- エアコンの内部クリーン機能について
- クリーン機能を使うメリット・デメリット
- 使い方のポイントや注意点
最近のエアコンの多くには「内部クリーン機能」が搭載されています。
この機能は、エアコンの内部を自動で清掃することで空気の清潔さを保ち、カビの発生を抑える目的で開発されました。
エアコンのメンテナンスを簡単にし快適な環境を保つための機能ですが、使う上でのデメリットや注意点も存在します。
そこでこの記事では、エアコンの内部クリーン機能の説明から、使用するメリット・デメリット、使い方のポイントなどについて詳しく解説していきます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンの内部クリーン機能って何?(清掃との違い)

エアコンの中には、「内部クリーン機能」が搭載された機種も多く存在しています。
家のエアコンのリモコンなどで内部クリーン機能の存在を知っていても、「どんな機能なの?」と感じている方もいるでしょう。
そこでまずは、エアコンの内部クリーン機能について基礎から丁寧に解説していきます。
内部クリーン機能とは?
エアコンの内部クリーン機能とは、主に冷房や除湿運転の後にエアコン内部に残った湿気を乾燥させることで、カビやニオイの発生を抑える仕組みのことを指します。
機種によっては、ファンや熱交換器に対して自動的に風を送って乾燥させる構造になっており、簡易的ながら清潔な状態を保つ補助的な機能として使われています。
内部クリーン機能の仕組み
内部クリーンは、主に送風運転を使ってエアコン内部の湿気を飛ばすことで乾燥を促します。
一部の機種では、「熱交換器の温度を上げて除菌効果を高める」「イオンやオゾンを利用して抗菌効果を持たせる」といったタイプも存在します。
ただし、これらはあくまで”補助的な清掃機能”であり、内部に溜まったホコリや油汚れを完全に除去するには、専門のエアコンクリーニングが必要です。

内部クリーン機能の運転時間の目安は1〜2時間ほどです!
内部クリーン機能が有効な理由
エアコンの内部には、使用するたびに湿気やホコリが溜まっていきます。
これを放置しておくと、カビが繁殖してしまい、室内に不快なニオイが充満するだけでなく、健康被害を引き起こすリスクも高まります。
また、内部が汚れていると冷暖房効率も下がってしまい、結果として電気代が上がる原因にもなります。
内部クリーン機能はこうした問題を予防するために非常に重要です。



内部クリーン機能がない場合は、送風運転でも代用可能です!
エアコンの内部クリーン機能を使うメリット


内部クリーン機能には、さまざまなメリットがあります。
快適な室内環境を維持するためには欠かせない要素であり、日常的なケアとしても非常に有効です。
ここでは、その具体的な効果・メリットについてご紹介していきます。
- カビの発生防止
- 空気の清潔さを保つ
- 快適な室内環境の維持
- 省エネ効果の促進
- エアコンの長寿命化
- メンテナンスの手間軽減
カビの発生防止
内部クリーン機能を使用することで、エアコン内部の湿気を効果的に除去し、カビの発生を防ぐことができます。
カビが繁殖している状態のエアコンを使っていると、部屋中にカビや胞子を撒き散らすことになります。
カビや胞子はアレルギーや肺炎、呼吸器系の疾患を引き起こすリスクがあるので危険です。



特に冷房除湿を使う湿気が多い季節には、この機能が非常に役立ちます!
空気の清潔さを保つ(臭いや汚れ)
エアコン内部にカビや汚れが蓄積されると、空気中にそれらの微粒子が放出されてしまいます。
カビやホコリを吸い込むリスクが高まり、健康に悪影響を及ぼす可能性も予想できます。
内部クリーンを行うことで、こうした汚れの拡散を防ぎ、部屋の空気をきれいに保つことができます。



