- エアコンが設置できない理由
- 設置できない時の対処法
- 窓用エアコンの選択肢について
厳しい夏の猛暑や冬の寒さから快適な生活を作ってくれるエアコン。
一家に数台、多い家なら部屋の数だけ置いている方もいる現代の生活には欠かせない家電製品です。
しかし、せっかく新しいエアコンを購入しても、全ての家・部屋に設置できるとは限りません。
設置スペースや契約上の問題などで、エアコン設置ができないケースもあるからです。
この記事では、エアコンを設置できない理由からその状況への対処法、別の選択肢などについて詳しく解説していきます。
設置できない理由や対処法を知ることで、もしもの時に適切に対応でき、理想的な室内空間を作る助けになります。
エアコンを買っても設置できないケースはある

「エアコンを購入できた!」となっても、いざ業者の方が家に来ると『取り付けできません』というケースはゼロではありません。
取り付けできない理由でよくあるのが、【設置スペースがない】【壁に穴が空けられない】などです。
設置できない理由に関しては次の項目で詳しくご紹介します。
マンションなどの賃貸物件の場合、エアコンが設置する際に許可が必要になります。

エアコンを購入する前には寸法を測っておくのはもちろん、契約条件を確認しておくことも大切です!
エアコンを無理に設置すれば故障や他の電化製品への影響も!


「エアコンなんてコンセントが届いて、室外機が設置できれば問題ないだろう!」と考える方もいるでしょう。
しかし、室内機と室外機の距離が長すぎれば、エアコンの機能を十分に発揮できなくなる可能性があります。
また、きちんとした場所に設置できないと、ドレンホースから水の排出がうまくいかず、室内機から水漏れをしてしまう原因にもなりかねません。
こうした適さない環境にエアコンを設置することで、故障をはじめ、状況によっては家にある他の家電に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。



設置が難しい状況なら業者側から提案されると思いますが、無理な設置は危険です!
せっかく買ったのに!エアコンが設置できない理由6選


購入したのにエアコンが設置できない理由でよくあるのが、次の6つの原因です。
- 室内機の設置スペースが狭い
- 室外機の設置スペースがない
- 壁への穴あけ・隠滅配管が難しい
- ドレンホースが設置できない
- 配線や電気設備の問題
- 契約上設定できない
設置できない理由①室内機の設置スペースが狭い
エアコンの室内機を設置するためには、上下左右に5㎝ほどの余裕が必要です。
そのため、エアコンを購入したものの周囲に空きスペースがないなら「設置できません」と言われてしまいます。
特に室内機は窓の上に設置することが多いので、カーテンレールや他の家具と干渉してしまうケースも少なくありません。
また、エアコンには専用のコンセントを使うことが必須なので、コンセント位置も重要です。
設置できない理由②室外機の設置スペースがない
通常の壁掛けエアコンを設置するためには、室外機の設置も必須です。
スペースが狭いなどの理由があれば、室外機を置くことができなくなってしまいます。
高所や地面・床の素材、マンション側の許可が必要などの場合が、よくある室外機が設置できないケースです。
設置できない理由③壁への穴あけ・隠滅配管が難しい
通常のエアコンは室内機と室外機の間に管を通し、その中に冷媒ガスが通ることで熱交換を行います。
そのため、新設でエアコンを設置する場合には壁に穴を開けないといけません。
壁の材質や賃貸物件などの理由から穴を空けられなければ、当然設置は不可能です。
またエアコンの中には、見た目の問題から”隠蔽配管”を行うケースもあります。
この隠蔽配管は、エアコンの配管を壁の中や通気口などに隠すものです。



一部のエアコンの機種によっては隠蔽配管ができないこともあります!
設置できない理由④ドレンホースが設置できない
エアコンには、内部の結露水を外に出すドレンホースという部品があります。
このドレンホースは勾配がないと水が排出できず、水漏れなどのトラブルを引き起こす恐れがあります。
「室内機より下に配管の穴がない」「新しく穴が空けられない」といった場合には、エアコンの設置自体が難しくなってしまいます。
設置できない理由⑤配線や電気設備の問題
エアコンを動かすには高い電力が必要なため、専用のコンセントの使用が基本です。
「ボルト数が合わない」「専用コンセント」がないなどの配線・電気設備の問題から設置できないこともあります。
ですが『コンセントが遠いから延長コードを使おう!』と考えるのは危険です。
間違って延長コードを使用すれば、エアコンの故障や火災などにつながる可能性もあります。



