- エアコンのつけっぱなしがお得な理由
- つけっぱなしにするメリット・デメリット
- つけっぱなしでも節約する方法
「エアコンをつけっぱなしにする方が節電になる」という意見がある一方で、「こまめに消す方が良い」という考え方もあります。
暑い夏や寒い冬を快適に過ごせるエアコンの話題とあって、快適さと電気代のバランスをきちんと保つことは重要です。
この記事では、エアコンをつけっぱなしの方がお得な理由、消した方が良いパターン、節電方法などについて詳しく解説していきます。
人によって得するパターンも違うので、ぜひ最後までご覧ください。
基本はエアコンをつけっぱなしの方がお得!(節電になる)

まず、基本的にはエアコンは、つけっぱなしの方が消費電力を抑えられるためお得です。

引用:ダイキン工業「mission5-1」
赤:つけっぱなし場合の消費電力
青:こまめに切る入れる場合の消費電力
グラフを見るとわかるように、特に12時以降の消費電力の差はかなり違います。
真夏のような室温と外気温の差が大きい時間帯は、エアコンのつけっぱなしするのがベストでしょう。

つけっぱなしではない方がお得パターンは次にご紹介します!
例外?エアコンをつけっぱなしにしないほうが良いパターン


基本的にはつけっぱなしの方がお得になるエアコン。
ですが、”状況によってはつけっぱなしじゃない方が良い”パターンもあります。
- 18時以降の場合
- 1時間以上の外出時
パターン①:18時以降の場合


引用:ダイキン工業「mission5-1」
赤:つけっぱなし場合の消費電力
青:こまめに切る入れる場合の消費電力
上のグラフを見ると、18時以降はつけっぱなし・消すに差があまりなくなります。
さらに22時以降では、つけっぱなしの方が消費電力を使ってしまっています。
これは、外気温が下がるため、エアコン起動時の消費電力も下がることが影響していると考えられます。



帰宅時間によって「つけっぱなし・消す」の判断をするのもありです!
パターン②:1時間以上の外出時
エアコンは起動時の温めや冷やしの際に電力を多く使います。
そのため、消している時間が短い場合(1時間以内)なら、つけっぱなしの方がお得です。
反対に2〜3時間など、外出時間が多いならエアコンを消し、帰宅後に付け直す方が電気代は抑えられます。



エアコンクリーニングなどの普段からのメンテナンスでもお得になります!
エアコンをつけっぱなしにするメリット


エアコンをつけっぱなしにするメリットは、電気代の節約だけではありません。
- 室内の不快感を減らせる
- 快適に眠れる
- 電源のオンオフに悩まない
室内の不快感を減らせる
エアコンをつけっぱなしにしておけば、室内の温度や湿度は一定に保たれます。
真夏なら「外も暑いし、家に帰ってきても暑い!」。真冬に「朝起きたら寒すぎる!」。
こうしたマイナス面を改善できます。
快適に眠れる
エアコンがつけっぱなしなら、睡眠中も温度は一定になります。
真夏の寝苦しさとは卒業できます。
また、エアコンは設定温度が決められるので「就寝中は〇〇°で、、、」ということも可能です。



しっかりとした睡眠の確保は、健康面で大きなメリットがあります!
電源のオンオフに悩まない
夏前後など「エアコンをつけようかどうしよう?」と迷うシーンもあります。
エアコンがつけっぱなしなら、こうした小さいストレスを回避できます。
特に家事やリモートワーク中は、こうした悩みも鬱陶しく感じるシーンも少なくないでしょう。



エアコンのオンオフは内部機能の負担を与えるため、エアコン寿命を延ばすメリットも!
エアコンをつけっぱなしにするデメリット


エアコンをつけっぱなしにしないことは、状況によっては電気代を抑えることにつながります。
また、それ以外にもつけっぱなしのデメリットは存在します。
- 空気の乾燥状態が続く
- エアコンの寿命にもつながる
- 内部乾燥ができない
空気の乾燥状態が続く
冷房・暖房のどちらを使っても、エアコンの長時間使用は空気の乾燥を招きます。
部屋の空気が乾燥すれば、肌の乾燥はもちろん、喉などにも影響が出ることがあります。
口内の乾燥は細菌などからへの免疫力を下げてしまう恐れも。



加湿器を使うなど、適度に湿度を保つ方法を試しましょう!
エアコンの寿命にもつながる
電源オンオフが減ることでエアコンの寿命が延びる一方。使用時間の長い電化製品は寿命が短くなる傾向があります。
エアコンをつけっぱなしにすることで、カビやホコリも溜まりやすくなります。
それが原因となって劣化を早める恐れもあるでしょう。
内部乾燥ができない
エアコン内部にはカビやダニがいるケースも多いです。
そのため、冷房・除湿後には1時間程度の送風運転を行うことがカビなどの対策になります。
その点、稼働時間が長いと送風運転を行う時間が取れず、カビやダニを増殖させる環境になる可能性があります。