特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では、大きな安心材料となるでしょう!
快適な室内環境の維持
「エアコンから不快なニオイがすることはありませんか?」
これは内部にカビや菌が繁殖しているサインかもしれません。
内部クリーンを活用することで、常に清潔で快適な室内環境を保ちやすくなります。
”単なる臭い”でも、状況によっては勉強や仕事などでの集中力を削ぐ原因にもなります。
省エネ効果の促進
エアコン内部が清潔な状態だと、風の通り道がスムーズになり、効率よく冷暖房が機能します。
反対に汚れが詰まっていると余計なエネルギーを使ってしまい、電気代が高くなることも。
内部クリーンによってこれらのムダを省き、節電効果を実感できるのは大きなメリットと言えます。
エアコンの長寿命化
定期的に内部を清潔に保つことで、エアコンの摩耗や故障を防ぐことができます。
熱交換器やファンなどの重要な部品が汚れによってダメージを受けにくくなり、結果としてエアコン自体の寿命を延ばすことができます。



修理・買い替えの頻度が減れるのは、会計にも嬉しいポイントです!
メンテナンスの手間軽減
定期的に内部クリーン機能を使うことで、エアコンの内部に汚れやカビが蓄積しにくくなり、プロによるクリーニングの頻度を減らすことができます。
エアコンクリーニングは1年に1度程度が目安とされています。
9,000〜16,000円ほどかかるのでその間隔を伸ばせるのはメリットです。
ただし、内部クリーン機能はあくまで予防のため、「すでにカビ臭がしている」「汚れている」エアコンには対応できません。



カビ臭・汚れているなどの場合は、プロの業者に依頼しましょう!
エアコンの内部クリーン機能を使うデメリット


便利な内部クリーン機能ですが、利用にあたってはいくつか注意点もあります。
ここでは、依頼前に知っておきたいリスクやデメリットについて詳しくご説明していきます。
- クリーン中は他の機能が使えない
- 室内の温度・湿度が上がる
- カビやホコリの臭いが排出される
クリーン中は他の機能が使えない
エアコンの内部クリーン機能を使っている間は、他の機能を使うことはできません。
夏場や冬場のエアコンが必須の環境の場合は、家や部屋を留守にするタイミングで使うようにしましょう。
室内の温度・湿度が上がる
内部クリーン機能は暖房によってエアコン内部を乾燥させるため、運転中は2〜3度ほど温度が上がります。
また内部の湿気を室内に出すため、合わせて湿度も上がります。



夏場に人がいる状態で内部クリーン機能を使うのは、厳しいかもしれません!
カビやホコリの臭いが排出される
内部クリーン機能を使うと、湿気と共にカビやホコリが排出されることもあります。
カビの増殖が始まっている場合は内部クリーンではなく、きちんとしたエアコンクリーニングが必要になります。
ここまでの3つのデメリットから考えても、内部クリーン機能を使うタイミングは家や部屋にいない時がベストです。
エアコンの内部クリーン機能の注意点


「エアコンの内部クリーン機能があるから掃除は不要!」と考えてる方もいるかもしれません。
しかし、内部クリーン機能は「フィルターや本体内部を乾燥させるための機能」です。
そのため予防はできても、『カビや汚れの完全に防ぐ』『エアコンクリーニングが必要ない』というものではありません。
- 完全なクリーニングにはならない
- 定期的なプロのクリーニングも必要
完全なクリーニングにはならない
内部クリーン機能はカビや湿気の抑制には効果的です。
ですが、エアコンの内部の汚れやホコリを完全に取り除くわけではありません。



定期的なフィルターの掃除やクリーニングは必須です!
定期的なプロのクリーニングも必要
内部クリーン機能はエアコン内部の清掃をサポートするものの、長期間使用するうちにどうしても汚れが蓄積します。
プロの業者によるエアコンクリーニングなら、エアコンを分解し内部まで綺麗にしてくれます。
定期的にエアコンクリーニングをすると、カビやホコリの蓄積が抑えられ、健康面・経済面でメリットをもたらしてくれます。