エアコン用の延長コードも売っていますが、使用は基本NGです!
設置できない理由⑥契約上設定できない
マンションや戸建てに住む方の中には、賃貸物件のケースもあります。
しかし、賃貸物件の場合、エアコンを設置する場合には管理会社・大家への許可も必要です。
「契約状況によっては新しいエアコンの設置ができない」というパターンもゼロではありません。
特にエアコンを新しくつける場合には、コンセントの新設や壁への穴あけなども必要でしょう。



管理会社や大家などの許可なしで設置すれば、退去費用が増える原因になります!
エアコンが設置できない時の対処法


「エアコンの設置は無理です!」と伝えられても、工夫を行うことで問題なく設置できることもあります。
ただ、別案があったとしてもその業者が対応してくれるとは限りません。
そのため、ここからはエアコンの再設置の案、別の改善案についてご紹介していきます。
- 室外機の設置場所を考える
- 配管の工夫をする
- コンセントを新設・移設する
- エアコンを選び直す
室外機の設置場所を考える
室外機のスペース問題から設置できなくても、違う置き方をすれば問題が解決することもあります。
- 屋根に設置する
- 壁面に設置する
- ベランダの天井に吊るす
- 配管を下階に下す
- 室外機を2段置きする
こうした案は、通常の置き方とは違うため、設置費用からプラスで追加料金が発生するでしょう。



工事の担当業者によっては、別案があっても「対応できません」と言われる可能性も!
コンセントを新設・移設する
「室内機とコンセントの距離が遠いなら移設」「エアコンがなかった部屋ならコンセントの新設」という方法もあります。
エアコンには専用のコンセントが必要のため、通常のコンセントや延長コードと使うの危険です。
そのため、コンセントの移設や新設することも考えてみましょう。
ただし、賃貸物件に住んでいる場合には、管理会社や大家の許可が必要です。
仮に無許可で新設・移設を行うと、退去費用が増えることがあります。



そもそも契約条件にコンセントの新設・移設が禁止されている場合も!
エアコンを選び直す
「選んだエアコンが大きすぎて設置できなかった」という場合なら、選び直すことで解決することもあります。
エアコンには対応畳数があり、選んだ機種より畳数を落とすことで設置できる可能性も出てきます。
もちろん、畳数を落とすことで冷暖房効果が下がってしまうこともあるでしょう。



その場合にはサーキュレーターや扇風機などを使い工夫しましょう!
設置が難しいなら窓用エアコンを使う選択もある


室外機が置けない・契約上設置できないなど、自分でどう工夫してもエアコンが設置できないこともあるでしょう。
そんな時は、窓用エアコン(ウインドエアコン)の設置もおすすめです。
窓用エアコンは室内機と室外機が一体となっていて、業者に頼まなくても自分で設置できます。
また価格も安く、一般的な壁掛け型は安くても4万ほどなのに対し、窓用なら2万円台からでも購入可能です。
一方で窓用エアコンにはデメリットも存在します。
- 音が大きくなる
- 壁掛けより電気代がかかる
- つけられない窓もある
- 防犯面も心配
- 暖房機能がないものが多い



マイナス面を受け入れられるなら、窓用エアコンは使い勝手が良い家電です!
エアコン購入前の見積もりも大切!


エアコンを買う際には、値段だけでなく、室内の環境や設置場所などについてよく確認しておきましょう。
「今、エアコンが安い!」という宣伝文句だけで購入してしまうと、『そもそも設置できない』という事態にもなりかなません。
また工事費無料と謳っていても、設置場所によっては追加費用も発生します。
エアコン購入時には、値段だけでなく、本体のサイズや設置場所、追加料金の有無なども事前に確認してから買うのがベストです。



費用を最小限にしたい方は、設置を家電販売店に任せるのではなく、別の業者に依頼するパターンもあります!
エアコンが設置できないことについて:まとめ
この記事では、エアコンを設置できない理由からその状況への対処法、別の選択肢などについて詳しく解説してきました。
せっかくエアコンを購入しても、設置スペースや環境、契約などの問題から設置できないケースも存在します。
ただこうしたケースでも、「工夫を行うことで設置できる」「窓用エアコンを利用する」というような対策もあります。
現在の日本の気候は、暑さ・寒さの面で考えてエアコンを使わないで住むような環境ではないでしょう。
エアコンを設置できない状況でも、きちんとした対策・対処法を行うことで問題を解決していくことは可能です!
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