- エアコンで喉の痛みが出る原因
- 喉の痛みへの対処法
- 喉の痛みの予防方法
季節を問わず快適な室内環境を叶えるエアコン。
ですが、「エアコンをつけると喉が痛い…」と感じる方も少なくありません。
エアコンを使用している際の喉の痛みは、乾燥やエアコンの状態に原因があることも多く、きちんとした対応を取れば改善できます。
この記事では、エアコンを使用した際に喉が痛くなる原因と対処法、予防方法などについて詳しく解説していきます。
健康的にエアコンを利用するためのヒントを見つけましょう。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンを使うと喉の痛みが出る原因7選

エアコンを使うと喉がイガイガしたり痛くなったりする経験は、多くの人が一度はあるのではないでしょうか。
その原因は単なる冷えだけでなく、エアコン内部の状態や使い方に深く関係している可能性が高いです。
まずは、エアコン使用時の喉の痛みで考えられる主な原因を正しく理解しておきましょう。
- 空気の乾燥
- ホコリ・カビの吸入
- 乾燥した空気による粘膜ダメージ
- 直風などによる物理的刺激
- 冷房病(クーラー病)
- 口呼吸での喉の渇き
- 二次汚染物質の吸引(タバコ・油など)
空気の乾燥
エアコンを使った際の喉の痛みで一番多い原因が、空気の乾燥からです。
冷房・暖房のどちらの場合でも、エアコンを使用すると湿度が下がり室内の空気が乾燥します。
乾燥した空気を吸い込むことで、喉の粘膜が渇き、痛みや不快感を感じることになります。
喉が乾燥するとウイルスや細菌などへの防御機能も落ちてしまいます。

冬でも定期的な水分補給は大切です!
ホコリ・カビの吸入
エアコン内部に溜まったホコリやカビは、運転中に空気とともに部屋中に放出されます。
これらの微細な汚染物質は目には見えませんが、喉の粘膜を刺激し、痛みや違和感を引き起こします。
特に長期間掃除をしていないエアコンは、カビの胞子が繁殖しており、体への影響が大きくなるため注意が必要です。



内部の汚れの放置は、喉の痛みだけでなくアレルギーなどの健康被害のリスクも!
乾燥した空気による粘膜ダメージ
冷房を使うと室内の湿度が急激に下がり、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。
粘膜のうるおいが失われると、外部からの刺激にも弱くなり、喉に炎症を起こしやすくなることも。
加湿器の使用や濡れタオルを部屋に干すといった湿度対策も効果的です。
直風などによる物理的刺激
強い風に長時間当たると、乾燥だけでなく直接的な刺激によって喉の痛みを感じやすくなります。
特に睡眠中や同じ場所に長時間いるときには、風向の調整が重要です。
風が直接当たらないよう、ルーバーを上向きや天井に向けて設定するとよいでしょう。



風向を変えづらいオフィスなどでは、「道具で風向きを変える」「マスクをする」などの対処法が!
冷房病(クーラー病)
夏場にエアコンを使っている際の喉の痛みは、冷房病の可能性があります。
「クーラー病」とも言われるこの症状は、室内・屋外との温度差から自律神経のバランスや体温の調節機能が低下するものです。
体が温度変化に対応できず、血流が悪くなります。
喉の粘膜も血行が悪くなると再生が遅れ、痛みが長引く原因になるほか、肩こりや倦怠感、頭痛といった症状が出ることもあります。



頭痛や食欲不振、疲労感などの症状も出た場合は、早めに医療機関に行くのがおすすめ!
口呼吸での喉の渇き
口呼吸の多い方も口内や喉の乾燥から、痛くなるケースがあります。
口呼吸で乾燥したエアコンの空気を吸う状態が続けば、すぐに口内は乾燥してしまいます。
口内が乾燥すれば、ウィルスや細菌なども付着しやすくなるため、病気にもかかりやすくなるでしょう。



就寝時は気づかない間に口呼吸になっている方も多いので注意が必要です!
二次汚染物質の吸引(タバコ・油など)
エアコンは、室内の空気を吸い込む過程で、タバコの煙や調理の油煙、家具から発生する化学物質などを吸い込んでしまいます。
これらが運転時に放出されると、喉の粘膜に刺激を与え、不快感や炎症を引き起こすことがあります。
汚れが気になる前に、定期的なフィルター清掃やクリーニング業者による内部洗浄が大切です。
喉の痛みだけじゃない?カビを吸い込むことの悪影響


