- 室外機の音がうるさい原因
- 室外機のうるさい音を放置するリスク
- うるさい音を軽減する対策
エアコンの室外機は快適な室内空間を作るには、大切な部品です。
そんな室外機ですが、「音がうるさい」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
室外機の音を放っておくと、エアコンの稼働率の低下や故障リスク、時には近所との騒音トラブルになる恐れもあります。
もちろん、室外機の音がうるさくても=故障とは限りません。
この記事では、室外機の音がうるさくなる原因と放置するリスク、音を減少させる対策などについて詳しく解説していきます。
音の原因を正しく理解し、適切な対策をとることで、快適な生活環境を維持できます。
うるさい!?室外機が出す異音の種類

エアコンの室外機の出す音にはいくつかのパターンがあり、種類によっては室外機の状態を判断する材料にもなります。
よくある室外機の音の種類は次の4パターンです。
- 振動のような「ガタガタ・カタカタ」音
- 低い「ブーン」という音
- 金属っぽい「キュルキュル・カラカラ」音
- 水音のような「ポコポコ」音
振動のような「ガタガタ・カタカタ」音
室外機から「ガタガタ・カタカタ」といった振動のような音が聞こえてくることがあります。
これは室外機が振動から壁や窓に当たっていることが原因になっていることが多いです。
低い「ブーン」という音
響くような低い「ブーン」という音も、よく室外機から聞こえてくる音の一つです。
この音は、室外機のファンを回すモーター音だと考えられます。
故障などの異音ではありませんが、気になる方も多いかもしれません。

音が大きすぎれば、故障などのトラブルの可能性もあります!
金属っぽい「キュルキュル・カラカラ」音
金属の部品が擦れるような「キュルキュル・カラカラ」音は、故障の可能性があります。
室外機の中には、コンプレッサーやフィンなどのたくさんの部品が詰め込まれています。
その部品のどれかの破損などから、別の部品に接触する音かもしれません。



なるべく早くメーカーや修理業者などに相談するのがおすすめです!
水音のような「ポコポコ」音
水の音のような「ポコポコ」音は、ドレンホースの詰まりの可能性があります。
ドレンホースが詰まることで本来外に排出されるはずの水が逆流してしまいます。
室内機から水漏れの原因にもなる恐れもあるので注意が必要です。
室外機の音がうるさい場合に考えられる原因


室外機の音がうるさい原因には、エアコン内部の問題や周辺の問題、経年劣化などのいくつかの原因が考えられます。
ここでは、室外機からうるさい音が出る原因を6つご紹介していきます。
- 室外機内部の汚れや詰まり
- 室外機の上に物が置いてある
- 室内・外との温度差がある
- 室外機の異常・故障
- 室外機の設置が不安定
- 経年劣化の影響
室外機内部の汚れや詰まり
室内機と同じように、室外機の内部にも汚れが溜まり、それがうるさい音の原因になっていることがあります。
基本外に設置されている室外機は、設置場所によってゴミが溜まってしまいます。
内部が詰まれば、エアコンの効率を下げるだけでなく、消費するエネルギーを増加させます。



定期的なエアコンクリーニングをすることで異物への対策にもなります!
室外機の上に物が置いてある
室外機の上に物が置いてあれば、それが異音のもとになっていることもあります。
室外機の上が殺風景で植木鉢を置いている方も多いでしょう。
しかし、室外機が振動することで物とぶかれば音も発生します。
また、直射日光を防ぐために室外機の上に遮熱シートを乗せている方もいます。



室外機を暑さから守る役目があり効果的ですが、ファンに絡まないように注意が必要です!
室内・外との温度差がある
室内を快適な温度にしてくれるエアコンですが、外と中の温度が違いすぎると室外機のモーター音がうるさく感じることがあります。
エアコンにたくさんの負荷がかかれば、当然、室外機にも影響が及びます。
「ブーン」「プシュー」などの音は、室外機の高負荷を意味しているかもしれません。



気になる場合には、外と中の温度差を少なくするのがおすすめです!
室外機の異常・故障
異常や故障といった室外機の不具合が原因なら、うるさいと感じる音が出ても不思議ではありません。
「室外機内部のファンが歪み」「何かに当たっている」なら異音も発生します。
特に10年以上使っているエアコンなどの場合には、寿命といった可能性も。
室外機の設置が不安定
室外機の設置場所が不安定だと、うるさいと感じるほどの異音を出すことがあります。
設置場所が不安定な場合、風や地震などで倒れてしまうこともあるため要注意です。
特に新しいエアコンの設置や室外機の移動、掃除などの後に起こりやすくなります。



