エアコンから異常な音や悪臭がする場合、内部にゴキブリが侵入している可能性があります。
特に湿気や温度が高い環境はゴキブリにとって快適な生息地となるため、エアコンの内部は潜伏しやすい場所の一つです。
エアコン内部にゴキブリがいるのを放置しておくと、健康面で悪影響となる可能性が高いです。
この記事では、エアコン内にゴキブリが侵入する原因やその対処法、予防策などについて詳しく解説していきます。
エアコン内にゴキブリが侵入する原因
エアコンの内部にゴキブリが住み着く理由は、「生息しやすい環境が揃っている」ためです。
エアコンの構造がゴキブリにとって理想的な環境
エアコンの内部は、湿度が高く温度も一定に保たれるため、ゴキブリにとって非常に居心地の良い場所です。
特にフィルターや送風ファン周りにホコリや汚れなどが溜まりやすく、それがゴキブリのエサとなるため侵入のリスクが高まります。
エアコン内には水分も多い
冷房・除湿時にはエアコン内で結露水が発生するため、ゴキブリにとっては嬉しい環境といえます。
「ゴキブリは水一滴あれば、数週間は生き延びれる」と言われるほどの生命力のある生き物なのです。
狭くて暗い場所を好む
夜行性のゴキブリは、狭くて暗い場所を好む傾向があります。
そのため、暗い・狭いの揃ったエアコン内部は好まれる環境になります。
ゴキブリは日中には遭遇せず夜になると出てくるため、昼間はエアコン内部に潜んでいることが予想できます。
室外機周辺の環境が影響する場合も
室外機がゴミや植物の近くに設置されていると、ゴキブリなどの害虫が集まりやすくなります。
そのため、「室外機周辺の環境もゴキブリ侵入の一因となる」ことも頭に入れておきましょう。
ゴキブリのエアコン内への侵入経路
エアコンからいきなりゴキブリが出てきて驚いた経験がある方もいるでしょう。
よく見かけるのはキッチンやお風呂場などの水場ですが、エアコン周辺から侵入してきている場合もあります。
進入路①:ドレンホース
室内機と室外機を繋げるドレンホースからの侵入はよくあります。
ドレンホース内は結露水を排出するもので、暗くジメジメしているためゴキブリに狙われやすいです。
特に野外のドレンホースは地面や植木鉢、ゴミ捨て場などの近くにあることも多いので、ゴキブリが集まりやすい環境です。
冬はドレンホース内が暖かくなっていることもあり、ゴキブリだけでなくカメムシなどが冬眠する場所になっているケースも!
進入路②:スリーブ穴
室内機と室外機を繋ぐ配管であるスリーブ穴も、ゴキブリの侵入経路になっているかもしれません。
購入したばかりならパテにすき間がなくても、経年劣化の影響からすき間ができれば、ゴキブリの侵入口になってしまいます。
目視で確認できる場合には、ホームセンターなどに売っているパテを使い、すき間を埋めましょう。
進入路③:網戸やサッシのすき間(例外)
ゴキブリがエアコン内に住み着いていても、侵入経路が違うこともあります。
近くの窓の網戸やサッシにすき間があれば、そこから侵入しているのかもしれません。
すき間を埋める、もしくは網戸の張り替えをするなどの対策を行いましょう!
エアコン内にゴキブリがいる悪影響
家の中にゴキブリがいることはデメリットでしかありません。
ここからはエアコン内にゴキブリがいる悪影響を3つご紹介していきます。
菌を運んでくる
ゴキブリは「菌の運び屋」とも言われ、ピロリ菌やサルモネラ菌などを運んできます。
そして菌に汚染された場所からゴキブリが移動することで、さらに菌を運んでいってしまいます。
エアコン内だけでに関わらず、ゴキブリが家にいるならきちんと駆除しましょう!