エアコン内部の汚れを放置すると、喉の痛みだけにとどまらず、さまざまな健康トラブルや生活の質の低下につながります。
ここでは、特に注意すべき悪影響について解説していきます。
アレルギー症状の悪化
ホコリやカビは、アレルギー性鼻炎や喘息の原因となることが知られています。
エアコンから放出されるアレルゲンが室内に広がると、くしゃみや鼻水だけでなく、喉の炎症を悪化させる原因にもなります。
特に子どもや高齢者がいるご家庭では、早めの対処が重要です。



状況によっては過敏性の肺炎を発症してしまうケースも!
消費電力の増加と故障リスク
エアコン内部に汚れが溜まると、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率が下がります。
その結果、設定温度に達するまでに余計なエネルギーを使うようになり、電気代が上がってしまいます。
さらに、エアコンに負荷がかかることで故障のリスクも高まり、結果的に修理費や買い替えコストが発生する可能性もあります。
異臭発生と室内快適度の低下
カビや雑菌が繁殖すると、エアコンをつけた瞬間に嫌な臭いが漂うようになります。
この臭いは、室内全体の快適さを損ね、来客があった際には印象が悪くなってしまいます。
普段の換気だけでは取り除けない臭いの元を断つためには、プロの手による内部クリーニングが効果的です。
集中力・生産性の低下
汚れた空気は、私たちの集中力や思考力にも悪い影響を与えます。
状況によっては、頭がぼんやりしたり、作業に集中できなくなることもあります。
リモートワークや勉強など、自宅でのパフォーマンスを維持するためにも、清潔な空気環境を整えることは欠かせません。
定期的なエアコンクリーニングを習慣にすることで、快適で効率的な毎日を送ることができます。



エアコン内のカビは人体にとってデメリットしかないです!
エアコン使用時の喉の痛みへの即効ケア方法


エアコン使用時に急に喉が痛くなったときは、まずは身近なもので応急処置をして症状を和らげましょう。
痛みを抑えることで、体も休まり、原因を見直す余裕が生まれます。
- こまめな水分補給をする
- うがい&保湿で粘膜をケア
- 温熱ケア(ホットタオル)
- 市販薬を使用する
- 喉の痛みに効く食べ物を食べる
- 空気清浄機&換気で環境改善
- 医療機関の受診
こまめな水分補給をする
乾燥が原因の喉の痛みなら、こまめな水分補給で治ることがあります。
冷房・暖房のどちらだとしても、エアコンを使えば室内は乾燥します。
定期的に水分補給をすることで、喉や口内の乾燥を和らげられます。
体を冷やすことがないよう、温かい水やお茶がおすすめです。



炭酸や辛いものなどの刺激物はかえって喉に刺激を与えるので注意!
うがい&保湿で粘膜をケア
喉が乾燥していると、ウイルスやホコリが粘膜に付着しやすくなります。
水分補給も良いですが、ぬるま湯でこまめにうがいをすることで、喉に付着した異物を洗い流すことができます。
また、加湿器やマスクの使用で室内の湿度を50〜60%に保つと、喉の粘膜の保護に役立ちます。



のど飴やハーブティーなどで内側から潤すのも効果的です!
温熱ケア(ホットタオル)
首回りにホットタオルを当てると、血行が促進され、痛みの緩和につながります。
蒸しタオルは電子レンジで30秒ほど加熱すれば簡単に用意できます。
温めることで喉周辺の筋肉がほぐれ、声も出しやすくなるメリットも。
市販薬を使用する
喉の炎症が強い・痛みが長引くときには、市販の鎮痛・抗炎症成分を含むトローチやスプレーの使用も良いでしょう。
短期間であれば副作用も少なく、症状の悪化を防げますし、のど飴なら副作用の心配もほぼありません。
”喉をケアする”という意味ではマスクも効果的です。