費用はかかりますが、クリーニングのメリットはそれ以上です!
エアコンの内部クリーン機能の使い方とポイント


内部クリーン機能をうまく使うにはポイントもいくつかあります。
- 正しいタイミングでの使用
- 内部クリーンがない場合は送風運転
- 他の機能との併用
正しいタイミングでの使用
内部クリーン機能は、エアコンの運転後に自動で作動することが多いです。
ですが、冷房や除湿機能を使用した後、特に湿気が多く残るタイミングでの利用が効果的です。
内部クリーンがない場合は送風運転
エアコンの機種によっては、内部クリーン機能のない機種もあります。
しかし、冷房・除湿を使用した際にエアコン内部に湿気が溜まるのはどの機種でも同じです。



カビや汚れを予防するためには、送風運転を1時間ほど行うことが効果的です!88
他の機能との併用
エアコンの内部クリーン機能と空気清浄機能、フィルター自動洗浄機能を併用することもおすすめです。
併用することで空気中の汚染物質も効果的に除去でき、より清潔で快適な室内環境を保つことができます。
エアコンクリーニング依頼時のポイントと注意点


初めてエアコンクリーニングを依頼する方に向けて、安心して依頼できるように「準備すべきこと」「業者選びのポイント」をまとめました。
事前のエアコン状態チェック
まずは自宅のエアコンの状態を確認してみましょう。
フィルターが目に見えて汚れているなどで、運転時に臭いがする場合はエアコンクリーニングのサインです。
使用頻度や設置されている環境によって汚れ方は異なりますので、自宅の環境を把握することが大切です。



フィルター掃除は2週に1回、エアコンクリーニングは年1回が基本的な目安です!
業者選びの重要なポイント
クリーニング業者を選ぶ際には、実績や口コミ、保証の有無などをチェックしましょう。
特にホームページでの施工事例や作業内容の説明が丁寧な業者は、信頼度が高い傾向にあります。
安さだけでなく、サービス全体の質を見ることがポイントです。



同じ会社内でも地域や担当者によって評価・レビューが変わる可能性がある点には注意!
料金体系と見積もりの確認
「基本料金に含まれていないオプション費用が後から追加された」というトラブルもゼロではありません。
そのため、見積もりは事前に細かく確認しましょう。
料金の内訳や追加費用の有無をしっかり理解してから依頼することが大切です。
作業内容と保証の詳細
「どのような作業が行われるのか?」「どの範囲まで掃除してもらえるのか?」を明確にしておきましょう。
また、作業後の保証があるかどうかも確認ポイントの一つです。
万が一のトラブルにも備えられる体制が整っている業者であれば、安心して依頼できます。



「◯日以内なら再施行」「故障・修理の条件」などの確認必須の項目です!
実施スケジュールの調整
作業には数時間かかる場合があるため、自宅に在宅できるタイミングを選んでスケジュールを調整する必要があります。
作業中は同じ部屋で同席する必要はありませんが、作業前・後にはエアコンの状態などを業者と一緒に確認しなければなりません。
特にエアコンの使用頻度が高い季節は混み合うため、早めの予約をおすすめします。



4月や9~10などのクリーニング閑散期だと、割引きを行う業者も多いです!
エアコンの内部クリーン機能について:まとめ
この記事では、エアコンの内部クリーン機能の紹介から、使用するメリット・デメリット、使い方のポイントなどについて詳しく解説してきました。
エアコンの内部クリーン機能は、カビ発生や湿気の除去などを行い、快適な空気環境を維持するうえでとても役立つ機能です。
特に、梅雨や夏場など湿気が多い季節には効果を発揮し、アレルギーや健康リスクを減らすことにもつながります。
また、日々の手入れを簡素化することで、エアコンの性能を長持ちさせることができ、電気代の節約にも役立ちます。
ただし、内部クリーン機能は万能ではなく、内部に蓄積された汚れやホコリを完全に除去することはできないため、定期的なフィルター掃除やプロのクリーニングを利用することも必要です。
内部クリーン機能と定期的なメンテナンスをうまく組み合わせることで、快適な室内環境を維持し、エアコンの寿命を延ばすことができます。
結果的に、エアコンが効率的に機能し、エネルギー消費を抑えることにもつながるため、「健康面だけでなく経済的なメリットも大きい機能」と言えるでしょう!
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