- ゴキブリが侵入する原因
- エアコン内にゴキブリがいる悪影響
- エアコンのゴキブリへの対処法
- エアコン内の侵入への予防策
暑い季節になるとエアコンの使用頻度が上がる一方で、”エアコン内部に潜むゴキブリの存在”に悩まされる方も増えてきます。
特に都市部のマンションやアパートでは、配管や換気口などからゴキブリが侵入しやすく、エアコン内部は格好の住処になりがちです。
エアコン内部にゴキブリがいるのを放置しておくと、健康面で悪影響となる可能性が高いです。
この記事では、エアコン内にゴキブリが侵入する原因やその対処法、予防策などについて詳しく解説していきます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコン内にゴキブリが侵入する原因

エアコン内部にゴキブリが住み着く背景には、彼らにとって非常に快適な環境が整っているという点があります。
まずはその原因を知ることで、今後の効果的な予防策を考える手がかりとなります。
- エアコン内の構造が理想的な環境
- エアコン内には水分も多い
- エアコン内部の汚れと埃の蓄積
- 狭くて暗い場所を好む
- 室外機周辺の環境が影響する場合も
エアコンの構造がゴキブリにとって理想的な環境
エアコン内部は通年を通して一定の温度が保たれており、ゴキブリが好む環境になりがちです。
また、暖房使用時も熱を好むゴキブリにとっては快適な空間となるため、季節を問わず注意が必要です。

密閉された空間であるため、”外敵から身を守れる”という利点も!
エアコン内には水分も多い
冷房・除湿時にはエアコン内で結露水が発生するため、ゴキブリにとっては嬉しい環境といえます。
「ゴキブリは水一滴あれば、数週間は生き延びれる」と言われるほどの生命力のある生き物なのです。
エアコン内部の汚れと埃の蓄積
室内のほこりやキッチンからの油分がエアコン内部に溜まると、それがゴキブリの餌となり、隠れ家として利用されやすくなります。
特に料理をする家庭では、油煙がダクトを通じてエアコンに入り込み、内部を汚してしまうことがあります。
汚れが蓄積されたまま放置されることで、ゴキブリの繁殖リスクが一気に高まるため、定期的な清掃やメンテナンスの重要性が増します。
狭くて暗い場所を好む
夜行性のゴキブリは、狭くて暗い場所を好む傾向があります。
そのため、暗い・狭いの揃ったエアコン内部は好まれる環境になります。
ゴキブリは日中には遭遇せず夜になると出てくることが多いです。



昼間はエアコン内部に潜んでいることが予想できます!
室外機周辺の環境が影響する場合も
室外機がゴミや植物の近くに設置されていると、ゴキブリなどの害虫が集まりやすくなります。
そのため、「室外機周辺の環境もゴキブリ侵入の一因となる」ことも頭に入れておきましょう。
ゴキブリのエアコン内への侵入経路


エアコンからいきなりゴキブリが出てきて驚いた経験がある方もいるでしょう。
よく見かけるのはキッチンやお風呂場などの水場ですが、エアコン周辺から侵入してきている場合もあります。
- ドレンホース
- スリーブ穴
- 網戸やサッシのすき間
進入路①:ドレンホース
室内機と室外機を繋げるドレンホースからの侵入はよくあります。
ドレンホース内は結露水を排出するもので、暗くジメジメしているためゴキブリに狙われやすいです。
特に野外のドレンホースは地面や植木鉢、ゴミ捨て場などの近くにあることも多いので、ゴキブリが集まりやすい環境です。



冬はドレンホース内が暖かくなっていることもあり、ゴキブリだけでなくカメムシなどが冬眠する場所になっているケースも!
進入路②:スリーブ穴
室内機と室外機を繋ぐ配管であるスリーブ穴も、ゴキブリの侵入経路になっているかもしれません。
購入したばかりならパテにすき間がなくても、経年劣化の影響からすき間ができれば、ゴキブリの侵入口になってしまいます。
目視で確認できる場合には、ホームセンターなどに売っているパテを使い、すき間を埋めましょう。
進入路③:網戸やサッシのすき間(例外)
ゴキブリがエアコン内に住み着いていても、侵入経路が違うこともあります。
近くの窓の網戸やサッシにすき間があれば、そこから侵入しているのかもしれません。



