- エアコンの風量が弱くなる原因
- 風量が弱い時の解決策
- 定期メンテナンスの
普段エアコンを使っていて「なんか前より風が弱くない?」と感じることもあるでしょう。
これは単なる機能面ではなく、エアコン内部のホコリ・汚れや故障、室外機の問題などが考えられます。
風量が弱い状態で使っていても「なかなか冷えない・暖まらない」状況は変わらず、室内の快適性に大きな影響を与えることも。
さらに、場合によっては電気代の増加や故障リスクにもつながる恐れも出てきます。
そこでこの記事では、エアコンの風量が弱くなる原因から解決策、予防策などについて詳しく解説していきます。

私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンの風量が弱くなる原因8選


エアコンの風量が以前より弱く感じられるとき、その背後にはいくつかの原因が考えられます。
多くの場合はフィルターや内部の汚れ、エアコンの設定ミスが関係しており、適切に対処することで本来の性能を取り戻すことができます。
まずは、エアコンの風量が弱いと感じる代表的な原因を解説していきます。
- フィルターに詰まり・汚れ
- 熱交換機の汚れ
- 送風ファンの摩耗・つまり・不良
- 冷媒ガスの不足
- 内部の故障・劣化
- 室外機側の問題
- 外気の影響
- 運転モード・設置ミス
フィルターに詰まり・汚れている
フィルターが汚れている・詰まっている状態なら、風量が弱くなる原因になります。
ホコリや花粉、ペットの毛などが蓄積すると、空気の吸い込み量が減少し、吹き出し口からの風量も弱くなってしまいます。
特に夏や冬の使用頻度が高い時期はフィルターが汚れやすいため、月に1〜2度は掃除機で吸い取るか、水洗いして清潔を保ちましょう。
これだけでも風の通りがよくなり、風量の改善が見込めます。



フィルター内のゴミや汚れは、風量だけでなく、エアコンの性能自体を低下させます!
熱交換機の汚れ
エアコン内部の熱交換器には、フィルターをすり抜けた細かいホコリやカビが付着します。
この汚れが溜まると熱のやり取りがうまくいかず、冷暖房の効率が落ちてしまいます。
その結果、設定温度になりにくくなり、風量も弱く感じられるようになります。
熱交換器は自力での掃除が難しい部分のため、プロによる内部洗浄を依頼することが有効です。
送風ファンの摩耗・つまり・不良
風を送り出す送風ファン(シロッコファン)にホコリがたまって付着すると、バランスが崩れ回転がスムーズにいかなくなります。
また、長年使い続けたことで摩耗し、風量が下がるケースも。
異音や振動が出るようになった場合は、専門業者による点検・掃除を検討しましょう。



ファンの不調を放置すると、さらに他の部品への負荷が高まる恐れも!
冷媒ガスの不足
冷媒ガスが不足すると、熱の移動がうまくいかず冷暖房の効率が落ちます。
そのため、吹き出す風もぬるく、弱く感じられているのかもしれません。
冷媒の点検や補充には専門的な知識と資格が必要なため、自力での対応せず業者に依頼しましょう。
定期的な点検で早めに異常を見つけることが大切です。
内部の故障・劣化
フィルターやファン以外にも、エアコン内部にはたくさんの部品があります。
基盤やモーターの故障なども風量が落ちる原因になる可能性があります。
内部の故障なら掃除では解決できないため、メーカーや修理業者へ相談するのがベストです。
室外機側の問題
風量の弱い原因が、エアコンの室内機だけとは限りません。
室外機の周囲が落ち葉やゴミ、雑草でふさがれると、放熱がうまくできずエアコン全体の効率が低下します。
これが原因で室内の風量にも悪影響が出る場合も考えられます。
室外機の周囲には常にスペースを確保し、こまめに清掃することが重要で、熱がこもらないようにするだけで、運転効率が大きく改善されることもあります。



定期的なチェックはもちろん、日除けの設置なども効果的です!
外気の影響
エアコンは窓の近くに設置されているケースが多いです。
そのため、真夏の強い直射日光や真冬の冷気が影響し、風量が弱く感じることもあるでしょう。
遮光性の強いカーテンや窓への断熱シートを貼るなどの対策がおすすめです。
運転モード・設置ミス
リモコンの風量設定が「弱風」や「自動」のままだと、風が弱く感じられるのは当然です。
冷暖房の効きが悪いと感じたら、一度設定を「強風」に切り替えてみましょう。
また、ルーバーの角度が水平になっていないと風がうまく拡散しないこともあります。
風向きの調整も合わせて行うと、体感の風量が改善されることも。



