- エアコンの嫌な臭いの原因
- 嫌な臭いを取る方法
- 嫌な臭いを予防する方法
エアコンをつけた瞬間に漂ってくるイヤな臭い、気になったことはありませんか?
毎日のように使う家電だからこそ、常に清潔で快適な状態を保っておきたいですよね。
しかし、実際に臭いの原因を突き止めたり、自分で対策を講じようとしても、何をどう始めればいいのか迷ってしまう方は多いものです。
この記事では、エアコンの臭いの主な原因、自宅でできる予防や対処法、さらにはプロのクリーニングサービスを利用する際のポイントまで、幅広く丁寧に解説していきます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンの嫌な臭い5つの原因

エアコンから嫌な臭いがする背景には、はっきりとした理由があります。
日常的な使い方や設置されている環境によって、内部にさまざまな汚れが蓄積され、それが臭いの元となるのです。
ここでは、特に多い5つの原因について詳しく解説します。
- カビや細菌の繁殖
- ホコリと汚れの蓄積
- 油や人の汗などの生活臭
- ドレンパンの汚れや水分の残留
- 冷媒ガスの劣化
カビや細菌の繁殖
エアコン内部は、冷房・除湿時に発生する結露によって湿気がこもりやすく、カビや細菌が非常に繁殖しやすい環境になっています。
特にフィルターの奥や熱交換器付近は掃除がしにくく、気づかないうちにカビが広がってしまうのです。
カビが繁殖すると、ツンとした特有の臭いが室内に広がり、快適な空間を損なってしまいます。
放置すればするほどカビの範囲は広がるため、早めの対処が大切です。

肺炎やアレルギーの原因にもなるので、注意が必要です!
ホコリと汚れの蓄積
室内で生活する中で自然に発生するホコリや皮脂、ペットの毛、タバコの煙などがエアコンのフィルターや内部に少しずつ溜まっていきます。
これらが湿気と結びつくと、臭いの原因となる物質を発生させ、送風口から不快な臭いが吹き出してしまいます。
見た目では気づきにくいのが厄介で、数年間掃除を怠るだけで驚くほどの汚れが蓄積している場合もあります。
油や人の汗などの生活臭
エアコンは室内の空気を取り込み冷やした風・温めた風を放出します。
そのため、生活臭がエアコンが臭い原因になることもあります。



人やペットの匂い、料理の油、タバコの煙などが臭いの元になると考えられます!
ドレンパンの汚れや水分の残留
エアコンのドレンパンには結露水がたまります。
これが排水されずに溜まると、細菌やカビの繁殖場所となり、悪臭の原因となることがあります。
冷媒ガスの劣化
あまり知られていない原因の一つに、冷媒(冷却ガス)の経年劣化があります。
通常、冷媒ガスは無臭ですが、機械の老朽化やガス漏れが起こると、金属臭や油臭を感じることがあります。
こうした場合は、臭いだけでなく機器の性能にも悪影響を及ぼす可能性が予想できます。



早めに専門業者に点検してもらうことが推奨されます!
エアコンの嫌な臭いを取る方法


すぐに業者に依頼するのではなく、まずは自分でできる範囲の臭い対策を試してみましょう。
毎日のちょっとしたお手入れでも、臭いの発生を未然に防ぐことが可能です。
もちろん、臭いが取れない場合にはプロのクリーニング業者による掃除が必要になります。
- フィルターの掃除
- 冷房・暖房を使用する
- 換気の工夫と室内環境の見直し
- プロのクリーニング業者に依頼
方法①:フィルターの掃除
もっとも基本的で効果的な方法が、エアコンのフィルター掃除です。
2週間に1回を目安に、フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取りましょう。
水洗いが可能なタイプであれば、中性洗剤(水でもOK)を使ってやさしく洗い、しっかり乾燥させてから取り付けることが大切です。
この作業を習慣化するだけで、臭いの元となるカビやホコリの蓄積を大幅に抑えることができます。
方法②:冷房・暖房を使用する
冷房なら16度、暖房なら30度の運転を1時間ほど行う臭い取りの方法もあります。
【臭いの消える仕組み】
▼冷房16度
エアコン内部の熱交換器を結露させ、表面に水分を付着させ臭いのもととなっている汚れを洗い流す。
▼暖房30度
30度の運転で内部に付着していたカビの繁殖を抑える。
【行う方法】
- 窓を全開にする
- 冷房なら16度、暖房なら30で運転開始する
- どちらの場合も1時間程度が目安



どちらの方法も窓を全開に開けるため、雨の日に行うのは避けましょう!
方法③:換気の工夫と室内環境の見直し
エアコンの嫌な臭いは、室内の空気環境とも深く関係しています。
部屋の換気が不十分だと湿気がこもり、汚れた空気が循環しやすくなります。
「窓を開けて空気を入れ替える」ほか、除湿機や空気清浄機を使って空気環境を整えることで、エアコンへの負担を軽減できます。



室内に湿気やホコリを溜めない意識が、臭い対策につながります!
方法④:プロのクリーニング業者に依頼
エアコンの嫌な臭いを根本的に解決したいなら、プロのクリーニング業者に依頼するのが一番です。
プロの業者ならエアコンを分解し、内部まできちんと洗浄してくれます。
市販の洗浄スプレーで自分で掃除したい方もいると思います。



