- 賃貸物件でのエアコンクリーニングの必要性
- 賃貸のエアコンクリーニングの費用の負担先
- 賃貸のエアコンクリーニングで抑えておくべきポイント
- 賃貸でエアコンクリーニングをしないリスク
マンションやアパートなどの賃貸物件にお住まいの方にとって、エアコンのメンテナンスは重要なポイントの一つです。
特に、エアコンは年々内部にホコリやカビが溜まり、健康被害やエネルギー効率の低下を引き起こす可能性があります。
また、引っ越してきた部屋のエアコンの汚れを目にしてしまえば、せっかくの新鮮な気持ちも台無しになってしまいます。
賃貸物件では、「エアコンクリーニングの責任が誰にあるのか?」「入居時・退去時にはクリーニングを行うべきか?」など、様々な疑問が感じる方もいるでしょう。
この記事では、賃貸物件におけるエアコンクリーニングの必要性や、費用の負担先、抑えておくべきポイントなどについて詳しく解説していきます。

私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
賃貸物件でもエアコンクリーニングの必要な理由


賃貸物件だからといって、エアコンクリーニングを怠って良いわけではありません。
入居前に掃除されていたとしても、使い続けるうちにホコリやカビが内部に蓄積し、健康や快適性に影響を与える可能性があります。
特に夏や冬など、エアコンを頻繁に使う時期に備えて、定期的なメンテナンスが重要です。
- 長期間の使用でエアコンは汚れている
- 健康被害を防ぐため
- 冷暖房効率を維持するため
- 臭いの原因を取り除くため
長期間の使用でエアコンは汚れている
前の入居者が使用していたエアコンには、見えない汚れがたまっている可能性があります。
フィルターだけでなく、内部のファンや熱交換器にもホコリやカビが蓄積しており、知らないうちに空気を汚している恐れも。



特に使用年数が長いほど、クリーニングの重要性は増します!
健康被害を防ぐため
エアコンにたまったカビやホコリは、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす恐れがあります。
特に免疫力が弱い小さな子どもや高齢者のいるご家庭では、室内の空気環境を清潔に保つことがより重要です。
自力で行えるフィルター掃除だけでは取り切れない内部の汚れも、プロの手によって徹底的に除去されるため、安心して過ごせる住環境を実現できます。
冷暖房効率を維持するため
汚れたエアコンは空気の通りが悪く、熱交換効率も低下しているため、設定温度まで到達するのに時間がかかってしまいます。
その結果、無駄な電力を消費し、電気代が高くなることもめずらしくありません。
エアコンクリーニングを行うことで風量も改善され、効率的に部屋を冷やしたり温めたりできるようになります。
臭いの原因を取り除くため
エアコンをつけた瞬間に感じる酸っぱい・カビ臭いなどの嫌な臭いは、内部にたまったカビや汚れが原因であることが多いです。
こうした悪臭はフィルター掃除だけでは取れず、エアコン用の市販のスプレーも基本使用は危険のため、プロの業者による分解洗浄が必要です。



清潔な状態を保つことで、健康的で快適な生活環境が維持できます!
エアコンクリーニングの費用負担先は誰?賃貸のルール解説


賃貸物件に住んでいると、「エアコンクリーニングの費用は誰が払うのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
実はこの費用負担、契約書や入居のタイミングなど、ケースによって異なります。
契約時に取り交わす「賃貸借契約書」にその答えが記されていることが多いため、まずは書類の確認から始めましょう。
- まずは賃貸借契約書を確認する
- 管理会社・大家が負担になるケース
- 入居中のトラブル対応と自己負担
まずは賃貸借契約書を確認する
マンション・アパートなどで賃貸契約をする際には、賃貸借契約書を必ず交わします。
エアコンを含む設備のメンテナンス費用については、契約書の中に「通常損耗」や「原状回復義務」の条項として明記されていることが一般的です。
例)
「入居中に備品の修理・クリーニングが必要になった場合の費用は入居者が負担する」 など
契約時の説明では聞き流してしまいがちな内容ですが、エアコンの使用頻度や設置年数なども関係してくるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
管理会社・大家が負担になるケース
設備の経年劣化や初期不良といった入居者に責任のないケースでは、管理会社や大家の負担となることがあります。
契約書にある「通常損耗」の内容をもとに判断されるため、疑問がある場合は、早めに管理会社へ相談するのがベストです。
自己判断で対応を進めると、のちにトラブルになることもあるため注意しましょう。
入居時がエアコンを使わない時期だった場合でも、入居後すぐにエアコンの試し運転をするのがおすすめです。



