エアコンクリーニングを依頼すると、作業中に黒い水が出てくることがあります。
この状況を見れば、「エアコンがこんなにも汚れていたのか!」と驚くはずです。
エアコンクリーニングの際に出たこの黒い水はただの汚れではありません。
この黒い水はホコリやカビ、汚れなどエアコン内部に溜まっていたものなのです。
そのためエアコンを掃除しないまま放置しておくと、効率が低下し、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
この記事では、エアコンクリーニングで出る黒い水の原因とリスク、予防策などについて詳しく解説していきます。
エアコンクリーニングで出る黒い水の原因
エアコンクリーニング中に出る黒い水の原因は、主に次の3つが考えられます。
ホコリや汚れの蓄積
長期間にわたってエアコンを使用すると、空気中に浮遊するホコリやゴミがフィルターや内部に蓄積されていきます。
これらがエアコン内部にこびりつき、水と混ざり合うことで、クリーニング中の黒い水として排出されます。
カビの繁殖
エアコン内部は冷房の使用により湿気がたまりやすく、カビが繁殖しやすい環境になっています。
特にフィルターや熱交換器などにカビが付着すると、その汚れがクリーニング時に黒い水として流れ出します。
このカビは、アレルギーやぜん息などの健康被害の原因にもなるので注意が必要です!
油や煙の影響
「キッチン近くに設置されている」
「家に喫煙者がいる」
こうした環境に置いてあるエアコンには、油や煙を吸い込み内部に付着していきます。
これが時間とともに積み重なり、黒い汚れとなってクリーニング中に出てくることがあります。
特に飲食店や家庭でもキッチンに近いエアコンで見られる現象です。
汚れたエアコンを使ったままにする悪影響
エアコンクリーニングで出てくる黒い水は、内部の汚れやカビ、油などの影響であることがわかりました。
そこで次は、その汚れたエアコンを放置したまま使用する悪影響についてご紹介していきます。
不快な臭いは気分や集中力を奪うだけでなく、さらなる臭いやカビが繁殖する元になります。
健康にも悪影響がある
エアコン内部が汚れているなら、そこから出てくる風も汚れている証拠です。
カビやホコリが空気中に漂えば、それを吸い込み健康面への悪影響も心配になります。
小さいお子さんやアレルギー持ちの方、高齢者がいるご家庭では、定期的なエアコンクリーニングが必須です。
電気代が高くなる
エアコン内部が汚れていれば、冷暖房の効きが悪くなり、設定温度に達するまでに余分に電力を使います。
その結果、電気代が高くなります。
いくら省エネエアコンを使っていても、電力消費が増えてしまえば節約にはなりません!
故障などのリスクもある
内部にホコリやカビが溜まることはエアコンへの負荷を高めてしまいます。
そのため、電力が余計にかかる以外にも、不具合や故障へとつながってしまうことも予想できます。
「エアコンクリーニングで黒い水が」この状況を防ぐ4つの予防策
エアコンクリーニングで黒い水が出てくるのは仕方がないことです。
ですが、予防策を講じることでエアコン内部の汚れやカビを少なくすることはできます。
予防策1:定期的なエアコンクリーニング
エアコン内部に汚れやカビがたまる前に定期的なクリーニングを行うことで、黒い水が出るのを少なくすることができます。
特に使用頻度が高い夏や冬の後には、プロのエアコンクリーニングを依頼することが理想的です。
エアコンクリーニングの頻度は家庭の状況や使用頻度によっても違ってきますので、ご家庭にあった時期に依頼しましょう!
予防策2:自分でもできるフィルター掃除
エアコンを分解し内部のクリーニングを行うのはプロに依頼すべきですが、フィルター掃除ならご自分でも簡単にできます。
フィルター掃除をきちんとするだけでもホコリやカビの蓄積を軽減させられます。
頻度としては2週間に1回程度がベストです。
予防策3:使用後の送風運転
冷房使用後に送風運転をすることも自分でできるメンテナンスの一つです。
冷房使用後の内部は結露が溜まり、カビが成長しやすい環境になっています。
しかし、送風運転をすることで内部を乾燥させ、カビの繁殖を防ぎ黒い水の発生リスクを減少させることができます。
内部クリーン機能のついたエアコンを使用しているなら、その機能でも大丈夫です!
予防策4:定期的な換気
非常にシンプルですが、定期的な換気も効果のあるカビ・汚れの予防策です。
空気の循環をよくすることで、エアコン内部に入り込むホコリや汚れの量を減らすことができます。
このような予防策を実施することで、エアコンの効率を向上させ、健康面でも良い環境を保つことができます。
プロにエアコンクリーニングの作業手順
プロのエアコンクリーニング業者に依頼し、作業を行ってもらう場合には、基本的に次のような流れで進んでいきます。
クリーニング業者は数多くありますが、作業の流れはほぼ一緒です。
まずは問題なく動くかを確認していきます。
洗浄を行うためにエアコンを分解しておきます。
洗浄時に周りに汚れが付着しないよう、養生を行います。
お掃除機能付きエアコンの場合、構造が複雑なため養生箇所も増えます。
洗剤や高圧洗浄機を使い、エアコン内部のカビや汚れを洗浄していきます。
取り外した部品を手洗いなどで綺麗にしていきます。
お掃除機能付きエアコンの場合、水をかけられない部品もあるため、ホコリを除去します。
洗浄した部品をエアコンに戻していきます。
作業が完了したら、業者の方と一緒に確認を行っていきます。
業者や汚れ具合、エアコンの機種によって違いますが、大体2〜3時間ほどの作業時間がかかります。
チェック後に問題がなければ、料金の支払いをしてエアコンクリーニングが完了です。
お掃除付き機能のあるなし・オプションの追加などの状況によっては、作業工程が増えることも予想しておきましょう!
エアコンクリーニングで出る黒い水について:まとめ
この記事では、エアコンクリーニングで出る黒い水の原因と放置しておくリスク、予防策などについて詳しく解説してきました。
クリーニングで出る黒い水は、ホコリやカビ、油煙などのさまざまな汚れが原因になっています。
黒い水が溜まるような状況を放置しておくと、空気の質が悪化し、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
さらにエアコンの性能も低下し、電気代の無駄遣いや故障のリスクも増大します。
これらの問題を回避するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
こまめなフィルターの清掃やプロによるクリーニングを通じて、エアコン内部の状態を良好に保つことが、快適な住環境を維持する鍵となります。
定期的なクリーニングと適切なメンテナンスを実施することで、黒い水が出るリスクを大幅に軽減し、清潔で健康的な空間を確保しましょう!
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