- エアコンの水漏れの原因
- 水漏れした際の応急処置
- 水漏れの解決方法と予防法
エアコンからの水漏れは、快適な室内環境を損なうだけでなく、放置するとカビや臭いの原因にもなります。
また、住んでいるのがマンションなどの賃貸物件なら、放置することで修繕費用などを負担しなければいけない恐れもあります。
水漏れの多くは、エアコン内部やドレンホースの詰まりなどの不具合や汚れによって水漏れが引き起こされます。
この記事では、エアコンの水漏れの一般的な原因と応急処置、効果的な解決方法などについて詳しく解説していきます。
エアコンの水漏れの主な原因

エアコンの水漏れは、内部で生じた結露水が何らかの理由から外に排出できなくなったことからおきます。
その原因としてよくあるのが次の4つのパターンです。
- ドレインホースの詰まり
- フィルターの汚れ
- 内部結露の増加
- 設置不良または劣化
原因①:ドレインホースの詰まり
ドレインホースはエアコン内部で発生した結露水を外へ排出する役割をはたしています。
しかし、このホースの中にホコリやゴミが詰まると水の流れが悪くなります。そして内部に水が逆流し、結果として水漏れが発生します。

「ホースが上向きになっている」「先端が潰れている」などのケースもあります!
原因②:フィルターの汚れ
フィルターが汚れていると、エアコン内部の通気性が悪くなり結露が発生しやすくなります。
これが水漏れの原因となることがあるため、フィルターの定期的な清掃は重要です。
原因③:内部結露の増加
梅雨時や夏場の湿気が高い環境では、エアコン内部で通常以上に結露が生じ、水が溜まりやすくなります。
この場合、通常の排水だけでは間に合わず、室内機から水が漏れ出ることがあります。
原因④:設置不良または劣化
あまりないケースですが、エアコンが正しい位置や角度で設置されていない場合、水がうまく流れず漏れる可能性があります。
また、経年劣化によってパーツが摩耗し、排水の効率が低下することも水漏れの原因となります。



取り付け業者が雑に設置している場合には要注意です!
エアコンから水漏れした時の応急処置


エアコンから水漏れがあった場合、まずはこれ以上の被害を出さないために冷静に行動することが大切です。
エアコンの電源を切る
水漏れした場合には、まずはエアコンの本体の電源を切りましょう。
エアコンの運転が止まれば、水が発生することがなくなるのでこれ以上の水漏れは食い止められます。
電源コードを抜く
安全のため、エアコンの電源コードは抜いておくことも大事です。
コンセントを抜かずに誤って本体やコード触ってしまうと、感電してしまう恐れがあります。
エアコン周辺のものを動かす
エアコンの下にベッドや家具などがある場合は、これ以上濡らさないようにものを動かしましょう。
クリーニング業者や修理業者を呼ぶ場合にも、エアコンの下にものがある状態は好ましくありません。



重たくて動かせない場合には、ビニール袋などをかけるのもおすすめ!
濡れた場所をふく
水が垂れて濡れてしまった場所があるなら、なるべく早めに拭きましょう。
マンション・アパートなどの賃貸物件なら、水漏れが原因で修繕費を取られてしまう可能性もあります。
ドレンホースの異常を確認する(できれば)
エアコンからの水漏れはドレンホースが原因になっていることも多いです。「ドレンホースが物に潰されている」「出口が上向きになっている」こともあるので、可能であればチェックしましょう。
水漏れの原因が自分で確認・対応できれば、わざわざ業者に依頼する手間も省けます。



原因がわからない場合には、プロに依頼するのがベストです!
エアコンからの水漏れの解決方法


エアコンからの水漏れがあった時は、適切な解決方法を知っておくことも重要です。
解決方法を知っていれば、業者に依頼するだけでなく、自分で対応できるケースもあります。
- プロのクリーニングを依頼する
- ドレインホースのクリーニング
- 室内機の位置調整や傾きの修正
プロのクリーニングサービスを依頼する
ドレンホースを確認してもよく理由がわからない場合には、業者に依頼するのが簡単です。
ホース内部のつまりやエアコン内部の汚れであれば、プロのクリーニング業者に依頼することで解決できます。内部の構造に精通した専門家がクリーニングを行うことで、エアコン故障や水漏れのリスクを根本から解消できるはずです。
ドレインホースのクリーニング
ドレインホースの詰まりが予想できる場合は、歯ブラシや掃除機などを使ってホース内を掃除するのも良いです。
ただ、たとえドレンホースだけの掃除だとしても、ホースの故障や水を吸い込んだことによる掃除機の故障などのリスクはあります。
またホームセンターなどに売っているドレンホース用のポンプを使う方法もあります。



可能な限りプロの業者に依頼するのをおすすめします!
室内機の位置調整や傾きの修正
エアコンの室内機が水平でない場合、傾きの修正で治ることもあります。
位置を確認し、必要であれば再設置するか、修正用の道具を使用します。
賃貸物件なら大家・管理会社にも連絡する


マンションやアパートなどの賃貸物件に住んでいる方は、エアコンの水漏れがあった際に大家・管理会社に連絡するのがベストです。
契約内容によって違いますが、こうした場合の費用が大家・管理会社の負担になる可能性もあります。
もちろん、連絡が面倒でも水漏れを放置するのはNGです。水漏れを放置したことによって、床や壁の腐食が起これば面倒なことになります。



修理費・修繕費を負担しなければならない恐れもあります!
エアコンからの水漏れを防ぐための方法


エアコンからの水漏れは突然やってくるものです。
その際の対処法を知っておくことも大切ですが、水漏れが起きないような予防策を知っておくことも重要です。
- 定期的なフィルター掃除
- 定期的なエアコンクリーニング
- 早期発見も大切なポイント
定期的なフィルター掃除
フィルター掃除は自分でも簡単にできる水漏れ対策の一つです。
フィルターに汚れが溜まっていると、エアコン内部が結露しやすくなってしまいます。
カビや汚れなどの健康面での対策としても、定期的なフィルター掃除はおすすめです。



2週に1度程度を目安に行うようにしましょう!
定期的なエアコンクリーニング
フィルター以外のエアコンクリーニングも定期的に行いましょう。エアコン内部をきれいにするには、プロのクリーニング業者に依頼するのがベストです。
ホームセンターなどにはエアコン用の洗浄スプレーも売っています。



「室外機周辺にものを置かない」「ドレンホース内を掃除する」のも水漏れ予防のポイント!
早期発見も大切なポイント
エアコンを使用中に不調や異音、水漏れを感じたらすぐに対処することも重要です。
水漏れなどのトラブルを早いうちに発見できれば、修理も簡単に済むことが多いです。
エアコンの水漏れの原因と解決方法について:まとめ
この記事では、エアコンの水漏れの原因と応急処置、効果的な解決方法などについて詳しく解説してきました。
エアコンの水漏れは、放置するとエアコン本体だけでなく部屋や健康状態にも悪影響を及ぼします。原因として多いのはドレインホースやフィルターの汚れ、内部の結露、設置不良などです。早めに水漏れの原因を特定し、適切な解決方法を行うことで問題を解消できます。
また、定期的なメンテナンスやプロによるクリーニングを利用することで、水漏れのリスクを大幅に減らすことができます。
日々の小さな点検や清掃を通じて、快適で安全なエアコンの使用環境を維持しましょう!
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