夏は冷房・冬は暖房とエアコンは快適な空気を提供してくれる大切な家電ですが、定期的なクリーニングが必要です。
プロのクリーニング業者に依頼を考えている方の中には、「背抜きクリーニング」と呼ばれる方法があることをご存知の方もいるかもしれません。
この背抜きクリーニングとは、『完全分解クリーニング』とも呼ばれ、一部だけを残しエアコンの部品を取り外しクリーニングする方法です。
しかし、通常のエアコンクリーニングと同様に、良い点やリスクが存在します。
この記事では、背抜きクリーニングの説明や一般的なクリーニングとの違い、メリットやデメリットなどについて詳しく解説していきます。
背抜きクリーニングについて
背抜きクリーニングとは、「本体カバーやフィルターはもちろん、ドレンパンなどの全ての部品を外し、壁に熱交換器のみを残した状態で洗浄する方法」のことを言います。
業者によっては”完全分解洗浄”と呼んでいる会社もあります。
そこで次に背抜き(完全分解洗浄)と一般的なクリーニングとの違いなどをご紹介していきます。
一般的なエアコンクリーニングとの違い
大手のエアコンクリーニング業者で行っているのは「簡易分解(半分解)」と呼ばれる洗浄方法です。
これは、本体カバーや風向ルーバーを外した状態で行うものです。
時間やコストを抑えられる反面、エアコン内部の奥にこびり付いた汚れやカビを落としきれないこともあります。
「クリーニングを依頼したのにまだエアコンが臭い、、、」という場合には、内部に汚れやカビが残っている可能性があります。
その点、背抜き(完全分解)クリーニングなら、熱交換器だけが残った状態になるため奥に詰まった汚れをしっかりと落とすことができます。
「時間やコストがよりかかる」「業者側の技術力が必要」など、背抜きクリーニングにもデメリットはあります。
背抜きクリーニングの基本的な手順
背抜きクリーニングの手順は、基本的なエアコンクリーニングより工程が増えるだけです。
しかし、背面カバーも外し熱交換器のみの状態になるため、裏側から洗浄することもできるようになります。
背抜きクリーニングのメリット
背抜きクリーニングを行ってもらうメリットが次の3つです。
背抜きのメリット1:徹底的に汚れが除去できる
熱交換器以外を取りはずことで、通常のクリーニングでは届きにくいエアコンの背面部分のカビやホコリを取り除くことができます。
これにより、通常のエアコンクリーニングよりも空気の清潔さが保たれ、健康被害のリスクが減ります。
背抜きのメリット2:エアコン効率が向上する
背面の汚れが取れることで、エアコンが効率的に稼働し、冷暖房効果が向上します。
これにより、さらなる電気代の節約にもつながります。
背抜きのメリット3:エアコンの寿命を延ばせることも
背面部分の汚れを定期的にクリーニングすることで、エアコンの機器自体の負担が軽減されます。
そのため、故障のリスクも減り、結果としてエアコンの寿命が延びることが予想できます。
背抜きクリーニングのデメリット
「エアコン内部まできれいにできる」「効率が向上し故障のリスクも減る」などのメリットのある背抜きクリーニングですが、依頼する上ではデメリットも存在します。
通常よりコストがかかる
背抜き作業は通常のクリーニングよりも手間がかかるため、料金が高めになります。
「通常のクリーニングより背抜きの場合は9,000円ほど高くなる」と考えておきましょう。
作業時間がかかる
分解・洗浄するパーツが多くなる背抜きクリーニングでは、通常より作業時間が多くかかります。
特に真夏や真冬など、「エアコンを止めておく時間を短くしたい」という場合には不便に感じるかもしれません。
より専門の技術が必要になる
背抜きクリーニングには高度な技術が求められるため、専門業者に依頼する必要があります。
自分もしくは下手な業者に依頼してしまうと、エアコン故障の原因にもなるので、業者を選ぶ際には注意が必要です。
背抜き・簡易分解に関わらず、エアコンクリーニングを依頼する場合にはプロの業者を選ぶのがベストです!
エアコンの背抜きクリーニングについて:まとめ
この記事では、背抜きクリーニングの説明や一般的なクリーニングとの違い、メリットやデメリットなどについて詳しく解説してきました。
本体カバーはもちろん、熱交換器以外は取り外して徹底洗浄する「背抜きクリーニング」。
内部の奥の方のカビや汚れを落とせ、節電やエアコン寿命にとってもメリットの大きい洗浄方法です。
しかし、コストや時間、業者の技術力が必要になるなどのリスクもゼロではありません。
依頼する場合には、きちんとした信頼のおける業者を選ぶことが大切になってきます!
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