すき間を埋める、もしくは網戸の張り替えをするなどの対策を行いましょう!
エアコン内にゴキブリがいる悪影響


家の中にゴキブリがいることはデメリットでしかありません。
エアコンにゴキブリが侵入すると、見た目の不快感だけでなく、健康やエアコンの機能にも深刻な悪影響を与えることがあります。
ここでは、具体的なリスクについて詳しく見ていきましょう。
病原菌・ウイルスの拡散リスク
ゴキブリは「菌の運び屋」とも言われ、不衛生な場所を這い回るため、病原菌を運ぶ生物です。
エアコン内で繁殖した場合、その細菌やウイルスが風とともに室内に拡散し、食中毒などの感染症を引き起こすリスクが高まります。
これにより家族全員の健康が脅かされ、日常生活に大きな影響を及ぼす恐れがあります。



エアコン内だけでに関わらず、ゴキブリが家にいるならきちんと駆除しましょう!
アレルギー・呼吸器への影響
ゴキブリの糞や脱皮殻にはアレルゲンが含まれております。
これがエアコンの風によって部屋中に拡散されると、咳やくしゃみ、喘息などの症状を引き起こす可能性があります。
特に小さなお子様や高齢者、アレルギーを持つ方にとっては、深刻な健康リスクとなるでしょう。



さらに生活の質が低下し、医療費の負担も増加する可能性があります!
不快な悪臭の発生
ゴキブリの死骸や糞が溜まることで、エアコン使用時に嫌な臭いが部屋中に広がります。
梅雨や夏場などの高温多湿な季節には臭いが強調され、快適な生活環境が損なわれてしまいます。
来客時にも不快な思いをさせてしまう可能性があり、生活の質に直結する問題です。
エアコン性能の低下とエネルギー効率悪化
汚れやゴキブリの糞がフィンやファンに付着することで、冷暖房の効率が低下し、結果的に電気代の増加にも繋がります。
エネルギー効率の悪化は、長期的に見て家計にも影響を及ぼすでしょう。
また、機器への負荷が増すことで故障のリスクも高まり、修理費用もかさむ可能性があります。
機器の故障・部品劣化リスク
ゴキブリが内部の電子部品や配線に入り込むと、ショートや故障の原因となることがあります。
モーター焼損などの重大なトラブルを引き起こすリスクもあるため、早めの対策が肝心です。



最悪、エアコンの買い替えが必要になるケースもあるため、事前の予防が重要です!
ゴキブリは繁殖力が高い
「1匹見たら100匹いると思え!」という言葉通り、ゴキブリは繁殖力が強く、一度出産すると一気に増えていきます。
そのため、エアコン内部で繁殖し、家中に菌を運んでしまう恐れもあります。
エアコン内にゴキブリがいる時の対処法


すでにエアコン内にゴキブリがいるなら、なるべく早く退治することが重要です。
- ゴキブリ用の駆除剤やトラップの使用
- プロのクリーニング業者によるエアコン清掃
対処法①:ゴキブリ用の駆除剤やトラップの使用
自分でエアコン内のゴキブリ駆除をするなら、煙が出るタイプの薬剤がおすすめです。
こうした煙が出るタイプの薬剤なら、成虫だけでなく幼虫にも素早い効果が期待できます。
ただし「エアコン内のゴキブリを駆除しよう」と思っても、内部に殺虫スプレーをかけるのはNGです。



殺虫スプレーを使うのであれば、エアコンを軽く叩くなどをしてゴキブリを追い出しからにしましょう!
対処法②:プロのクリーニング業者によるエアコン清掃
「エアコンを徹底的にきれいにしてもらいたい」なら、プロのクリーニング業者に依頼しましょう。
内部を徹底的に洗浄してもらえれば、潜んでいるゴキブリはもちろん、卵やフンなども除去できます。
また、エアコンクリーニングならホコリやカビなどの汚れもきれいにしてもらえます。



家族の状況・使用状況によって異なりますが、一般的には1年1回程度のエアコンクリーニングが目安!
エアコンクリーニングの効果とメリット


ゴキブリの発生を根本から防ぐためには、専門業者によるエアコンクリーニングが最も効果的です。
その理由と具体的なメリットを見ていきましょう。
徹底的な汚れ・ゴキブリの除去
プロによる分解洗浄では、エアコン内部の見えない汚れやゴキブリの死骸、巣などを徹底的に取り除くことができます。
自力では届かない箇所まで清掃が行き届くため、衛生面での不安も一気に解消されるでしょう。



専門知識を持つスタッフが対応するため、安心感も大きなポイントです!
健康環境の向上と安心感
清潔なエアコンは、部屋の空気質を改善し、健康的な生活を支えてくれます。
アレルギーのある方やペットを飼っている家庭では、空気のきれいさが特に重要になってきます。
初めてクリーニングを依頼する方にとっても、専門の知識を持つ業者による丁寧な対応があれば、安心して任せることができるでしょう。



