- 暖房からの風が冷たくなる原因
- 暖房からの風が冷たい時にできる対処法
冷えた室内を暖め快適な温度にしてくれるエアコンの暖房機能。
ただ、普段暖房を使っていると「冷たい風が出てくる、、、」という経験をしたことがある方も少なくないでしょう。
暖房状態で出てくる冷たい風には、いくつかの原因があり、きちんとした対策を行うことでその頻度も少なくすることができます。
この記事では、暖房から冷たい風が出てくる原因から対処法、暖房効率を上げる方法について詳しく解説していきます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
暖房からの風が冷たくなる原因5選

暖房をつけたはずなのに風が冷たくなるのには、いくつかの原因があります。
エアコン側の問題はもちろん、利用者側の影響から冷たい風が出る時もあるので、まずは原因をチェックしましょう。
- 単純な設定ミス
- 部屋がすでに暖かい
- 霜取り運転中
- 室内機側に問題がある
- 室外機側に問題がある
単純な設定ミス
リモコンの設定ミスから暖房状態なのに冷たい風が出ることがあります。
- 運転モードが冷房・除湿・送風
- 風量が弱や微
- 風向が上向き
- 設定温度が低い
リモコンのボタンを間違って押してしまうことは誰にでもあることです。
エアコン本体・室外機の故障ではないので、きちんと設定しなおせば問題なく使えます。

リモコン自体にはきちんと表示されていても、信号が送られていないケースも!
部屋がすでに暖かい
部屋の温度がすでに暖かい場合は、温度調整から冷たい風が出ることがあります。
この場合は、次のような方法で故障か正常かを見極めることが可能です。
- 設定温度を高めにする
- 暖房以外に設定し、もう一度暖房に戻す
こうした方法を試しても冷たい風が出るなら、それはエアコンの故障の可能性があります。
霜取り運転中
温風が出ていたのに急に冷たい風が出たら、霜取り運転中の可能性があります。
この霜取り運転とは、室外機の熱交換器についている霜を溶かす運転のことです。
霜取り運転中は通常の暖房は停止するため、霜取りが終わるまでは待つしかありません。
室内機から「プシュー」「シャー」などの音が流れて冷風に変わるなら、それは霜取り運転でしょう。



霜取り運転は通常5〜20分ほどで完了します!
室内機側に問題がある
室内機側の問題や不具合から、暖房時に冷たい風が出ることもあります。
- フィルターが汚れている
- 故障している
- 寿命がきている
フィルター汚れの放置は、故障や健康面での悪影響、エアコンの寿命を早めるなどデメリットしかありません。
2週間に1度程度を目安に掃除を行いましょう。
また、設定ミスや霜取り運転などの状況がないのに頻繁に冷風が出るなら、それはエアコン側の寿命の可能性もあります。



8〜10年ほど経っているエアコンなら買い替えを考える必要も!
室外機側に問題がある
室外機側の問題・不具合から、暖房の冷風が出ているケースもあります。
- 室外機周辺に物を置いている
- 風や雪の影響が出やすい場所にある
- 冷媒ガスが漏れている
こうした状況なら、室外機の問題かもしれません。
室外機周辺に物がある状況は、暖房効率を下げるだけでなく故障の原因にもなります。



自分で確認してみて原因がわからない場合は、プロに頼むのがベストです!
暖房からの風が冷たい時にできる対処法


暖房時に冷たい風が出てきた時にできる対処法は次の4つです。
- リモコンで温度・設定の確認する
- 霜取り運転中なら待つのみ
- フィルター掃除や内部クリーニングをする
- 室外機周りのチェックをする
リモコンで温度・設定の確認
冷たい風が出てきたら、まずはリモコンで温度や運転設定を確認しましょう。
先ほどもご紹介したように、冷房や除湿などになっていれば冷風が出るのは当然です。
きちんと「暖房になっているか?」「設定温度が低すぎないか?」を確認することが大切です。
『運転切り替えを行った際にリモコンの電池がなくなっていた』というケースもあるので電池の確認も要注意です。



リモコンの電池は常に液晶を表示している関係で、使用時以外にも消耗しています!
霜取り運転中なら待つのみ
外気温などの影響から霜取り運転になっているなら、終わるまで待つしかありません。
室外機の霜を放置すると暖房能力の低下や故障などの原因になります。
- エアコンの運転ランプの点滅
- 「プシュー・シャー」といった音の後に冷風になった
- 極端に寒い日・積雪の日
などの場合は、霜取り運転と判断できます。



20分ほど待っても冷風が出続ける場合には、霜取り運転以外の原因の可能性があります!
フィルター掃除や内部クリーニングをする
定期的なフィルター掃除や内部クリーニングを行うことは対処法のみならず、予防法としても有効です。
フィルターや本体が汚れていれば、冷風だけでなく、室内環境の悪化や電気代の増加への影響も心配です。
特に小さいお子さんや高齢者、疾患持ちの方が家族にいる場合には、最新の注意を払う必要があるでしょう。
室外機周りのチェックをする
室外機は外にあるため、常に雨風や直射日光にさらされています。
室外機や周辺の汚れや物が置いてあるような状況なら、室外機に負担をかけ、故障などのトラブルへと発展する恐れもあります。
周辺にものを置かないのはもちろん、降雪が多い地域ならカバーの設置や室外機の移動を考える必要があるかもしれません。
冷たい風でなく、暖房の効きが悪い場合は?


冷たい風が出るという状況ではなくても、「なかなか部屋が暖まらない」と感じている方もいるでしょう。
そんな時はちょっとした工夫で、暖房効果をあげることができます。
- 風量を自動にする
- サーキュレーターを使う
- 窓や部屋の断熱性を上げる
- フィルター・内部清掃をする
- 加湿器を使う
節電のためと考え弱風で利用している方も少なくありません。
しかし、この弱風は設定温度になるまでに時間がかかるため、電気代のことを考えるなら風量自動で使い始めるのがおすすめです。
また、冬は乾燥から体感温度が低く感じることがあります。
そのため、加湿器を使うことでエアコンの温度を上げずとも寒さが和らぐはずです。
サーキュレーターは冷房の補助器具として知られていますが、暖房時にも強い味方となってくれます。
暖かい空気は上空に溜まる性質があるので、サーキュレーターは上に向かってつけ、空気を循環させるようにしましょう。



加湿器の使用は乾燥した肌はもちろん、健康面でもメリットが多いです!
暖房の風が冷たいことについて:まとめ
この記事では、暖房から冷たい風が出てくる原因から対処法、暖房効率を上げる方法について詳しく解説してきました。
暖房時にエアコンから冷たい風が出る原因は、設定ミスや霜取り運転、内部やフィルターの汚れなどが考えられます。
霜取り運転なら待つ、リモコンの設定を確認するなど自力で問題改善できることも多いです。
しかし、原因が室内機や室外機の故障からくるものなら、メーカーや修理業者などのプロに見てもらうことが必須です。
エアコンを効率的に利用し、快適な室内環境を維持できるよう行動しましょう!
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