自己判断に頼らず、症状が長引くようなら早めに耳鼻科などの専門医を受診!
喉の痛みに効く食べ物を食べる
「薬に頼りたくない」という方は、喉に良いものを食べる・飲むのもおすすめです。
生姜や蜂蜜、紅茶なら抗菌・抗炎症作用があり、喉を内側からケアできます。
食事ではビタミンC・Aを多く含む果物や野菜を摂取することで、粘膜の回復力や免疫力を高めることができます。
喉が痛いときほど、温かいものを選んで体内からケアしてあげましょう。



蜂蜜は1歳未満のお子さんに与えるのはNGです!
空気清浄機&換気で環境改善
室内にホコリやカビが溜まっていると、喉への刺激になります。
HEPAフィルター付きの空気清浄機は、空中の微細な粒子をしっかり除去してくれます。
1時間に1回、数分の換気でも、空気のこもりを防ぎ、清潔な環境を保ちやすくなります。
医療機関の受診
「喉の痛みが治らない」「苦しくて夜眠れない」などの場合には、医療機関への受診がおすすめです。
長期的な喉の痛みは、喉頭炎や呼吸困難といったさらなる症状を引き起こす可能性があります。



痛みが治らない・息苦しいなどの場合には、なるべく早く受診しましょう!
エアコン使用時の喉の痛みへの予防方法


日頃からのちょっとした工夫で、喉の不調を防ぐことができます。
次にご紹介する予防策を継続することで、より快適にエアコンを使えるようになるでしょう。
- 風向きと風量の調整
- 加湿器やタオルを使い湿度を上げる
- 室内植物や加湿器の併用
- 鼻呼吸を意識する
- マスクをつける
- 換気のタイミングを工夫する
- 冷房病(クーラー病)対策をする
- 定期的なエアコンクリーニングをする
風向きと風量の調整
エアコンの風が直接体に当たると、喉だけでなく肌や目にも悪影響を及ぼします。
風向きを天井や壁に向け、間接的に空気が循環するように調整しましょう。
風量は強すぎず、必要に応じて弱運転を選ぶことで喉への刺激を軽減できます。
加湿器やタオルを使い湿度を上げる
エアコンを使った際の室内の乾燥状態を抑えるなら、加湿器の使用が最も効果的です。
室内の湿度は40〜60%ほどが適正とされています。
エアコンを使用すれば、どうしてもこの値を下回ってしまうので、加湿器の使用はメリットが多いです。



加湿器がすぐに用意できない場合には、洗濯物や濡れたタオル、室内の霧吹きなども方法も!
室内植物や加湿器の併用
観葉植物は見た目の癒やしだけでなく、自然な加湿や空気清浄の効果もあります。
加湿器と併用することで、湿度が安定しやすくなり、喉の乾燥予防にも役立ちます。
設置場所は、エアコンの風が直接当たらない場所がおすすめです。
鼻呼吸を意識する
口呼吸は口内を乾燥させる原因になるので、鼻呼吸を意識するのも効果があります。
口呼吸になっている方は無意識なことが多いです。
そのため、意識的に鼻呼吸に切り替えるようにしましょう。
寝ている時間帯は意識しても口呼吸になることもあります。



口呼吸を防止するテープなどを使うと効果が出る可能性があります!
マスクをつける
室内にいる際のマスク着用も、エアコン使用時の喉の痛みを抑える効果があります。
マスクをつけることで口内の湿度を保てます。
エアコンの冷気やカビ、ホコリといったものも防げるので、冷房病やアレルギー対策としてもありです。
換気のタイミングを工夫する
エアコン使用中も換気は欠かせません。
1時間に一度程度、窓を開けて数分間だけでも新鮮な空気を取り入れることで、室内の空気がリフレッシュされます。
花粉やPM2.5が気になる場合は、外気の状況を確認してから行いましょう。
冷房病(クーラー病)対策をする
冷房病を予防するには、室内・屋外の温度差を小さくする必要があります。
最近の夏はとにかく暑いので冷房の温度を下げたくなるのはわかります。
ですが、冷房病への対策としては外気より-3〜4°Cに設定するのがおすすめです。
オフィスや家族が一緒にいる空間で温度設定が難しい場合は、長袖の着用や膝掛けなどで体の冷えを抑えると効果的です。