分解清掃や専用機材の使用は自力ではなかなか難しいです!
エアコンクリーニング依頼前に知っておくべきポイント


初めてエアコンクリーニングを依頼する方でも不安を感じないよう、事前に確認しておくべき重要なポイントをご紹介します。
しっかり準備することで、後悔のないクリーニングの依頼が可能になります。
複数の業者から見積もりを取り、料金体系が明確かどうかを確認しましょう。不明瞭な追加料金の有無やクリーニング範囲の詳細をきちんと把握することが、安心して依頼するための第一歩です。
特に「基本料金に何が含まれているのか?」は必ずチェックしましょう。
また、業者の口コミや評価を確認し、「信頼性の高い実績を持っているか?」をチェックすることも大切です。実際に利用した人の声を参考にすれば、満足度の高いサービスを受けられる可能性が高まります。
口コミサイトだけでなく、SNSでの評判も参考になります。
さらに、作業後の保証やアフターサポートの有無についても忘れず確認してください。



万が一のトラブル時に迅速に対応してくれる業者を選ぶことで、安心して任せられる環境が整います!
エアコン内へのゴキブリの侵入を防ぐための予防策


エアコン内部にゴキブリを侵入させないためには、きちんとした予防策が必要です。
基本はエアコンを清潔に保つことが一番ですが、その他の細かい部分についても見ていきましょう。
- ドレンホースに防虫キャップをつける
- スリーブ穴をパテで塞ぐ
- 送風運転で内部乾燥
- エアコンの定期的な清掃とメンテナンス
- プロの定期点検のすすめ
- 室外機周辺の整理と管理
ドレンホースに防虫キャップをつける
ドレンホースからの侵入を防ぐなら、防虫キャップで防ぐことが有効です。防虫キャップはホームセンターなどに行けば手に入ります。
ドレンホースに防虫キャップをつける際には、地面から5㎝ほど浮かせた状態でつけるのおすすめです。



クリーニング業者の中には、オプションで防虫キャップをつけてくれることがあるので、依頼するのも良いでしょう!
スリーブ穴をパテで塞ぐ
スリーブ穴にすき間が開いているようなら、パテを使って防ぐ方法があります。
パテもホームセンターに行けば購入できます。
【パテですき間を塞ぐ手順】
- 古いパテを全て外す
- よくこねたパテをスリーブ穴のすき間に配管を囲むように巻く
- スリーブ穴のすき間全体を防ぐ
ゴキブリは数ミリのすき間でも侵入してくるため、”きちんとすき間なく埋めるの”がポイントです。
送風運転で内部乾燥
ゴキブリにとって住みやすい、エアコン内部のジメジメした環境を変えることも良い対策の一つです。
冷房・除湿を使用した際には、送風運転を1時間ほど行うことで内部を乾燥させることができます。
エアコンの定期的な清掃とメンテナンス
エアコンのフィルターはほこりや汚れがたまりやすいため、定期的な清掃を心がけましょう。
2週に1回程度のフィルター清掃を習慣にすることで、内部の清潔さが保たれ、ゴキブリが寄りつきにくい環境を維持できます。
フィルターは掃除機や水洗いによって簡単にお手入れできるため、日常掃除の一部として取り入れやすい点も魅力です。
プロの定期点検のすすめ
1年に1回程度、プロによる点検を受けることで、エアコン内部の状態を適切に管理することができます。
信頼できる業者を見つけておくことで、急なトラブル時にもスムーズに依頼できるメリットもあります。
また、定期的な点検によって部品の劣化を早期に発見できるため、長期的なコスト削減にもつながります。
室外機周辺の整理と管理
室外機の周囲にゴミや植物があると、ゴキブリが集まる原因となります。
室外機の周辺を整理し、ゴキブリが集まりにくい環境を整えましょう。



室外機周辺の整理は、ゴキブリだけでなく他の虫への対策にもなります!
エアコン内にゴキブリがいる原因や対処法について:まとめ


この記事では、エアコン内にゴキブリが侵入する原因やその対処法、予防策などについて詳しく解説してきました。
エアコン内部に潜むゴキブリの問題は、放置しておくと健康被害や機械の不調といったリスクを招く可能性があります。
定期的な清掃やメンテナンス、侵入経路を塞ぐなどの対策をきちんと行えば効果的に防ぐことが可能です。
特に、侵入路になりやすいドレンホースや配管の隙間を塞ぐことが重要なポイントとなります。
またエアコンの清掃は定期的に行い、プロの手も借りながらもゴキブリを住まわせないような清潔で安全な環境を維持しましょう!
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