後のトラブルを減らすためにも、カビ臭い・故障があるなどは早めに見つけておきましょう!
入居中のトラブル対応と自己負担
大家・管理会社が費用を負担する場合がある一方で、借主側が負担するケースも存在します。
日常生活の中で発生する汚れやトラブルの原因が入居者の使用状況による場合は、基本的に自己負担となります。
特にタバコのヤニ汚れやペットの臭いなど、通常の使用を超えるようなケースは注意が必要です。
定期的に簡易的な清掃を行っておけば、こうした汚れを防ぎやすくなります。



最初は設置されておらず、後から自分で購入した場合も自己負担になることも!
賃貸物件でエアコンクリーニングは許可が必要?


エアコンクリーニングをプロの業者に依頼したいと思ったとき、「勝手に依頼していいの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
基本的に賃貸物件の設備に関しては、無断で手を加えることはトラブルの原因になります。
勝手に対応を進めず、プロにクリーニングを依頼する前に、しっかりと確認・申請を行うことが重要です。
エアコンクリーニングは大家・管理会社に確認をとる
エアコンクリーニングを検討し始めた段階で、まずは管理会社・大家に電話やメールで確認の連絡を入れるようにしましょう。
その理由としては次の2つがあげられます。
- 大家・管理会社がクリーニング代金を払ってくれる可能性がある
- 故障や破損などがあった場合にトラブルになる
特に分解洗浄を希望する場合は、業者の見積もりを取ったうえで正式に申請する流れが一般的です。
エアコンの状態が分かる写真を添えて連絡すると、やり取りもスムーズに進みやすくなります。



契約書にエアコンクリーニングについての禁止事項があれば、「トラブルの際に弁償になる」なども予想できます!
許可が不要なケースとは?
簡易的な掃除、たとえばエアフィルターの水洗いや室外機周辺の掃除といった内容であれば、「通常のメンテナンス」として許可なしで行えることがほとんどです。
ただし、入居から今まで一度も専門業者による清掃をしていない場合は、分解洗浄が必要な可能性もあります。
その場合は必ず事前に管理会社・大家へ確認し、誤解を避けるようにしましょう。
自分で購入した場合でも連絡が必要
部屋に元からエアコンがついていなく「自分で買ったから連絡せずに依頼しよう!」と考えるのも危険です。
この場合でも、大家や管理会社への連絡が必要になります。
確かにエアコンを購入したのは借主であるあなたかもしれません。



依頼後のトラブルを避けるためにも、自分で購入したエアコンでも大家・管理会社へは連絡しておきましょう!
賃貸の退去時のエアコンクリーニングの費用の負担先


賃貸物件の退去時、エアコンクリーニングは基本的に管理会社や大家が行うことが多く、入居者が費用を負担する必要はないのが一般的です。
これは、「設備としてのエアコンの維持管理は貸主側の責任である」という原則があるためです。
しかし、注意が必要なケースもあります。
- 日頃からフィルター掃除などをしていなかった
- タバコを吸っていたからエアコンが汚れた
- 契約書に「退去時の費用は入居者が負担」などの記載があった
こうした場合は、借主であるあなたがエアコンクリーニング費用を支払う可能性もあります。
また、賃貸借契約書に「入居者が費用を負担する」との記載があれば、その内容に従う必要があり、トラブルを防ぐためにも契約書の確認は非常に重要です。



退去時に思いもよらない請求を受けないためにも、フィルター掃除などの簡単な部分はしておきましょう!
賃貸物件でのエアコンクリーニングの抑えておくべきポイント


賃貸物件でエアコンクリーニングを依頼する場合は、次の3つのポイントを抑えておきましょう。
基本はプロのクリーニング業者に依頼する(相場や選ぶポイント)
大家・管理会社への連絡をするしないに関わらず、エアコンクリーニングは自分でするのではなく専門のプロに依頼しましょう。
クリーニング業者に依頼すれば、9,000〜15,000円ほどの費用がかかります。
しかし、この費用を浮かせようとして自分で行えば、エアコンの故障や火災の原因になることもあります。
エアコンは家電製品なので、素人が勝手に分解しクリーニングできるものではありません。



