- エアコンのランプが点滅する原因
- ランプが点滅している時の対処法
- 霜取り運転について
エアコンを電源オンにした際や稼働中に本体側のランプが点滅することがあります。
状況によっては、運転自体も途中で止まってしまうため「エアコンが壊れた?」と不安になる方もいるでしょう。
ただ実際には【ランプが点滅=故障】ということはあまりなく、ユーザー側に何らかのメッセージを伝えるサインだと考えられます。
即対応が必要な場合もそうでない場合の両方があるため、まずは慌てずに原因を知ることが大切です。
この記事では、エアコンのランプが点滅する原因と対処法、状況が改善しない場合の対応などについて詳しく解説していきます。
正しく原因を理解し対処することで、更なるトラブルを防ぐこともできるので、ぜひ最後までチェックしてください。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンのランプが点滅する原因4選

エアコンのランプが点滅した際の対処法を知る前に、まずはその原因をきちんと理解してすることも大切です。
- 霜取り運転になっている
- 予熱運転になっている
- フィルター掃除のサイン
- パーツがきちんと付いていない
霜取り運転になっている
強風や積雪など、外が寒い時にエアコン側の運転ランプが付いているなら、それは霜取り運転を行っているサインでしょう。
霜取り運転は、室外機側についた霜を取り除く機能のことです(後ほど詳しく)。
この霜取り運転中には、暖房機能を使うことはできません。
早い場合で5分、長くて20分ほどは霜取り運転が行われます。

この間は暖房が動かないため、室内を暖める何らかの方法の考えておきましょう!
予熱運転になっている
エアコンの電源を入れた際にランプが点滅しているなら、それは予熱運転の可能性が高いです。
予熱運転は、エアコンから冷たい風が出ないように熱交換器を暖める機能です。
温風がエアコンから出るまでには2〜3分ほどかかることがあります。
予熱運転の際は、「つけたのに暖かい風が出ない」とすぐに運転を停止するのはNGです。



予熱運転を途中で止めると室外機もストップし、暖かい風が出るまでにさらに時間がかかります!
フィルター掃除のサイン
使っているエアコンの機種によっては、フィルター掃除のサインとしてランプが点滅することもあります。
お掃除ランプ・お手入れランプ・クリーンランプなど、メーカーによって名称はさまざまです。
ただ、この場合はフィルター掃除を行えばランプは消えます。
ランプの点滅条件は、実際にフィルター汚れを検知し知らせているわけではないこともあり、稼働時間から推定して点滅させているケースも多くあります。



フィルター掃除後にもランプが消えない場合、エアコン側のリセットボタンを押す必要もあります!
パーツがきちんと付いていない
エアコンのパーツがきちんとついていないケースでも、ランプが点滅することがあります。
- 前面パネル
- フィルター
- ダストボックス
エアコンのフィルター掃除や簡単な拭き掃除などを行った際は、パーツの取り付けが不十分になることもめずらしくありません。
フィルター掃除などでパネルなどを開けた後にランプが点滅するなら、「パーツがしっかりと付いているのか?」を確認しましょう。
エアコンの霜取り運転って何?(基本知識・対処法・NG行動)


ランプが点滅する原因に霜取り運転があることはお伝えしました。
ここでは、霜取り運転の少し詳しい話やその際にエアコンから出るサイン、してはいけない対処法についてご紹介します。
先ほどもお伝えしたように、霜取り運転は「室外機についた霜を取り除く機能」のことを指します。
強風やみぞれ、雪が降っている時は室外機に霜がつくことがあります。霜がついたまま稼働を行っても、エアコンの機能が落ち、暖房が効きづらくなってしまいます。
この状況を回避するために霜を溶かす機能がついているのです。
霜取り運転は、暖房の稼働中に運転が一時的に止まり、運転ランプが点滅し作動します。
この際は当然暖房機能を使うことはできません。
「暖房がいきなり止まった」「暖房なのに冷たい風が出てくる」「プシューという音の後に止まった」などの場合は、霜取り運転状態になっている可能性が高いです。
霜取り運転時にできることは”基本待つことのみ”です。5〜20分ほど待つことで暖房機能が回復し、部屋が暖まりはじめます。
ここで「室外機に霜ついているならお湯をかければ、、、」と考える方もいるかもしれません。
ですがお湯をかければ室外機の故障の原因になります。



「ネット上では水なら大丈夫!」と書かれていることもありますが、水の量によっては故障する恐れがあるのでNGです!
エアコンのランプが点滅している時の対処法


エアコンのランプが点滅している時は、落ち着いて原因を分析し、対応していくことが重要です。
- まずは待つ!
- パーツの取り付けを確認する
- フィルター掃除をする(内部クリーニングも)
まずは待つ!
ランプが点滅した際は、「まずは待つことが基本!」と言えるかもしれません。
霜取り運転や予熱運転が原因なら、あなたが何か行動する必要はないでしょう。
どちらの原因でも、5〜20分ほど待つことで問題は解決します。



その間は暖房が使えないため、他の暖房器具や防寒具の使用をおすすめします!
パーツの取り付けを確認する
ランプの点滅前にエアコンカバーを外すなどを行っていたなら、パーツの取り付け具合を確認しましょう。
少しパネルがはまっていないだけでも、ランプがつくこともあります。
フィルター掃除をする(内部クリーニングも)
お掃除・お手入れ・クリーンといった部分のランプが点滅しているなら、フィルター掃除を行いましょう。
もちろん、こうしたランプの点滅はエアコン側がフィルターの汚れを確認して出しているものではありません。
リセットボタンを押すことで解決することも多いです。
ですが、稼働時間から計算し「そろそろ汚れているのは?」ということを教えてくれるサインとは言えるので、できれば掃除を行う方が良いでしょう。



フィルターなら2週に1度・内部クリーニングは年1回が目安です!
対処してもランプが消えないなら相談が必要かも?


「上記の対処法を試しても改善しない」「点滅が頻繁に発生する」という場合は、メーカーや修理業者などのプロに相談するのがベストです。
万が一、故障などが原因ならなるべく早く連絡することで、無料で修理してもらえるケースも多いです。
ただ、使用期間が8〜10年ほどのエアコンの場合は、若干悩みどころです。
基本的にエアコンの寿命は10年と言われており、そのくらいの期間になると一つの部品に不具合が起きると他にも故障が見つかることがあります。
また、10年以上のエアコンはメーカー側に修理する部品がないことがほとんどです。
一度、メーカーや修理業者に見てもらうのも良いですが、一応買い換えることも考えておいた方が良いでしょう。



買い替えを行うことで省エネができ、電気代の節約にはつながるはずです!
エアコンのランプの点滅について:まとめ
この記事では、エアコンのランプが点滅する原因と対処法、状況が改善しない場合の対応などについて詳しく解説してきました。
エアコンのランプの点滅は、予備・霜取り運転や内部汚れを知らせるサインなどの原因が考えられます。
基本的にはどの状況の場合でも、まずは待つことから始め、フィルター掃除やパーツの取り付けの確認を行っていきましょう。
自分で対応しても「ランプの点滅が止まらない」「頻繁に点滅する」などの状況なら、メーカーや修理業者といったプロに任せるのが一番です。
買ってばかりのエアコンなら無料で修理してもらえることもあります。
ただ、10年ほどなど長く使ってきた機種なら”買い換えどき”になっているのかもしれません。
エアコンのランプが点滅をしても、まずは落ち着いて状況を判断し、適切な行動をとっていくことが大切です!
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