アレルギーの原因にもなる
ゴキブリのフンはアレルギーの原因になる可能性があります。
フンにはフェロモンが含まれているため、そこにゴキブリがさらに集まってくることが考えられます。
ゴキブリは繁殖力が高い
「1匹見たら100匹いると思え!」という言葉通り、ゴキブリは繁殖力が強く、一度出産すると一気に増えていきます。
そのため、エアコン内部で繁殖し、家中に菌を運んでしまう恐れもあります。
エアコン内にゴキブリがいる時の対処法
すでにエアコン内にゴキブリがいるなら、なるべく早く退治することが重要です。
対処法①:ゴキブリ用の駆除剤やトラップの使用
自分でエアコン内のゴキブリ駆除をするなら、煙が出るタイプの薬剤がおすすめです。
こうした煙が出るタイプの薬剤なら、成虫だけでなく幼虫にも素早い効果が期待できます。
ただし「エアコン内のゴキブリを駆除しよう」と思っても、内部に殺虫スプレーをかけるのはNGです。
エアコンは精密機器なので、殺虫スプレーをかけることで故障などの原因になる可能性があります。
殺虫スプレーを使うのであれば、エアコンを軽く叩くなどをしてゴキブリを追い出しからにしましょう!
対処法②:プロのクリーニング業者によるエアコン清掃
「エアコンを徹底的にきれいにしてもらいたい」なら、プロのクリーニング業者に依頼しましょう。
内部を徹底的に洗浄してもらえれば、潜んでいるゴキブリはもちろん、卵やフンなども除去できます。
また、エアコンクリーニングならホコリやカビなどの汚れもきれいにしてもらえます。
家族の状況・使用状況によって異なりますが、一般的には1年1回程度のエアコンクリーニングが目安!
エアコン内へのゴキブリの侵入を防ぐための予防策
エアコン内部にゴキブリを侵入させないためには、きちんとした予防策が必要です。
基本はエアコンを清潔に保つことが一番ですが、その他の細かい部分についても見ていきましょう。
ドレンホースに防虫キャップをつける
ドレンホースからの侵入を防ぐなら、防虫キャップで防ぐことが有効です。
防虫キャップはホームセンターなどに行けば手に入ります。
ドレンホースに防虫キャップをつける際には、地面から5㎝ほど浮かせた状態でつけるのおすすめです。
クリーニング業者の中には、オプションで防虫キャップをつけてくれることがあるので、依頼するのも良いでしょう!
スリーブ穴をパテで塞ぐ
スリーブ穴にすき間が開いているようなら、パテを使って防ぐ方法があります。
パテもホームセンターに行けば購入できます。
【パテですき間を塞ぐ手順】
- 古いパテを全て外す
- よくこねたパテをスリーブ穴のすき間に配管を囲むように巻く
- スリーブ穴のすき間全体を防ぐ
ゴキブリは数ミリのすき間でも侵入してくるため、”きちんとすき間なく埋めるの”がポイントです。
送風運転で内部乾燥
ゴキブリにとって住みやすい、エアコン内部のジメジメした環境を変えることも良い対策の一つです。
冷房・除湿を使用した際には、送風運転を1時間ほど行うことで内部を乾燥させることができます。
この内部乾燥は、カビの繁殖を抑える効果もあるのでしっかりと行いましょう。
エアコンの定期的な清掃とメンテナンス
エアコン内部に汚れが溜まると、ゴキブリの侵入リスクが高まります。
定期的にフィルターを清掃し、プロのクリーニングも利用することで、清潔な状態を保つことが大切です。
「フィルター掃除は2週に1回程度」「エアコンクリーニングは年1回程度」が目安とされています。
室外機周辺の整理と管理
室外機の周囲にゴミや植物があると、ゴキブリが集まる原因となります。
室外機の周辺を整理し、ゴキブリが集まりにくい環境を整えましょう。
室外機周辺の整理は、ゴキブリだけでなく他の虫への対策にもなります!
エアコン内にゴキブリがいる原因や対処法について:まとめ
この記事では、エアコン内にゴキブリが侵入する原因やその対処法、予防策などについて詳しく解説してきました。
エアコン内部にゴキブリが侵入することは、快適な生活を脅かす重大な問題です。
しかし、定期的な清掃やメンテナンス、侵入経路を塞ぐなどの対策をきちんと行えば効果的に防ぐことが可能です。
特に、侵入路になりやすいドレンホースや配管の隙間を塞ぐことが重要なポイントとなります。
またエアコンの清掃は定期的に行い、プロの手も借りながらもゴキブリを住まわせないような清潔で安全な環境を維持しましょう!
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