費用を浮かせるためにリスクを取るのは避けましょう!
自分でできるのは日頃のメンテナンス程度
本格的なエアコンクリーニングを素人が行うのは危険ですが、メンテナンス程度なら行っておきましょう。
フィルター掃除や表面部分の拭き掃除くらいなら、自分で行っても問題ありません。
頻度とおすすめのタイミング
エアコンクリーニングの目安は1年に1回程度とされています。
また、依頼費用を安くしたいなら、4月や9〜10月あたりにすると予約が取りやすいです。
依頼する業者の選び方としては、次のようなポイントに気をつけましょう。
- 保証やアフターサービスの有無
- 料金相場の確認
- SNSなどで口コミ・評判を確認
- 希望条件があるかもチェック
賃貸でもできる!エアコンを快適に使うコツ


エアコンは適切に使えば、長く快適に利用し続けることができます。
特に賃貸物件にお住まいの方にとっては、自分の所有物でない分、「故障やトラブルをできるだけ避けたい!」という思いが強いでしょう。
だからこそ、日々のちょっとした心がけや工夫が、エアコンの性能を維持し、快適な暮らしを支える鍵になります。
- 定期的なフィルター掃除
- 除湿・冷房後の内部乾燥
- 室外機の設置場所チェック
- 換気による空気の入れ替え
- こまめな部屋の掃除
定期的なフィルター掃除
エアコンのフィルターには、目に見えないホコリやカビの胞子がどんどん蓄積していきます。
こうした汚れを放置すると、空気の通りが悪くなり、冷暖房の効率が落ちるばかりか、部屋の空気環境も悪化してしまいます。
ひどい場合には、イヤな臭いが発生したり、アレルギーの原因になることも。
2週間に1度を目安に、フィルターを取り外してぬるま湯で優しく洗い、しっかり乾かしてから戻す習慣をつけましょう。



こうしたこまめな手入れが、電気代の節約にもつながります!
除湿・冷房後の内部乾燥
冷房や除湿モードを使った後のエアコン内部には、どうしても湿気がこもってしまいます。
この湿気がカビの温床となり、長く放置すると黒カビが発生してしまう原因になります。
使用後には1時間ほど送風モードに切り替えて、内部を乾燥させることがおすすめです。
最近のエアコンには、運転終了後に自動で内部を乾かす「内部クリーン機能」が搭載されているものもあり、この機能を活用することでメンテナンスの手間も減らせます。
室外機の設置場所チェック
室外機のコンディションは、エアコンの効率を大きく左右する重要な要素です。
室外機の周囲に段ボールや植木鉢、ごみなどの物を置いてしまうと、空気の流れが遮られ、熱の放出がうまくいかなくなります。
また、落ち葉やゴミ、ほこりが吹き溜まりやすい場所に設置されている場合も、効率が著しく低下してしまいます。
月に一度程度はベランダや裏庭などの設置場所を確認し、風通しの良い状態をキープするように心がけましょう。



特に夏場の高温時期は注意が必要です!
換気による空気の入れ替え
エアコンを使っていると、どうしても室内の空気が循環するだけになり、空気がこもってしまいます。
そうなると、「空気が乾燥」「臭いが滞留」などが起こり、健康や快適性に悪影響が出ることも。
こまめに窓を開けて換気することで、室内の空気を新鮮に保ち、エアコンへの負荷も軽減できます。
特に調理後やお風呂上がり、湿度の高い日には、意識的に空気の入れ替えを行いましょう。



外気を取り入れることで、部屋全体の空気の質が改善され、体感温度も下がります!
こまめな部屋の掃除
エアコンの性能を保つためには、部屋自体を清潔に保つことも非常に重要です。
床やカーテン、棚の上などにホコリが多く溜まっていると、それがエアコンに吸い込まれ、フィルターや内部の汚れの原因となります。
週に1回程度を目安に部屋全体を掃除し、特にエアコンの吸気口周辺や高い位置の棚など、普段見落としがちな場所も忘れずに拭き取りましょう。



