エアコンは、快適な室内環境を維持するためには欠かせない家電です。
しかし、定期的なクリーニングを怠るとカビや汚れが溜まり、健康に悪影響を与える可能性があります。
またきちんとしたエアコンクリーニングだけではなく、フィルター掃除をするだけでも4〜6%の電気代を抑えられることも明らかになっています(環境省よりhttps://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/home/saving03.html)。
この記事では、エアコンクリーニングの必要性とその頻度、業者に依頼するタイミングなどについて詳しく解説していきます。
エアコンクリーニングが必要な4つの理由
「フィルターだけやっとけば、エアコンのクリーニングは必要ないんじゃ、、、」
こう考える方も少なくありません。
そこでまずはエアコンクリーニングが必要な理由を4つご紹介します。
理由1:電気代が上がる
エアコン内にホコリやカビなどの汚れが溜まっていると、エアコンの効きが弱くなり無駄な電力を使うため電気代も上がってしまいます。
使用頻度によって違いますが、年間で数千~約1万円ほども違いがでるケースもあります。
理由2:カビやホコリが健康に悪影響を与える可能性も
クリーニングをしないエアコン内にはカビやホコリが溜まっていきます。
そうした状況のまま使用し続けると、咳や肺炎、アレルギーなどの原因になる可能性もあります。
特に小さいお子さんやペットが暮らす家であれば、定期的なエアコンクリーニングが必要です!
理由3:水漏れの原因にもなる
エアコン内やフィルターに汚れが溜まると結露も多く発生し、排水が追いつかずに水漏れの原因になることがあります。
こうしたエアコンの水漏れを放置すると、「床や畳が腐食する」こともあるので注意が必要です。
理由4:エアコンの寿命が短くなる
一般的に「エアコンの寿命は10年程度」と言われています。
ところが、エアコン内部の汚れを放置しておくと寿命を縮める原因の一つになる可能性があります。
年々省エネ化が進んでいるエアコンですが、すぐに買い替えるなら省エネの意味がありません!
エアコンクリーニングの頻度やベストな時期
「エアコンクリーニングの頻度は1年に1回程度」がおすすめです。
【1人暮らしの方と4人家族の方の場合】【赤ちゃんやペットがいる場合】では使用頻度・時間も違うので、一概には言えませんが最低でも2年に1回は必要でしょう。
次にエアコンクリーニングのベストな時期をご紹介します。
冷房のみなら4~5月
夏場にしかエアコンを使わない方なら、冷房を使い始める前の4月前後がおすすめです。
この時期ならエアコン内に残っている花粉も洗浄できるため、アレルギーのある人にとっても良いタイミングです。
なかなかタイミングが合わない方でも、遅くても6月までには終わらせると良いでしょう。
冷暖房使うなら10月前後
冷房・暖房の両方を使う方の場合は、10月前後がおすすめです。
10月前後なら夏の湿気で増えたカビ、春と秋の花粉も同時に除去することができます。
割引きを考えるなら春・秋
エアコンクリーニングの費用に悩んでいる方は、春や秋に依頼するのも良いでしょう。
春や秋はエアコンクリーニング業者にとって閑散期になり、キャンペーンやセールを行うケースが多いです。
1台につき5千円以上も節約できる可能性があるので、安くあげたいなら春・秋を狙いましょう!
エアコンクリーニングを自分でやるのは良くない!
「費用を抑えたい!」と感じる方の中には、『自分でもエアコンクリーニングができるのでは?』と考える方もいます。
確かにフィルター掃除程度であれば問題ありませんが、エアコン内部の掃除ならプロに任せるのがベストです。
エアコンクリーニングをする際は、本体を分解し洗浄する必要があります。
しかし、下手に素人が行ってしまうと「故障や不具合のリスク」「汚れや洗剤の落とし忘れ」のような状況になる可能性も高いです。
エアコンの中にはお掃除機能付きの機種もありますが、これはフィルターのみので内部の掃除までは行ってくれません。
故障や不具合を起こすと、最悪、火災のリスクもあるので注意しましょう!
エアコンクリーニングを依頼するタイミング
1年に1回は必要とわかっていても、エアコンクリーニングを依頼するタイミングを知りたい方もいるでしょう。
そこでエアコンの状態から見る、クリーニングを依頼するタイミングを3つご紹介します。
次のようなサインが出ているなら”1年に1回でなくても掃除の必要”があります。
エアコンを動かすと臭い
エアコンを動かした時に「臭いな、、、」と感じるなら、それはクリーニングのタイミングです。
エアコンが臭い理由は内部に発生しているカビです。
カビが発生していればフィルター掃除だけでは足りません。
赤ちゃんやアレルギー持ちの人がいる場合には、すぐに依頼するのがおすすめです。
送風ファンにホコリや汚れが目立つ
吹き出し口を覗いた時に送風ファンに汚れやホコリがついているなら、早めの掃除を考えましょう。
そのまま汚れを放っておくと、内部のカビが増殖する原因になります。
綿棒などを使うこと送風ファンの手前は掃除できますが、中の汚れを取りたいならプロへの依頼が必要です!
部屋がなかなか冷えない・暖まらない
エアコンの効きが弱い原因で考えられるのが、熱交換器の汚れやフィルターの目詰まりです。
フィルター掃除なら自分でも可能ですが、それでも状況が変わらないならプロに依頼するのが良いでしょう。
熱交換器の掃除は専門的な知識・技術が必要になってきます。
エアコンクリーニングの頻度を減らす方法
一度はクリーニング業者に依頼しても、「次はもう少し間を置きたい」という方は、次の方法を試すことでエアコンクリーニングの頻度を少なくできます。
冷房使用後は送風運転をする
冷房や除湿機能を使うと、内部に結露が発生し、それがカビの栄養になります。
ところが、送風運転をすることで内部も乾燥し、カビの増殖を抑制することができます。
クリーン機能など内部乾燥機能が付いているエアコンなら、送風運転でなくても大丈夫です!
フィルター掃除を行う
エアコンのフィルターは、室内のホコリや汚れなどを吸い込みます。
汚れをそのままにしておくと、カビの栄養になります。
フィルターのホコリを掃除機で吸い、水洗いをしてよく乾かしましょう。
フィルター掃除の目安は2週間に1回程度です。
こまめな換気
エアコンは室内の空気を取り込み、フィルター・熱交換器を通って吹き出す仕組みになっています。
ですので、室内に汚れが溜まっているとフィルターや内部にホコリ・汚れが吸い込まれてしまいます。
特にペットがいる家庭や喫煙者がいる家庭では、汚れも増えるためこまめに換気しましょう!
エアコンクリーニングの頻度について:まとめ
この記事では、エアコンクリーニングの必要性とその頻度、業者に依頼するタイミングなどについて詳しく解説してきました。
エアコンクリーニングは、快適で健康的な室内環境を維持するために重要なメンテナンスです。
一般的には1年に1回のクリーニングが目安ですが、使用環境や家庭の状況によっては、もう少し頻繁に行うことのがおすすめです。
エアコンをクリーニングするタイミングを見逃さず、きちんとプロの業者に依頼することで健康管理や電力消費などを抑えることができるでしょう!
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