアコンを通して室内に放出されると、空気が汚れ、アレルギーや喘息の悪化につながります。
特に小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、空気の質には十分配慮すべきです。
エアコンの清掃は、室内の空気を安全に保つ第一歩になります。



エアコン内部にほこりがあるなら、カビやダニなどの悪影響も心配になります!
電気代の増加も
熱交換器やフィルターがほこりで目詰まりすると、エアコンの冷暖房効率が低下します。
設定温度に到達するまでに時間がかかり、無駄な運転時間が増え、電気代も上がりやすくなってしまいます。
定期的な内部クリーニングによって、効率的な内部環境を維持しましょう。
故障や寿命へも悪影響がある
ほこりの蓄積からエアコンに負荷がかかった状態で稼働すれば、故障やエアコンの寿命を縮めるリスクもあります。
まだ使える状況のエアコンなのに、日常的なメンテナンスを怠ることで早めに買い替え時期がくれば、経済的な負担も増えてしまうでしょう。
定期的な点検と掃除で未然にエアコンでのトラブルを防ぐことが大切です。



こうしたように、エアコン内のほこりの存在はデメリットにしかなりません!
悪影響を回避!エアコン内のほこりへの対処法4選


エアコンからほこりが出てくるような状態なら、何らかの対処法を実践することは必須です。
自分で手軽にできる掃除から、プロに任せる方法までご紹介していきます。
継続的にお手入れを行うことで、エアコンの性能を維持し、快適な室内環境を保つことができます。
- フィルター掃除(手順も)
- 内部クリーニングを依頼する
- 空気清浄機を使う
- 室内の換気をする
フィルター掃除(手順も)
自分でもできるエアコンのほこり対策としては、フィルター掃除が有効です。
- エアコンの電源をオフにする
- コンセントを抜く
- エアコンカバーを開く
- 外から掃除機でフィルターのほこりをとる
- フィルターを外して掃除機をかける
- 洗面所などでフィルターを水洗いする
- フィルターを完全に乾かす
- 本体に戻す
フィルター掃除の目安は2週間に1度程度です。
フィルター掃除だけでも、吹き出し口からのほこりを大幅に減らせます。



エアコンのカバーを雑にはずと、破損する可能性もあるので注意しましょう!
内部クリーニングを依頼する
エアコンは内部にもほこりが溜まっているため、きちんとクリーニングすることが大切です。
内部クリーニングはエアコンを分解し掃除するため、自分ではなくプロの業者に任せるのがベストです。
プロならエアコンの分解から専用機材を使った掃除まで任せることができます。
量販店などでは自分でできるエアコン用の洗浄スプレーもありますが、故障や火災などの元になるので基本NGです。



内部洗浄をしっかりと行うことで省エネにもつながります!
空気清浄機を使う
空気清浄機も室内の空気環境を良くするためには必要です。
空気清浄機の使用は、エアコンからのほこりへの対策だけでなく、予防法としても有効です。
せっかくエアコンのフィルターや内部の掃除を行っても、室内の空気が汚れていれば、すぐにほこりが溜まってしまいます。
小さい子供やお年寄り、ペットなどと住んでいる場合には、より空気環境にも木を配る必要もあるでしょう。
室内の換気をする
エアコンを使っていても定期的な室内の換気も重要になります。
定期的な換気を行うことで次のようなメリットがあります。
- ウィルス・細菌を追い出せる
- カビ・ダニからの体調不良を防げる
- 部屋の臭いがとれる
- リフレッシュ効果もある
メリットの中には空気清浄機の使用でも得られるものも多いです。



ただ換気からのリフレッシュ効果は空気清浄機では得られません!
エアコン内のほこり掃除をする際の注意点


エアコン掃除では、適切な方法で掃除を行わないと、思わぬ故障やけがなどにつながる場合があります。
安全と機器保護の視点から、まずは基本的な注意点を押さえましょう。
”無理をせず、できる範囲で丁寧に進める”ことがポイントです。
- 電源オフと養生の徹底
- 無理な分解は禁止
- スプレー・薬剤の扱いはNG
電源オフと養生の徹底
フィルター掃除をする際にも、必ず電源を切り、プラグを抜いてから作業を開始します。
さらに床や壁に水が飛ばないよう、タオルやシートで周囲をカバーするとより安全に掃除ができます。
特に高所作業となる場合は、足元の安全確認も重要です。
無理な分解は禁止
説明書にない手順で内部パネルや部品を外すのは絶対にNGです。
本体のパネルはもちろん、内部配線やホースを傷つけると、取り返しのつかない故障につながる恐れも。
「説明書を見ても不安」「自分でやってもパネルが取れない」などの場合は、自力での対処は止め、業者に依頼するのがベストです。