温かい飲み物・入浴・運動で体温を上昇させることもおすすめ!
定期的なエアコンクリーニングをする
フィルターや内部の定期的な掃除は、喉の痛みを防ぐには欠かせません。
エアコンは室内の空気を吸い込み、温かい・冷たい風を出してくれます。
本体内部にホコリやカビが蓄積するのは避けられないです。
【2週に1度のフィルター掃除】【1年に1度程度のエアコンクリーニング】に気をつけることでエアコンを清潔に使っていけます。



カビやダニを発生を防ぐためには冷房・除湿後の送風運転もおすすめです!
簡単にできる!エアコンの日常メンテ


喉の痛みだけでなく、エアコンを常に清潔な状態にしておくことはあなたや家族の健康にとってかなり大切です。
ここでは代表的な日常メンテを4つご紹介していきます。
- 定期的なフィルター掃除
- エアコン内部の乾燥
- 吹き出し口の掃除
- プロによるエアコンクリーニング依頼
定期的なフィルター掃除
定期的なフィルター掃除は自分でできるエアコンメンテの代表格です。
空気を取り込み一番最初に汚れをキャッチするフィルター。特性上、こまめに掃除をしないと、「カビやダニの増殖」「エアコンの効きが悪くなる」などの悪影響が出てきます。
月に1〜2回を目安に、掃除機のブラシノズルでホコリを吸い取り、その後、ぬるま湯で押し洗いし、陰干ししてしっかり乾燥させましょう。
取り外し方や取り付け方は取扱説明書を確認すると安心です。



フィルターはよく乾燥させないとカビの発生などの原因になります!
エアコン内部の乾燥
エアコン内部を乾燥させることも、清潔に使うための日常的なメンテナンスです。
冷房や除湿を行うとエアコン内部には結露が発生します。
そのままの湿気を放置すれば、カビやダニが増殖する手助けをしてしまいます。
冷房・除湿後の1〜2時間ほど送風運転を行うことで、エアコン内部を乾燥させることが可能です。



内部クリーン機能がある場合は、その機能を使えば乾燥できます!
吹き出し口の掃除
エアコンの吹き出し口はホコリやカビが溜まりやすい場所です。
本格的なエアコン内部のクリーニングは難しいですが、吹き出し口くらいなら自力でも簡単にできます。
エアコンの電源をオフにするのはもちろん、きちんとコンセントを抜いてから濡れた雑巾で拭いていきます。
プロによるエアコンクリーニング依頼
プロの業者による定期的なエアコンクリーニングは、重要なメンテナンスの一つです。
プロに依頼することでエアコンを内部からきれいにしてもらえます。
量販店などではエアコンの洗浄スプレーもありますが、故障や火事の原因になる可能性もあるので注意が必要です。



1年に1回程度はきちんとしたプロによるクリーニングを依頼しましょう!
プロのエアコンクリーニングのメリット


「やっぱり自信がない…」「こまめにする時間が取れない」などの方は、プロにお任せすると良いでしょう。
徹底分解&高圧洗浄で内部までピカピカ
プロはカバーを外して熱交換器やドレンパンまで分解し、専用の高圧洗浄機で、ホコリ・カビを根こそぎ除去していきます。
自分では届かない奥まで洗浄できるため、汚れや臭いも取れ、効果が長続きします。
保証付き&アフターケアサポート
多くのクリーニング業者では、作業後の故障保証や、際施工などのサービスを提供しています。
万が一、トラブルや汚れ残しなどあっても、追加費用なしで対応してくれる場合が多いのもメリットの一つです。
短時間&手間いらずで負担ゼロ
作業は1台あたり約1〜2時間程度です。
作業前後の説明・確認時には立ち会いは必要ですが、作業中に付き添いはなくても大丈夫です。
自力でやると場合と違い、道具を買う・準備する時間も手間もかかりません。
エアコンを使った際の喉の痛みについて:まとめ
今回は、エアコンを使用した際に喉が痛くなる原因と対処法、予防方法などについて詳しく解説してきました。
エアコン使用時の喉の痛みは、乾燥や冷気の刺激、フィルターの汚れなどが主な原因と考えられます。
しかし、適切な湿度管理や水分補給、掃除、設定を工夫することで、痛みを予防することが可能です。
快適で健康的な生活を送るために、エアコンの使い方やメンテナンスを見直してみるのをオススメします!
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