- エアコン掃除ができない機種や場所
- エアコン掃除をプロに任せるメリット
- 自分できるエアコン掃除の方法と注意点
日常生活には欠かせないエアコンですが、掃除をせずに放置しておくと効きが悪くなってしまいす。
さらに、内部に汚れが溜まることで、自分はもちろん、家族の健康にも悪影響を与えてしまう可能性も。
最近のエアコンは構造が複雑で、下手に分解すると故障やトラブルの原因になることもあります。
この記事では、エアコン掃除ができない理由やプロに任せるメリット、自分でもできる掃除方法などについて詳しく解説していきます。
適切な対処法を学び、エアコンを清潔で効率的に保つ方法を見つけましょう。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコン掃除は定期的にやる必要がある

エアコン掃除は絶対に定期にやるべきことの一つです。
エアコン掃除をしないまま、放置すると次のようなデメリットがあります。
- アレルギーや疾患などのリスク
- 故障やエアコンの寿命を縮める
- 電気代が高くなる
エアコンは室内の空気を吸い込み、暖かい・冷たい空気を出してくれます。
室内のホコリやゴミも吸い込み、それがエアコン内部のカビやダニの栄養になってしまいます。
特に小さいお子さんや高齢者、疾患のある方などと暮らしている場合は、より注意を払う必要があります。
またエアコンの運転効率が下がれば、必要なパワーも増えるため、電気代も増えます。

今は何ともなくても将来的にアレルギーや疾患の発症リスクもあります!
エアコン掃除ができない機種や場所の特徴11選


エアコン掃除は基本的に自力ではなく、プロのクリーニング業者に依頼するのがベストです。
ですが、たとえプロの業者でも機種や設置場所などの状況によっては、依頼を断られてしまうこともあります。
まずは、掃除できない機種や場所の特徴についてご紹介していきます。
- 時間が取れない
- 自動お掃除機能がついている
- 最新省エネ・静音モデル
- 10年以上前に製造された機種
- 過度に錆びついた内部金属部品
- 海外のメーカのエアコン
- エアコンの下にスペースがない
- 設置場所が高すぎる
- 天井・壁に隙間がない
- 壁埋め込み型・天井吊り型エアコン
- 法令やマンション契約での制限
時間が取れない
一人暮らしや共働きなどで、自宅にいる時間が少ない方はエアコン掃除を依頼するのが難しいかもしれません。
エアコン掃除を依頼する場合には、必ず在宅している必要があります。
業者が作業中は他の部屋にいても問題ありませんが、作業前後のチェック時には同席することになります。



「女性の一人暮らしなら女性スタッフにお願いする」なども可能です!
自動お掃除機能がついている
自動お掃除機能がついているエアコンは、業者からクリーニングを断れてしまうことがあります。
お掃除機能は、フィルターのホコリを自動で除去する便利な機能ですが、内部構造は非常に複雑です。
フィルター掃除や熱交換器の除菌などがついたタイプなどに分かれています。
センサーやモーターなど繊細な部品が多く、内部構造も複雑なため、専用工具と正確な知識がなければ分解は困難です。



一般的な機種より費用がかかるケースがほとんどです!
最新省エネ・静音モデル
空気清浄機機能や省エネ性能、静音性を重視した最新モデルでは、内部に断熱材やセンサーが密に配置されています。
こうしたエアコンは、正しく分解・洗浄をしないと故障のリスクがあります。
その複雑さや部品破損のリスクから、業者によってはクリーニングを断られてしまうことも。
自力での掃除は絶対にNGですが、業者に頼む際には依頼前に問い合わせをすると良いでしょう。
10年以上前に製造された機種
製造から長い年月が経過しているエアコンは、部品が手に入らないことがあります。
通常のエアコンの寿命は10年とされています。
万が一、こうした古いエアコンが作業中に壊れてしまっても、修理ができなければ責任が取れません。
そのため、業者は安全性を優先してクリーニングを断ることがあります。
エアコンクリーニング業者では、故障や不具合の際に補償を立てている会社も多いので、リスクが高くなってしまいます。



業者によっては「故障した場合の保証はできませんが作業しますか?」と聞いてくれるケースも!
過度に錆びついた内部金属部品
「全く掃除してなかった」など、内部が長年の湿気や結露で錆びついていると、洗浄中に部品が破損する危険があります。
また、急激に電流値が回復したことによる故障も起きかねません。
こうした場合、クリーニング業者側の補償対象から外れることも予想できます。