「自分では気づかないうちにボタンを押してしまった」ということもあるでしょう!
エアコンの風量が弱い時の解決策


エアコンの風量が弱くなるからといって、必ずしも故障や破損というわけではありません。
内部の汚れや設定ミスなども考えられるため、すぐに業者に頼む前に自宅でできるチェックポイントの確認から始めるのがおすすめです。
自力で対処できる部分を確認し、それでも改善されない場合は、専門業者への依頼を検討すると安心です。
- リモコン設定を見直す
- フィルターの掃除を行う
- 本体のカバー内部を点検する
- 室外機まわりを点検する
- プロによるクリーニングを検討する
- カーテン・サーキュレーターを利用する
フィルターの掃除を行う
まず確認したいのがフィルターの汚れです。
フィルターが目詰まりしていると、風の出が極端に悪くなります。
掃除機でホコリを吸い取り、水洗いで汚れを落とし、しっかり乾燥させてから元に戻すことで風量が回復することがあります。
フィルター汚れは風量への影響をはじめ、室内の空気環境にも悪影響が出ます。
特にペットを飼っているご家庭や花粉が多い時期は要注意です。



フィルター掃除の目安は2週間に1度くらいです!
エアコン本体のカバー内部を点検する
フィルター掃除をしても改善しない場合は、熱交換器やファンに汚れが蓄積している可能性があります。
自力ではエアコンの分解掃除が難しい部分ですが、点検カバーを外して内部のホコリの状態を確認するだけでも、クリーニングが必要かどうかの判断材料になります。
本体パネルの破損や脚立からの落下など、安全に注意して点検しましょう。
リモコン設定を見直す
案外見落としがちなのが、リモコンの設定です。
「自動」や「省エネ」モードのままだと、エアコンが最小限の風しか出さないこともあります。
風量を強くしたい場合は、強風モードに切り替えるだけで状況が変わることもあるので、設定の見直しは効果的な対処法です。
室外機まわりを点検する
ゴミや枯葉の吸い込みや直射日光などが原因の可能性もあるので、室外機周辺のチェックも大切です。
室外機の吸排気がうまくいっていないと、室内の風量にも影響します。
特にベランダなど狭い場所に設置されている場合、ゴミや物が溜まりやすくなります。「風の流れを妨げる要因がないか?」を確認し、障害物があれば取り除きましょう。
通気が良くなることで、エアコンの働きがスムーズになります。



直射日光が当たるようなら、日除けや移設などを考える必要もあります!
プロによるエアコンクリーニングを検討する
自力での対処が難しいと感じたら、プロのクリーニングを依頼するのが確実です。
内部の熱交換器やファンを分解して徹底洗浄してもらえるため、風量の回復だけでなく、カビ臭やアレルゲンの除去といった健康面のメリットもあります。
未経験の方でも、事前に作業内容や料金を確認できる業者を選べば安心して依頼できるでしょう。



「自分でもできんるんじゃ、、、」と考える方もいますが、エアコンの破損や故障などの原因に!
カーテン・サーキュレーターを利用する
エアコン自体の問題が見つからないなら、室内の環境が原因かもしれません。
真夏や真冬なら、状況によって風量が弱く感じることもあるでしょう。
遮光カーテンや断熱シート、サーキュレーターなどを適宜使うことでエアコンをサポートしてくれます。
風量を弱くしないためには定期メンテナンスが必要


エアコンは、日々のホコリや汚れの蓄積で性能が徐々に低下します。
そのため、定期的にフィルターや室外機の清掃を行うことで、本来の風量と冷暖房効率を維持でき、電気代の節約にもつながります。
また、内部のホコリやカビがアレルギーや嫌なニオイの原因になるのを防ぎ、健康的な室内環境を守ることにもなります。
セルフメンテナンスだけでは取り切れない汚れは、年に1回程度、プロのクリーニングを依頼しましょう。
プロの点検で配管や冷媒の状態もチェックでき、故障のリスクを未然に抑えられます。