エアコンをつけっぱなしにするなら、定期的な掃除や送風運転の時間を作りましょう!
エアコンをつけっぱなしでも節約する方法6選


「エアコンのつけっぱなしの方がお得」ということがわかっても、電気代は悩みの種になります。
そこで次に、つけっぱなしでも節約する方法を6つご紹介していきます。
- サーキュレーターなどを使う
- 風量は自動にする
- 保温・断熱への対策をする
- 除湿・加湿器を使う
- 室外機の周りをきれいにする
- 定期的なエアコンクリーニングをする
サーキュレーターなどを使う
冷房を使う際にはサーキュレーターや扇風機といった、風を循環させる機械と同時に使うのがおすすめです。
サーキュレーターなどを使えば、設定温度を変えなくても室内に風があるだけで涼しく感じます。



体感湿度を下げる効果も期待できます!
風量は自動にする
エアコンの自動風量機能も節電におすすめです。
風量の自動は、設定温度になるまで強風、そして微風や弱風に切り替える機能です。
部屋の状況によってベストなタイミングで切り替えてくれるので、「風量のお手本」のような使い方ができます。
保温・断熱への対策をする
窓ガラスの断熱シートや遮光カーテンといった工夫も、エアコンの電気代の節約につながります。
「室内の温度を逃さない」「必要以上に太陽の光を入れない」工夫をすれば、室内温度の上下を最小限にできます。
除湿・加湿器を使う
人は湿度によって蒸し暑さを感じます。
そのため、夏であれば除湿機を使うことで、エアコンの温度を下げずに快適に暮らせるでしょう。
反対に冬であれば加湿器を使うことで温度を変えずに体感温度を上げられます。
冬は室内が乾燥し、喉の痛みや免疫力を弱めることもあります。



風邪やインフルエンザの予防としても、加湿器は効果的です!
室外機の周りをきれいにする
エアコンの室外機は電気代を節約する上では、「隠れポイント」とも言えます。
室外機周辺にものが置いてあれば、機能も下がり、結果、よりパワーが必要になり電気代も上がります。
室外機周辺にはゴミや植木などを置くのはNGです。
定期的なエアコンクリーニングをする
エアコンが無駄な力を使わないようにするには、定期的なクリーニングが必須です。
内部にカビやホコリなどが溜まっていれば、設定温度になるまでに時間や電力が必要になってしまいます。
定期的な掃除を行うことで、そうしたデメリットを解消できます。



【フィルター掃除は2週に1回】【エアコンクリーニングは1年に1回】程度が目安です!
エアコンをつけっぱなしにする場合の注意点


エアコンをつけっぱなしにする際には次のようなポイントにも注意しましょう。
- 留守中のペットのために使用する場合
- 定期的なメンテナンス
- 室内外の温度差に注意
- 電力料金の確認と節電対策
留守中のペットのために使用する場合
犬や猫などと暮らされている方は、留守中でもエアコンをつけっぱなしにしているはずです。
電気代を少しでも節約するためには、定期的なエアコンクリーニングや保温対策などを行うようにしましょう。
暑さ・寒さに弱いペットは多いです。節電を優先するがあまり、ペットに合わない環境を作るのは危険です。
定期的なメンテナンス
節電対策だけでなく、長時間の使用に耐えるためにも、定期的なエアコンクリーニング・点検は欠かせません。
カビやホコリの蓄積は、よりエアコンに負担をかけることになります。



健康面への不安もあるため、フィルター掃除や内部清掃は定期的に行いましょう!
室内外の温度差に注意
室内・屋外の温度が激しいと体調不良になる可能性を上げてしまいます。
夏であれば冷房病(クーラー病)の原因にもなり、日常生活にも悪影響を出るので、注意しましょう。
電力料金の確認と節電対策
お得だからとエアコンのつけっぱなしを選択しても、やはり電気代は心配です。
2016年からの電力自由化により、さまざまな会社が電気を販売しています。
- 電気量の多い家庭向けのプラン
- 電気代に応じてポイントがもらえる など
電力会社各社の特徴も出ています。
今の電力会社と他社の電気代をシミュレーションすることで、自分に合った会社・プランが見つけられます。



結果的に節電につながるケースも多いです!
エアコンのつけっぱなしについて:まとめ
この記事では、エアコンをつけっぱなしがお得な理由、消した方が良いパターン、節電方法などについて詳しく解説してきました。
基本的にエアコンのつけっぱなしはお得ですが、状況によっては足枷になることもあります。
自分の生活環境やエアコンの性能を理解し、適切に選択肢し、利用することが大切です。
また、定期的なメンテナンスや節約方法を試すことで快適さと省エネのバランスを保つことも可能になるでしょう!
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