可能であれば、1~2年に1回はエアコンクリーニングを受けるようにしましょう!
海外のメーカのエアコン
海外製のメーカーが作ったエアコンも掃除を断られることがあります。
海外製のエアコンは日本のものと違い、内部構造が把握しづらいことも多いです。
また万が一、作業中・作業後に壊れても代わりの部品を用意することも難しいです。
エアコンの下にスペースがない
エアコン掃除を依頼する場合は、下のスペースを空けておく必要があります。
エアコン下に動かせないベッドや家具などあれば、依頼を断れてしまう可能性もゼロではないです。
エアコン掃除を依頼すると、脚立やバケツ、掃除用具を置く場所が必要です。
スペースがなければ、作業自体が難しくなることも予想できます。
- ベッドで床板が外せる
- 1人では無理でも業者の人となら動かせる
などの場合なら、依頼もできるでしょう。



エアコン掃除を依頼する際に、あらかじめ部屋の状況を伝えておくとお互いに楽になります!
設置場所が高すぎる
「エアコンの下に家電製品や家具が密集している」「設置場所が高すぎる」と、業者から断られてしまうことがあります。
まずエアコンの下にものが密集していれば、万が一の水漏れ時に大きな被害が、設置場所が高所なら普通の脚立では対応できずに、担当者の危険も多くなります。
物の密集なら、それらを動かすことで一般的な業者でも依頼可能でしょう。
設置場所が高所なら、ビルメンテを請け負っている会社なら対応してくれるかもしれません。



どちらの場合でも、基本的には前もって業者側に伝えておくのがベストです!
天井・壁に隙間がない
エアコンと天井・壁に隙間がない場合も、業者から断れてしまうかもしれません。
エアコン掃除を依頼する場合、分解や手を入れるスペースが必要なため、天井や壁などに余白がないといけません。
天井と左右の壁、それぞれに約10㎝のスペースが必要とされます。
壁ギリギリに設置されている場合、次のような妥協策も考えておきましょう。
- エアコンを移動して分解後にクリーニング
- できる範囲でのクリーニング



どちらの場合でも業者との相談は必要です!
壁埋め込み型・天井吊り型エアコン
業者によっては壁埋め込み型・天井吊り型のエアコンは掃除を断れることがあります。
これらのタイプは見た目はすっきりしていますが、実際の掃除はかなり大変です。
高所作業が必要で、パネルの取り外しにも力がいり、無理に作業をすると事故やケガの原因になる可能性もあります。
業者への依頼を考えている場合は、事前に公式サイトなどをチェックしておきましょう。
法令やマンション契約での制限
マンションなどの集合住宅では、騒音や排水について管理規約が定められていることがあります。
特に夜間や休日の作業が禁止されている場合、業者側がスケジュールを組めず断る場合もあります。



クリーニングを依頼する場合は、念の為、管理会社や大家に確認するのもおすすめ!
エアコン掃除をクリーニング業者に任せるメリット


「エアコン掃除を自分で行いたい」という方もいるでしょう。
しかし、精密機械であるエアコンは素人が下手に掃除を行うと、故障などのトラブルの元になります。
そのため、プロのクリーニング業者に依頼することは重要です。
そこでプロの業者に依頼するメリットを6つご紹介していきます。
- 熱交換器内部まで徹底洗浄
- 故障・失敗のリスクが低い
- 時間を有効利用できる
- 道具を揃える手間も必要ない
- 再汚れ防止処理やオプションケア
- 保証付きアフターサポート
熱交換器内部まで徹底洗浄
プロのクリーニング業者は、高圧洗浄機と専用の洗剤を使い、エアコン内部の奥深くまで徹底的に洗浄します。
自力では到底届かない熱交換器のフィンや見えないファン内部のカビ・ホコリまでしっかり除去されるため、冷暖房効率が目に見えて改善されます。
市販のスプレーも売っていますが、こうしたスプレーでは汚れを落としきれず、故障や火災の危険性も出てきます。