分解には専用の工具が必要になることもあるため、自己判断での作業は控えましょう!
洗浄スプレー・薬剤の扱いはNG
市販のエアコン用の洗浄スプレーや洗剤を使うのは、基本的にNGです。
スプレー・洗剤をかける場所を間違えば、内部部品の腐食や故障、最悪の場合、火災や感電などのリスクも出てきます。
「間違ってエアコン用の洗浄スプレーを買ってしまった」などの場合は、取り外したフィルター掃除などには使えます。



フィルターを水洗いする際には、十分な乾燥時間を確保することも忘れずに!
エアコン内にほこりを溜まらせないための対策


日々のちょっとした工夫が、エアコン内部のほこりや汚れ蓄積を効果的に防ぎます。
継続しやすい習慣を取り入れて、快適な室内空間を維持しましょう。
小さな努力が、大きなトラブル・故障などの予防につながります。
- 月1〜2回のフィルター掃除を習慣化
- 室内のホコリの源を減らす
- 換気と空気清浄機の併用
- 室内湿度のコントロール
月1〜2回のフィルター掃除を習慣化する
フィルター掃除は、月に1〜2回行うことがおすすめです。
リビングやキッチンなど使用頻度が高い部屋ほど、短い周期で掃除するのが良いでしょう。
ルーティン化で、内部の汚れ進行もグッと抑えられます。



毎月決まった日に掃除を行うルーティンを作ると忘れません!
室内のホコリの源を減らす
床の掃除機掛けや拭き掃除をこまめに行うことで、空気中のほこりの量自体を減らせます。
カーテンやラグなどホコリが溜まりやすい製品も定期洗濯をするのがベスト。
室内のほこりが減ることは、エアコン内部への負担も軽減をはじめ、家族の健康にも良い影響があります。
換気と空気清浄機の併用
定期的な窓開け換気で、室内のほこりや湿気を外に逃がしましょう。
空気清浄機を併用すれば、エアコンに到達する前の微細なホコリをキャッチでき、本体の汚れ進行をさらに遅らせられます。
空気の循環を意識し、季節に応じた運用を心がけることが重要です。
室内湿度のコントロール
室内の湿度が高い環境はほこりを吸着しやすくするだけでなく、カビ発生のリスクも高めます。
湿度が高い季節には除湿運転や除湿機を活用し、50~60%程度に保ちましょう。
適切な湿度管理が、ほこり対策とエアコン内部のカビ予防に役立ちます。



年1回のプロの業者によるエアコンクリーニングも大切です!
内部クリーン機能があっても定期的な掃除は必要になる


最近のエアコンには”内部クリーン”機能が付いていることも多いです。
しかし、内部クリーン機能があってもエアコンクリーニングが不要になるわけではありません。
エアコンの内部クリーン機能は、「カビの発生を予防するもの」くらいに考えておくのがベストです。機種によっては性能の高いものもありますが、一般的な機種はそこまでではないでしょう。
中には、フィルター掃除を行ってくれる機種もありますが、これも完璧ではありません。
そのため、内部クリーン機能があっても、定期的なフィルター掃除や内部クリーニングは必要になってきます。
冷房除湿を使用する際には、内部の結露状態も心配です。そんな時でもクリーン機能があれば、エアコン内部の乾燥を行ってくれます。



内部クリーン機能のない機種でも送風運転を行うことで代替えできます!
プロの業者に依頼するエアコンクリーニングの必要性


自分でお手入れできる範囲を超えた汚れは、やはりプロに任せるのが安心です。
最後に、クリーニングをプロに依頼を検討すべき理由をまとめました。
プロの技術で徹底洗浄
クリーニング業者は分解洗浄や高圧洗浄機を駆使し、エアコン内部の奥深くに入り込んだ汚れまで一掃してくれます。
依頼後は室内の空気が明らかにクリーンになることを実感できるはずです。
特にアレルギー症状が改善されるケースも多く報告されています。
長期間のコストメリット
プロに掃除を依頼するには多少費用がかかりますが、クリーニング後は運転効率が改善し、電気代が抑えられます。
また、プロのクリーニングは、故障リスクの低減や寿命延長につながるため、長期的に見れば大きな節約効果も期待できます。
「安心と快適」を買う意味でも、定期的なプロ依頼をおすすめです。



家庭の空気環境に投資することは、【健康と経済】の両面にプラスになります!
エアコンからのほこりについて:まとめ
この記事では、エアコンからほこりが飛んでくる原因と放置するデメリット、ほこりへの対処法などについて詳しく解説してきました。
エアコンから出てくるほこりの原因は、フィルターや内部に溜まった汚れの可能性が高いです。
ただ、室内にほこりが舞っていれば、それがエアコンに吸い込まれて内部の汚れにつながってしまいます。
エアコン内部のほこりの放置は、冷暖房効率の低下や機器の劣化、さらには健康への悪影響を引き起こす重要な問題になります。
これを防ぐには、定期的なフィルターの掃除や内部のクリーニング、換気などを行うことが大切です。
日常的なケアと定期点検を心がけ、エアコンを長く安全に使用しましょう!
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