業者を選ぶ際には、実績や口コミ、料金などを数社ほど比較して条件に合う会社を選びましょう!
エアコンクリーニングの基本知識


プロに依頼する前に「どんな作業が行われるのか?」を知っておくことで、より安心してクリーニングサービスを受けることができます。
ここではその基本的な内容をご紹介していきます。
「エアコンクリーニング」ってどんなサービス?
エアコンクリーニングとは、専門の技術と機材を使って、フィルターや熱交換器、ファンなどの内部まで徹底的に洗浄してくれるサービスです。
市販のエアコン用スプレーでは届かない汚れやカビを取り除くことができ、空気の質の改善や冷暖房効果の向上、電気代の節約にもつながります。



家庭内のアレルギー対策にも効果的です!
クリーニング前に確認すべきポイント
依頼をスムーズに進めるために、エアコンの型番や使用年数を事前に確認しておきましょう。
製造から10年以上経っている場合には、故障などのリスクも高いため、業者から依頼を断れてしまうこともあります。
また、作業場所周辺の整理や家具の移動も忘れずに行うことが大切です。
複数の業者から見積もりを取り、作業内容・料金・追加費用の有無を比較検討すると安心して依頼できるでしょう。
クリーニング作業の流れと時間
一般的な壁掛けエアコンの場合、クリーニングにかかる作業時間は1〜2時間程度が目安です。
担当者は、エアコン周辺を養生し、分解・高圧洗浄機による洗浄、部品の再組み立て、動作確認まで一連の作業を行います。
信頼できる業者であれば、作業中にも丁寧な説明をしてくれるため、初めての方でも安心して任せられます。



作業前・後には業者の方と共にエアコンの状態を確認する時間もあります!
クリーニング業者に依頼する際のポイント


プロにエアコンクリーニングを依頼する際には、業者選びが成功の鍵を握ります。
信頼できる業者を見つけるためには、これからご紹介するチェックポイントも重要になってきます。口コミやレビューを確認し、過去の実績や対応の丁寧さなどを参考にしましょう。
料金が極端に安い業者は、作業の質やアフターサービスに不安が残ることがあるため注意が必要です。見積書の内容を細かくチェックし、「追加料金の発生があるか?」どうかも確認しておきましょう。
作業後に不具合があった場合の保証制度が整っているかも、業者選びの大切な基準になります。
家庭用の壁掛けエアコン1台あたりの料金相場は、約9,000〜15,000円前後です。お掃除機能付きの機種の場合は、構造が複雑のため、2万円前後になることもあります。
業者に依頼する際は、料金だけでなく作業範囲やアフターサービスの内容までしっかり確認しましょう。



1回きりで終わらせず、年に1度の定期クリーニングを取り入れることで、清潔な状態を長く維持できます!
エアコンの嫌な臭いを取るなら冷房・暖房どっち?


【エアコンの嫌な臭いを取る方法】の2つ目にご紹介した、冷房・暖房を使用した臭いを取る方法。
「どちらが効果あるの?」と感じた方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、16度の冷房運転の方が効果は高いです。
冷房運転の方は結露を作り、臭いの元になるカビやホコリを取るものです。
実際にエアコンメーカーの中には、この方法を推奨している企業もあります。
ただ、冬場に16度の冷房を行うのは厳しいかもしれません。



『夏なら16度の冷房』『冬なら30度の暖房』と考えておくのも良いでしょう!
エアコンの嫌な臭いを予防する方法


エアコンから嫌な臭いが出る対策は、消すものだけでなく、予防方法も存在します。
- 冷房・除湿後の送風運転
- 定期的な掃除
- こまめな換気
冷房・除湿後の送風運転
エアコン内部を送風運転で乾燥させるのは効果的な臭いの予防方法です。
冷房や除湿を使用すると、エアコン内部が結露し、カビの繁殖に適した環境になります。
これを防ぐためには、1時間ほどの送風運転をすることで繁殖を予防できます。



エアコンを使用しない時期でも、月に1〜2ほどは送風運転するのがおすすめ!
定期的な掃除
定期的な掃除はホコリや汚れの除去だけでなく、臭いの予防にもなります。
フィルター掃除であれば2週間に1回程度。エアコンクリーニングなら1年に1回程度が目安です。
こまめな換気
室内をこまめに換気するのも良い臭い対策です。
窓を閉め切っていれば室内の生活臭がエアコンに吸収されていきます。
こまめに換気をすれば生活臭も外へいき、部屋の臭い&エアコンの臭いのどちらも取ることができます。
エアコンの臭い取りについて:まとめ


この記事では、エアコンの臭いの主な原因、自宅でできる予防や対処法、さらにはプロのクリーニングサービスを利用する際のポイントなどを解説してきました。
エアコンの臭いは、放置することで悪化し、健康や生活の質にも悪影響を及ぼします。
ただこうした臭いは、日常的なフィルター掃除やプロの分解洗浄で取ることができます。
特にカビや細菌が原因で発生する臭いは、自力での清掃では取り除きにくいため、定期的なプロのクリーニングがおすすめです。
また、フィルター掃除などのメンテナンスは、エネルギー効率の向上やエアコンの寿命を延ばすためにも重要です。
エアコンの臭いが気になる場合は、早めの対応を心がけ、快適な室内環境を保ちましょう!
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