プロならきちんと養生してくれるので、室内が汚れる心配もありません!
故障・失敗のリスクが低い
エアコンは精密機器なので、知識のない素人が雑に掃除をすれば、故障や失敗のリスクがあります。
その点、プロならエアコン&掃除の知識はもちろん、養生や防水シート、安全装備を万全に整えたうえで作業を行います。
自己流では気づけない電装部分の取り扱いも、熟練の手で確実に対応してくれるため、漏電や故障のリスクが大幅に減ります。



損害保険に加入している業者も多く、万一のトラブルにも備えがあり安心です!
時間を有効利用できる
自力でエアコン掃除をしようと思うと、道具集めから準備、作業などかなりのまとまった時間が必要です。
しかし、プロに頼めば、エアコン1台につき約1.5〜2時間程度でクリーニングが完了します。
依頼する際は在宅していることが必須ですが、作業前後のチェック時以外に立ち合いは基本必要ありません。



仕事や勉強、家事と並行してエアコンがきれいになります!
道具を揃える手間も必要ない
エアコン掃除をする場合、ブラシや布、洗剤、高圧洗浄機などが必要になります。
エアコンを掃除するためにわざわざこうした道具を揃えるのは大変です。
プロなら道具を持って自宅に来てくれるので、あなたが負担に感じる部分を最小限にできます。



掃除後の汚水は、業者によって持ち帰る・帰らないがあるので、事前にチェックしておきましょう!
再汚れ防止処理やオプションケア
業者・プランによっては、洗浄後に防カビコーティングや抗菌処理、消臭対策などを施してくれるところもあります。
これにより、次回の掃除までエアコン内部を清潔に保ちやすくなり、アレルギー対策としても効果的です。
市販では手に入りにくい薬剤や機材を使えるのも、プロのサービスならではの利点です。
保証付きアフターサポート
作業後に不具合が見つかった場合でも、一定期間内であれば無償対応してくれる業者が多いのも特徴です。
保証制度があることで、依頼後も安心してエアコンを使い続けることができるでしょう。



依頼前に保証内容について確認しておけば、万一の際にも冷静に対応できます!
エアコン掃除ができない場合の影響・リスク


「エアコン掃除が難しい」と感じ、汚れを放置すると、トラブルや余計な出費を招くことがあります。
ここでは、エアコン掃除をしない場合の主なリスクをご紹介していきます。
- 空気の質の低下
- 冷暖房効率の悪化
- 水漏れ・漏電事故の危険
- 故障のリスク増加
- 機器故障・修理代の高騰
空気の質の低下
フィルター掃除だけなど、見える範囲だけを掃除しても、エアコン内部に残ったカビが運転時に風とともに室内に広がる可能性があります。
これにより、アレルギーや喘息を持つ方は症状が悪化することがあり、特に小さなお子様や高齢者がいるご家庭では深刻な問題になります。



特に梅雨や夏場はカビやダニが発生しやすい時期なので、注意が必要です!
冷暖房効率の悪化
内部の汚れが熱交換器やファンに溜まると、エアコンの冷暖房効率が著しく低下します。
その結果、設定温度に達するまでの時間が長くなり、無駄な電力を消費することになってしまいます。
年間を通して見ると数千円から数万円の無駄になることもあり、定期的なクリーニングでコストパフォーマンスを維持することが大切です。
水漏れ・漏電事故の危険
ドレンパンやドレンホースの掃除を誤ると、水漏れを起こし、床や壁紙が傷む可能性があります。
室内の湿度が上がることで、カビの発生・増殖もしやすくなるため、健康面のリスクも心配です。
故障のリスク増加
エアコンへの過負担やメンテナンス不足の状態なれば、部品の劣化も進みやすくなります。
そのため、修理や交換などで費用も発生してしまうでしょう。



「エアコン掃除をしないことは、健康面・経済面で悪影響がある」と考える!
機器故障・修理代の高騰
プロの業者に依頼できないからといって、自力で掃除すると、センサーや基板などの繊細な電子部品を破損させる恐れがあります。
故障箇所によっては修理費が数万円を超えることもあり、結果としてプロに頼むより高くつくかもしれません。
特に、水を使った作業では予期せぬショートや錆び、火災などのリスクも無視できません。
エアコンクリーニングを依頼する際のポイント