室外機の転倒はエアコン以外のトラブルを引き起こす恐れも!
経年劣化の影響
エアコンを長年使用して入れば、本体と同じく、室外機も劣化していきます。
経年劣化から部品同士の噛み合わせが悪くなり、異音を発しているのかもしれません。
「エアコンの寿命は10年ほど」とされているので、長期間使用している場合には注意が必要です。
室外機のうるさい音を放置するリスク


室外機の音がうるさいという状況を放置することは、エアコンの故障や自分への影響だけでは済まない可能性もあります。
- エアコンの効きが悪くなる
- エアコンの故障につながる
- 電気代の増加する可能性もある
- 自分・家族の安眠妨害
- ご近所とのトラブルの可能性
室外機の中の汚れの詰まりは、当然エアコン自体の機能にも影響してきます。
エネルギー効率が落ち、設定温度まで時間がかかれば、それだけ多くの電力を使うことになります。
また、うるさいと感じるほどの音は、あなたやご家族の生活や睡眠にも悪影響を与えることも少なくありません。
さらに悪い場合には、それの悪影響はお隣などのご近所の方にもいく可能性もあるでしょう。



「うるさい」などの異音を放っておくことは、デメリットしかありません!
室外機のうるさい音を軽減する対策


エアコンの室外機の音がうるさいと感じたら、何からの対策は必要でしょう。
上でもご紹介しましたが、音を放置することに良い点はありません。
- 設定温度の調整をする
- 室外機・周辺の掃除をする
- 防振ゴムなどを使う
- 室外機の設置場所を見直す
- プロの点検・修理を受ける
設定温度の調整をする
外と中の温度差の大きさから室外機が大きな音を出しているなら、設定温度を調整することで音も減少します。
外と中の温度差があれば、室内機は設定温度になるまでたくさんの力を使います。
そして、室外機も室内機に合わせて力を出さなくていけません。
外の温度と室内の温度を近づけることで、エアコンへの負担も減り、室外機の音も和らいでいきます。



もちろん音が気になっても過度に我慢をするのはNGです!
室外機・周辺の掃除をする
定期的に室外機の周囲を掃除し、内部や周辺にゴミが溜まらないようにしましょう。
周辺にゴミや植木などを置いていると、それが室外機の中に入り込み、音だけでなく故障を招く恐れもあります。
室内機・室外機の内部の掃除は自分では行いづらいですが、周辺の掃除ならほうきや歯ブラシなどの身近にあるもので行えます。



「ファンに異常がないか?」確認し、必要であれば専門業者に点検してもらうことがおすすめです!
防振ゴムなどを使う
室外機の下に防振ゴムや防音マットなどを設置するにも、音への対策になります。
室外機の下にブロック塀などが設置されているのを見たことがある方もいるでしょう。
あれも騒音対策の一部です。
一方で防振ゴムや防音マットは、ネットやホームセンターでも買える手軽な物です。



自力で設置を行う場合には、室外機を倒したりしないように慎重に行いましょう!
室外機の設置場所を見直す
室外機からの大きな音が避けられない状態なら、設置場所の見直しも必要かもしれません。
設置場所を変えたことで安定感が増し、音を抑えられることもあります。
ただし、室外機は重く、室内機などともつながっているため、素人が勝手に動かすのは危険です。



室外機の設置場所を変える際は、プロの業者に依頼するのがベストです!
プロの点検・修理を受ける
「音の原因がわからない」「10年以上使っている」などの状況なら、修理や買い替えも考える必要があるでしょう。
まずは、メーカーなどに連絡し、プロによる点検を受けるのがおすすめです。
修理費用が買い換えるよりかかるケースもあるので、見積もりを出してもらうのがベストです。



設置場所に不安があるなら、買い替えの際に検討するのもありです!
室外機のクリーニングをプロに任せるのがおすすめ!


室外機の周辺や上部の掃除程度なら、自分でも掃除できるでしょう。
しかし、内部清掃となると素人が行うは危険のため、プロのクリーニング業者に依頼しましょう。
室外機のクリーニングは室内機のオプションとして含まれていることがほとんどです。
室外機のクリーニングは1台3,000〜5,000円ほどが目安です。



故障の疑いがある場合には、まずはメーカーや修理業者への連絡が先です!
室外機の音がうるさいことについて:まとめ
この記事では、室外機の音がうるさくなる原因と放置するリスク、音を減少させる対策などについて詳しく解説してきました。
「エアコンの室外機の音がうるさい」と感じたことがある方も多いでしょう。
その音の原因として考えられるのは、室外機内部の汚れや経年劣化、故障、周囲の環境など様々です。
機械が動く以上、ある程度の音が出ることは普通ですが、あまりに大きな音の場合、ご自身はもちろん、近所にも影響が出る場合も否定できません。
定期的な清掃やメンテナンス、防音対策の実施などを行い、必要であればプロに相談するのがベストです。
適切な対策を取ることで、エアコンをより快適に使用できるようになり、トラブルの予防にもつながっていきます!
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