- エアコンに延長コードを使う危険性
- エアコン用のコンセントが遠い場合の対処法
- 賃貸でのコンセントの新設について
- コンセントを新設する場合の位置
エアコンの買い替えや引越し時など、設置場所によって本体のコードがコンセントに届かないケースもあります。
一般的な電化製品なら”延長コード”を使うことになるでしょう。
しかし、エアコンの場合は延長コードを使うのは危険です。
この記事では、エアコンに延長コードを使う危険性や専用コンセントの移設・新設などについて詳しく解説していきます。
正しい延長コードの使用方法を理解し、快適かつ安全にエアコンを利用するための参考にしてください。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
一般的な家電で延長コードを使うメリット

延長コードを使うことで、家電の設置場所に大きな自由度が生まれます。
例えば、「テレビやデスクライトを壁際だけでなく、ソファ横や書斎デスクの上にも簡単に移動させられる」など。
コードの長さを工夫することで、部屋のレイアウト変更時にも配線をやり直す手間が省けるのも魅力です。
また、一時的に電源が足りない来客時やイベント時にも延長コードが役立ちます。
さらに、複数口タイプを選べば、一つのコンセントから複数の家電を同時に使えます。

タコ足配線のリスクを抑えつつ効率的に運用できます!
エアコンに延長コードを使う際の危険性4選


便利な延長コードですが、エアコンのような高出力機器で使用する場合は注意が必要です(基本は使用NG!)。
誤った使い方をすれば、火災や機器の故障を引き起こすリスクがあります。
- 過負荷による発熱・発火リスク
- 電圧降下による運転効率低下
- ケーブルの劣化と断線リスク
- ひっかかりによる転倒・接触事故
過負荷による発熱・発火リスク
エアコンは起動時に大きな電流が流れるため、家庭用の一般的な延長コードでは容量不足になります。
コードが過熱すると絶縁体が溶けてショートを起こし、最悪の場合、火災に至ることも。
電圧降下による運転効率低下
長すぎる延長コードは電気抵抗が増すことで電圧が下がり、エアコンの性能が落ちる可能性があります。
冷房や暖房の効きが悪くなるだけでなく、結果的に余計な電力を消費し、電気代が上がってしまうことも予想できます。
ケーブルの劣化と断線リスク
延長コードを床に直置きしたり家具の下に通したりすると、物理的な圧力や曲げによって内部の銅線が損傷するリスクが高まります。
長期間その状態が続くと断線やショートを招き、エアコン本体にも悪影響を及ぼしかねません。
ひっかかりによる転倒・接触事故
延長コードが床上を横断していたり通路に出ていたりすると、足を引っかけて転倒する危険があります。
さらに、プラグが緩んで接触不良を起こすと、そこから発熱や火花が生じるリスクも。



延長コードにはメリットもありますが、エアコンに使うのは、危険しかありません!
エアコン用の延長コードも使わない


量販店やネットではエアコン用の延長コードも販売されています。
「専用の延長コードあるじゃん!」と考えるかもしれませんが、エアコン専用の延長コードでも使うのは避けましょう。
”エアコン専用”とは書かれていても、長時間使うことでコードには負担がかかっていきます。
エアコンに必要な電流に耐えきれなければ、熱を持ち、発火する可能性もあります。緊急時などなら短期間であれば大丈夫かもしれませんが、常用は絶対にNGです。



メーカーの非推奨品を使うと、保証が効かなくなるリスクも!
エアコン専用のコンセントが遠い場合


すでに設置されているエアコン用コンセントの位置が不便な場合には、移設という選択肢もあります。
特に、家具の配置や室内機との距離が合わないと感じる場合、移設によって使い勝手や安全性が大きく改善されます。
移設工事も電気工事士による対応が必須で、壁内の配線ルートや電圧確認など、専門的な判断が必要です。
費用は新設と同様に約1万〜2万円程度が相場ですが、既存配線の取り回し次第ではやや安く済むことも。



工事の前には現場調査をしてもらい、移設の可否や最適な位置についてしっかり確認してもらいましょう!
エアコン用の専用コンセントを新設する方法もある!


「エアコン専用コンセントがどうしても遠い」「あるいは設置されていない」場合は、新設を検討しましょう。
この工事は電気工事士の資格を持った専門業者にしか依頼できません。
自己判断での工事は違法であるだけでなく、火災や感電など重大な事故につながる恐れがあります。
新設の際は、賃貸住宅であれば事前に管理会社やオーナーに許可を取ることが必須です。そのうえで、複数の業者に見積もりを取り、工事費用や対応の丁寧さを比較するのと安心です。
費用はおおむね1.5万円〜4万円程度が目安ですが、距離や壁の構造によって増減することがあります。



施工後には、「配線の取り回しや防水処理が適切に行われているか?」もチェックしましょう!
エアコン用のコンセントを新設する場合のおすすめ位置


エアコン専用のコンセントを新しく設ける際、「どこに設置するか?」で使い勝手や見た目に大きな違いが出ます。
適切な場所を選ぶことで、日々のメンテナンスがしやすくなり、工事費用も抑えられることがあります。
室内機ユニットのすぐ横
エアコン室内機のすぐ隣に専用コンセントを設置すれば、配線距離が短くなり、電圧降下や熱損失を抑えられます。
また、日常のフィルター掃除やコードの抜き差しもしやすくなるため、清掃性・操作性の両面でメリットがあります。



室内機の下の場合だと、ほこりが溜まりやすく、水漏れ時のトラブルも心配です!
壁の高い位置(床上1.5m前後)
コンセントを高い位置に設けることで、湿気や水たまりからの影響を避けやすくなります。
また、ホコリもたまりにくく、掃除の頻度を減らせます。



一方で高すぎる場合には、コンセント周りのほこりをチェックできないため注意!
家具の裏側を想定したスペース
設置場所の見た目を重視するなら、家具の裏側に収まる位置を選ぶのもありです。
ただし、コンセントの周囲に通気性を確保し、コードの抜き差しが可能な余裕を持たせることが大切です。
将来的に家具の配置を変えることも考慮して、柔軟に対応できる設計が望ましいです。
窓用エアコンを使う際も専用コンセントを用意するのがベスト


一般的な壁掛けエアコンと違い、自分でも設置できる窓用エアコン(ウィンドエアコン)。
設置場所の汎用性や値段などのメリットから、「窓用エアコンを使いたい」と考えている方もいるでしょう。
窓用エアコンは通常の壁掛けエアコンと違うため、一般的なコンセントでも使うことはできます。
しかし、同じ差し込み口で他の家電を使うことで『ブレーカーが落ちる』『火災が起きる』可能性もゼロではありません。
そのため、”専用のコンセントを用意して使うのがベスト”と言えます。



窓用エアコンは手軽さから賃貸物件などで使用されることも多いですが、使う際には注意も必要です!
エアコンの延長コードについて:まとめ
この記事では、エアコンに延長コードを使う危険性や専用コンセントの移設・新設などについて詳しく解説してきました。
利用のしやすさや便利さから、家電に延長コードを使用している方は多いです。
しかし、エアコンなどの家電製品の一部では、延長コードの使用が危険なことも少なくありません。
エアコン使用時に延長コードを使ってしまうと、火災や他の家電への悪影響が予想できます。
エアコンを使う際には専用のコンセントを移設・新設し、きちんとした環境を整えることがおすすめです。
そうすることで、エアコン本来の力を発揮しやすく安全に使用することができるでしょう!
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