自分では掃除が難しいと感じたとき、プロに依頼するのは非常に有効です。
ただし、業者選びや見積もりの段階で注意すべき点もあります。
ここでは、失敗しないための基本的なポイントを押さえておきましょう。
業者選びのコツ
信頼できる業者を見極めるには、清掃実績や施工前後の写真を公開しているかを確認するのが有効です。
また、利用者の口コミや評価も参考になります。
さらに、万が一に備えて損害賠償保険に加入しているかもチェックしましょう。
複数社から見積もりを取り、価格だけでなく対応の丁寧さや説明の分かりやすさも比較して選ぶと安心です。
見積もり時に確認すべき項目
見積もりを依頼する際には、「どこまでの範囲を掃除してくれるのか?」をはじめ、使用する洗剤や作業にかかる時間、追加料金の発生条件を明確にしておく必要があります。
事前説明が曖昧な業者に依頼すると、作業後に予想外の高額請求をされるリスクも。



トラブルを防ぐためにも、細かく確認してから契約を進めましょう!
自分でもできるエアコン掃除の方法と注意点


自力で内部清掃まで行うのは難しいですが、自分でできる範囲のメンテナンスもあります。
安全に配慮しながら、日常的に行える手入れ方法を押さえておくことで、エアコンの寿命を延ばすことにもつながります。
- 定期的なフィルター掃除
- 吹き出し口周りの拭き掃除
- ドレンホースの確認
- 送風運転もうまく使う
- 自分で内部清掃はしない
- 市販の洗浄スプレーにも注意
定期的なフィルター掃除
フィルター掃除は自力でも行えるエアコンメンテの代表です。
エアコンのフィルターはホコリがたまりやすく、放置すると空気の流れを妨げます。
月に1〜2回はフィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取った後に水洗いし、しっかりと乾かしてから戻すようにしましょう。



乾燥が不十分な状態で戻すとカビの原因になるため、完全乾燥が重要!
吹き出し口周りの拭き掃除
エアコン内部の吹き出し口も、カビやホコリがたまりやすい場所です。
カバーを開けて、乾いた布やブラシで手が届く範囲のホコリを取り除きましょう。
湿った布を使うときは、電気基板に触れないように細心の注意を払うことが大切です。
ホコリが蓄積すると異音がしたり、風量が落ちたりといったトラブルの原因になるため、こまめな手入れが大切です。
ドレンホースの確認
冷房使用時に発生する結露水は、ドレンホースを通じて屋外に排出されます。
このホースにゴミが詰まると、水が逆流して水漏れの原因になることがあります。
細めのワイヤーやブラシなどを使って、手前部分の汚れを落としましょう。
送風運転もうまく使う
梅雨や夏場のエアコン内は湿気が多く発生しています。
こうした湿気はカビやダニを増殖させる原因にもなるので注意が必要です。
冷房・除湿後の1時間ほどは送風運転を行うことで、エアコン内部を乾燥させられます。



内部クリーン機能があれば、その機能でも送風と同じ効果があります!
自分で内部清掃はしない
フィルターや表面部分の簡単な掃除なら自力でも大丈夫ですが、内部清掃は避けましょう。
フィルターの定期的な掃除はもちろん、「エアコンから嫌な臭いがする」「冷暖房の効きが悪くなった」と感じたら、早めに専門業者への依頼を検討しましょう。
内部の汚れや部品の劣化を放置しておくと、修理費用が高くなる可能性もあります。
プロに任せることで安心感も得られ、長く快適にエアコンを使用できます。
市販のエアコン用洗浄スプレーにも注意
「分解しなくても洗浄スプレーなら大丈夫?」と感じる方もいるかもしれませんが、このスプレーも基本NGです。
エアコン用の洗浄スプレーは中に洗浄剤が入っているので、一見効果が出るような気がします。
しかし、電子部分などの水をかけてはいけないパーツにスプレーすれば、故障や火災などのトラブルを招くかもしれません。



洗浄スプレーとは言っても、洗浄力は弱いため、あまり効果も出づらいです!
エアコン掃除ができない場合について:まとめ
今回は、エアコン掃除ができない理由やプロに任せるメリット、自分でもできる掃除方法などについて詳しく解説してきました。
エアコン掃除を放置しておくと、空気の質の低下やエアコンの性能低下など、多くの問題を引き起こします。
1年1回程度は専門業者に依頼することが必要になってきます。
また、フィルター掃除や送風運転、定期なチェックといった日常的なメンテナンスは欠かせません。
エアコンを清潔に保ち、快適で健康的な室内環境を手に入れましょう!
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