清潔な空間は、エアコンにとっても人にとっても快適な環境づくりの基盤です!
賃貸物件でエアコンクリーニングをしないリスク


賃貸物件だからといって、「めんどくさい、、、」とエアコンの掃除を放置していると、健康や費用の面で大きなリスクを抱えることになります。
エアコンは空気を循環させる設備であるため、内部に汚れやカビが蓄積されると、室内の空気環境に悪影響を与える恐れもあります。
- 日常的なメンテナンスは借主側にある
- 掃除のサボりから故障なら修繕費は借主負担に
- 故障・修理費用の増大
- カビ・異臭の発生原因にも
- 光熱費のムダ遣い
日常的なメンテナンスは借主側にある
エアコンのフィルター掃除や簡単な拭き取りなど、日常的なメンテナンスは借主の責任とされるのが一般的です。
これを怠ると、設備不良として見なされる可能性もあります。
実際に、管理会社によっては定期的なフィルター掃除を推奨しているところもあり、それを怠ると契約違反と見なされるケースも。
普段から気を配ることが、快適な生活環境の維持につながります!
掃除のサボりから故障なら修繕費は借主負担に
エアコンの不具合が明らかに掃除不足によるものである場合、修理費用は借主の負担になるケースが多くあります。
たとえば、「フィルターにホコリが詰まって風が出ない」「異音がする」などの症状があるなら、放置せず早めに対処することが大切です。
軽度な異常であれば対応も簡単ですが、放置しておくと故障につながり、数万円単位の修理費が発生することも。



この部分についても、事前に契約書を確認しておくのがおすすめです!
故障・修理費用の増大
エアコン内部に汚れがたまると、モーターに負荷がかかり、部品の故障につながる恐れがあります。
こうしたトラブルの修理費用は数万円にのぼることも。
内部部品の交換が必要になるケースでは、それ以上の金額になることもあり、特に賃貸では無駄な出費を避けたいところです。
定期的なクリーニングは、そうした出費を未然に防ぐ有効な手段です。
カビ・異臭の発生原因にも
エアコン内部の湿気と温度は、カビが繁殖するのに最適な環境です。
一度カビが発生すると、吹き出し口から部屋全体に胞子が広がることもあります。
カビの臭いはエアコンをつけた瞬間に感じやすく、生活の快適さを大きく損ないます。



異臭や咳、アレルギー反応などの健康被害を防ぐためにも、定期的なクリーニングは不可欠です!
光熱費のムダ遣い
内部が汚れているエアコンは、効率よく冷暖房ができません。
設定温度を下げても快適にならず、余分に電気代がかかる原因になります。
特に夏場や冬場などエアコンの使用頻度が高まる時期には、光熱費の差が顕著に表れます。
クリーニングをすることで風量が回復し、電気代が安くなったというケースは少なくありません。
プロにエアコンクリーニングを依頼する必要性+メリット


「自分でできそう」と思っても、見えない部分の汚れはプロにしか対処できません。
市販の洗浄スプレーでは汚れが落ちず、故障や火災の危険もあります。
多少費用がかかっても、長期的にはコストパフォーマンスに優れるのがプロへの依頼の魅力です。
分解洗浄で隅々までキレイに
市販のスプレーなどで表面の掃除はできても、奥に入り込んだ汚れまでは届きません。
プロの業者はエアコンを分解して、熱交換器や送風ファンまで徹底的に洗浄します。
その結果、冷暖房の効きが良くなり、空気も清潔になります。
時間と手間を大幅カット
自分で掃除しようとすると、準備や後片付け、掃除道具の用意などに多くの時間を取られます。
さらに、うまく汚れが取れず、再度作業する手間が発生することも少なくありません。
その点、プロに任せれば、1〜2時間程度で完了し、自分の時間を無駄にせずに済みます。



特に仕事や家事などで忙しい方にとっては大きなメリットです!
保証やアフターケアが安心
多くのエアコンクリーニング業者では、作業後の動作保証や不具合時の再対応など、アフターケアを提供しています。
特に賃貸物件では、設備のトラブルが入居者と管理会社・大家の間で問題になりやすいため、プロに依頼することでトラブル回避につながります。



アフターサービスがあることで、初めてクリーニングを依頼する方も安心して利用できるのが魅力です!
賃貸物件のエアコンクリーニングについて:まとめ


この記事では、賃貸物件におけるエアコンクリーニングの必要性や費用の負担先、抑えておくべきポイントなどについて詳しく解説してきました。
マンション・アパートなどの賃貸物件におけるエアコンクリーニングは、入居者が快適で健康的な生活を送るために非常に重要です。
定期的なクリーニングはエアコンの効率を保ち、健康リスクを低減するだけでなく、電気代の節約にもつながります。
また、エアコンのメンテナンスやクリーニングにおいて、借主と大家、管理会社の責任分担を明確し理解しておくことも大切です。
エアコンクリーニングが必要な場合は、自分で簡単に行える部分は実施し、専門業者への依頼が必要なら大家・管理会社に確認を取りましょう。
定期的な手入れを行うことで、長期的なトラブルや修理費用を未然に防ぎ、快適な住環境を維持できます!
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