定期的なメンテナンスは、長く安心して使い続けるための最適な投資です!
エアコンクリーニングをプロに依頼するメリット


自宅でできる範囲にも限界があります。
プロに任せると得られる効果と安心感は大きく、定期的に依頼することで風量の低下や故障リスクを長期的に抑えられます。
プロのクリーニング業者は熱交換器やファン、ドレンパンなどを専用工具と洗浄剤で分解洗浄してくれます。
セルフでは届かない内部のホコリやカビを根こそぎ除去できるため、風量が新品同様に回復し、冷暖房効率も向上し、作業後は動作音が静かになるケースも。
内部の汚れが除去されると、ホコリやカビの飛散が抑えられ、アレルギー症状の緩和や室内の空気質の改善も期待できます。
また、効率アップにより消費電力が減少し、夏・冬の電気代節約にもつながります。



長い目で見ると、クリーニング費用以上のメリットが得られることがほとんどです!
信頼できるクリーニング業者の選び方と依頼のポイント


業者選びで失敗すると、期待した効果が得られないだけでなく、追加請求やトラブルのリスクも心配です。
初めて依頼する方でも安心できるよう、業者の選び方や依頼のポイントを押さえておきましょう。
料金体系とサービス内容の比較
業者ごとに提供するプランやサービス範囲には大きな差があることもあります。
たとえば「エアコン本体のみの掃除」と「本体+室外機のセット」では料金も違ってきますし、抗菌コートなどのオプションが含まれるかどうかも確認が必要です。
また、保証期間の長さや追加費用の有無も重要な比較ポイントです。



極端に安い価格を提示してくる業者は、作業内容が簡易的な場合があるため注意しましょう!
保証・アフターサービスの有無
クリーニング後に万が一トラブルが発生した場合に備えて、アフターサービスがしっかりしているかを確認しましょう。
たとえば「作業後1ヶ月以内の不具合は無料で再施工します」といった保証があると安心です。
こうした内容は、見積もり段階でしっかり確認し、不明点はそのままにせず事前に解決しておくことが大切です。
口コミや実績のチェック
公式サイトだけでなく、Googleレビューや比較サイト、SNSなどを通じて実際の利用者の声を確認しましょう。
「対応が丁寧だった!」「説明がわかりやすかった!」「作業後の効果を実感できた!」などの評価が多い業者は信頼度が高い傾向にあります。
また、創業年数やスタッフの在籍数といった運営実績も選定の参考になります。



全国展開されている業者の場合、地域によってレビューが違うこともあるので注意が必要です!
環境の変化から風量の弱さに気づくケースも


引っ越し後や新しくエアコンを購入した後に風量の弱さを感じることもあるでしょう。
この場合は、エアコンに室内の環境があっていないケースもあります。
- 新居に部屋が広くなった
- 間違って小さい畳数のエアコンを買った
こうした場合は、以前に比べ「風量が弱い・効きが悪い」と感じるかもしれません。
今のエアコンを8〜10年ほど使っている機種なら、買い替えを考えるのも良いでしょう。
しかし、すぐに買い換える予定がない場合は、サーキュレーターや遮光カーテン、窓の断熱シートなどの代用策を行う必要があります。



エアコン単体だけでは不満を感じても、他の機器と併用することで満足度が上がることも!
エアコンの風が弱いことについて:まとめ
この記事では、エアコンの風量が弱くなる原因から解決策、予防策などについて詳しく解説してきました。
エアコンの風量が弱くなる原因には、フィルターや内部の汚れ、設定ミスなどが考えられます。
風量が不足すると、冷暖房の効率も低下し、室内温度のムラや電気代の増加、さらには故障のリスクにもつながる恐れがあるため、素早い解決が求められます。
リモコン設定の再確認やフィルター掃除、内部クリーニングなどを行うことで基本的には解決できるはずです。
また、引っ越しや新しいエアコンの購入後といったタイミングで風量の弱さを感じる場合は、今の機種の畳数が合っていないことが考えられます。
この場合は、エアコンの買い替えやサーキュレーターなどの補助アイテムを使うことで解決できます。
日頃からのケアと適切なメンテナンスを心がけることで、エアコンの性能を最大限に引き出し、安心して利用できる環境を整えましょう!
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