エアコンクリーニングは、エアコン本体の性能を保つだけでなく、室内の空気の質を向上や電気代を抑えるためにも重要です。
そのエアコンクリーニングには、「防カビコート」というものがあり、エアコン内部のカビの繁殖を防ぐための対策として有効です。
この記事では、防カビコートの説明から方法、行う場合の注意点などについて詳しく解説していきます。
エアコンクリーニングでの防カビコートとは?
防カビコートとは、クリーニング後にカビを抑えるためのコーティング剤を塗る作業のことを指します。
塗布される場所としては、熱交換器やフィルター、ドレンパンなどが一般的です。
エアコンの使用状況によって異なりますが、防カビコートの効果がある期間は1〜2年ほどとされています。
プロのエアコンクリーニング業者に依頼する場合には、2,500〜4,000円ほどで依頼でき、ほとんどの業者ではオプション作業として選択できます。
中にはエアコンクリーニング代金に含まれている業者もあります!
エアコンクリーニングで防カビコートをするメリット
防カビコートは、エアコン内部にカビが発生しにくくするための保護膜を形成します。
エアコンは、冷房・除湿使用時に水分が発生しやすく、内部の湿度が高くなるため、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
そのため、防カビコートを施すことで嫌な臭いや汚れを抑え、エアコンの衛生状態を長期間保つことができます。
また、エアコン機能の低下を抑えられるため、寿命を延ばし、清潔な状態を維持することができます。
長期的に見てコストパフォーマンスが良い選択とも言えます!
エアコンクリーニングで防カビコートをする方法
エアコンクリーニング後に防カビコートをする場合、「プロに任せる」「自分で行う」のどちらでも可能です。
ただし、手間やリスクなどを考えるとプロに任せるのがベストです。
プロに依頼する
防カビコートをするならプロのクリーニング業者に任せるのがおすすめです。
プロが行う場合にはきちんとエアコンクリーニングをした後に行うので、コーティング剤もきちんとかけてくれます。
また、「室内を汚さないための養生」「電気部品にかけない」ということにも配慮してくれるため、安心して依頼できるでしょう。
自分でやるのはリスクが高い、、、
ホームセンターなどに売っているコーティング剤やマスク、ゴム手袋などを使用すれば、自分でも防カビコートはできます。
しかし、エアコン内部の汚れが落ちきれない状態でコーティングすると、そのまま汚れが固着してしまうこともあります。
また、かけてはいけない電子部品に薬剤をかけてしまえば、エアコンの故障や火災のリスクも出てきます。
防カビコート・抗菌コートの違い
防カビコートと似たような作用のあるものに、「抗菌コート」というものもあります。
この抗菌コートは、製品の表面の細菌の増殖を抑えるものです。
臭いや汚れなどを抑制できる効果はありますが、カビへの抑制効果は少ないものもあります。
業者の中には、「防カビ・抗菌コート」という名でオプションとして作業してくれるケースもあります!
エアコンクリーニングで防カビコートをする際の注意点
防カビコートをする際・依頼する際には注意点もあります。
こうした注意点をきちんと理解していないと、「こんなはずでは・・・」と後悔することになるかもしれません。
コートの耐久性と持続期間
防カビコートをしたからといって5年・10年とその効果が持つわけではありません。
エアコンの使用頻度や家庭の状況、使う薬剤などによって違ってきますが、”1〜2年ほどが防カビコートの持続期間”とされています。
状況によっては数ヶ月ほどでカビや細菌が増えるケースもゼロではないので、「効果を持続させるには定期的にコーティングが必要!」と覚えておきましょう。
エアコンクリーニングの目安が1年1回程度とされているので、その際に合わせて依頼するのもあり!
カビの発生を100%防げるわけではない
夏場の冷房や除湿が一番の原因とされるカビ。
防カビコートを行っても100%カビを抑制できるわけではありません。
防カビコートはカビの繁殖を一時的に抑えるものです。
そのため、エアコンの内部を清潔に保つには、定期的なクリーニングや冷房除湿後の送風運転などの行うことも大切です。
ホコリや汚れの付着は防げない
防カビコートなどでエアコンのカビ対策を行っても、部屋内のホコリや汚れを防ぐことはできません。
部屋内にホコリがあれば、それをエアコンが吸い込み内部に溜まっていってしまいます。
先ほどもご紹介したとおり、定期的なエアコンクリーニングは必須ですし、「防カビコートはカビの発生を抑制するもの」という認識は持っておきましょう。
エアコンのメンテナンスで防カビ効果を高める方法
最後に防カビコートの効果を高める方法をご紹介します。
エアコン内部のカビの繁殖を抑えるには、内部乾燥がおすすめです。
冷房・除湿を使用するとエアコン内部には結露が溜まり、それがカビの栄養となります。
これを防ぐためには除湿・冷房後の送風運転をすると良いでしょう。
1時間ほど送風運転を行うことで、エアコン内部を乾燥させることができます。
また、カビの栄養となる汚れやホコリを減らすには、2週間に1度程度のフィルター掃除も有効です。
内部クリーン機能のあるエアコンなら、その機能でも内部乾燥が行えます!
エアコンクリーニングの防カビコートについて:まとめ
この記事では、防カビコートの説明から方法、行う場合の注意点などについて詳しく解説してきました。
エアコンクリーニング後の防カビコートは、清潔で快適な室内環境を維持するために非常に有効な方法です。
特にエアコン内部のカビは放置すると健康に悪影響を及ぼすだけでなく、エアコンの機能低下や余分な電力消費を招くため、予防策として防カビコートを行うのがおすすめです。
市販品でも一定の効果は期待できますが、エアコンの故障などのリスクもあるため、安心できるのはプロによる施工です。
また、フィルター掃除や冷房・除湿後の送風運転などの日常的なメンテナンスを併用することで、防カビ効果をさらに高めることができます。
適切なタイミングで施工を行い、エアコンを常にベストな状態で使用することが快適な住環境を保つ秘訣です!
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