- 室外機の音がうるさい原因
- 室外機のうるさい音を放置するリスク
- うるさい音を軽減する対策
エアコンの室外機は、快適な室内空間を作るためには大切な部品です。
そんな室外機ですが、エアコンを使っていると、外から「ガタガタ」「ブーン」といった異音が気になることはありませんか?
一度気になり出すと、運転中はずっとストレスを感じてしまいます。
さらに室外機の音の放置は、故障リスクや近所との騒音トラブルなどを引き起こしてしまう恐れも。
この記事では、室外機の音がうるさくなる原因と放置するリスク、音を減少させる対策などについて詳しく解説していきます。
音の原因を正しく理解し、適切な対策をとることで、快適な生活環境を維持できます。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
うるさい!?室外機が出す異音の種類

エアコンの室外機の出す音にはいくつかのパターンがあり、種類によっては室外機の状態を判断する材料にもなります。
よくある室外機の音の種類は次の4パターンです。
- 振動のような「ガタガタ・カタカタ」音
- 低い「ブーン」という音
- 金属っぽい「キュルキュル・カラカラ」音
- 水音のような「ポコポコ」音
振動のような「ガタガタ・カタカタ」音
室外機から「ガタガタ・カタカタ」といった振動のような音が聞こえてくることがあります。
これは室外機が振動から壁や窓に当たっていることが原因になっていることが多いです。
低い「ブーン」という音
響くような低い「ブーン」という音も、よく室外機から聞こえてくる音の一つです。
この音は、室外機のファンを回すモーター音だと考えられます。
故障などの異音ではありませんが、気になる方も多いかもしれません。

音が大きすぎれば、故障などのトラブルの可能性もあります!
金属っぽい「キュルキュル・カラカラ」音
金属の部品が擦れるような「キュルキュル・カラカラ」音は、故障の可能性があります。
室外機の中には、コンプレッサーやフィンなどのたくさんの部品が詰め込まれています。
その部品のどれかの破損などから、別の部品に接触する音かもしれません。



なるべく早くメーカーや修理業者などに相談するのがおすすめです!
水音のような「ポコポコ」音
水の音のような「ポコポコ」音は、ドレンホースの詰まりの可能性があります。
ドレンホースが詰まることで本来外に排出されるはずの水が逆流してしまいます。
室内機から水漏れの原因にもなる恐れもあるので注意が必要です。
室外機の音がうるさい場合に考えられる原因


室外機がうるさい原因は、エアコン内部や周辺の問題、経年劣化などが考えられます。
ここでは、音が発生する代表的な原因をピックアップし、わかりやすく解説していきます。
原因を知ることで、適切な対処やクリーニングのタイミングがつかみやすくなります。
- 室外機内部の汚れや詰まり
- 室外機の上に物が置いてある
- 室内・外との温度差がある
- ファンモーターのベアリング摩耗
- 冷媒ガスの圧力不足
- 外装パネルの変形・緩み
- 室外機の設置が不安定
- 経年劣化の影響
室外機内部の汚れや詰まり
室外機のファンやフィンにホコリや枯れ葉がたまると、空気の流れが悪くなり振動音が発生しやすくなります。
基本外に設置されている室外機は、設置場所によってゴミが溜まってしまいます。
内部が詰まれば、エアコンの効率を下げるだけでなく、消費するエネルギーを増加させます。
また、汚れがファンブレードに付着するとバランスが崩れ、「ガタガタ」とした不快な音を生むこともあります。



自分でできる簡易的な掃除でも改善の効果があるため、こまめに清掃することが騒音対策の第一歩!
室外機の上に物が置いてある
室外機の上に物が置いてあれば、それが異音のもとになっていることもあります。
室外機の上が殺風景で植木鉢を置いている方も多いでしょう。室外機が振動することで物とぶかれば音も発生します。
また、直射日光を防ぐために室外機の上に遮熱シートを乗せている方もいます。



室外機を暑さから守る役目があり効果的ですが、ファンに絡まないように注意が必要です!
室内・外との温度差がある
室内を快適な温度にしてくれるエアコンですが、外と中の温度が違いすぎると室外機のモーター音がうるさく感じることがあります。
エアコンにたくさんの負荷がかかれば、当然、室外機にも影響が及びます。
「ブーン」「プシュー」などの音は、室外機の高負荷を意味しているかもしれません。



気になる場合には、外と中の温度差を少なくするのがおすすめです!
ファンモーターのベアリング摩耗
室外機を長年使用していると、ファンモーターの内部にあるベアリングが摩耗し、軸が不安定になって異音が発生することがあります。
「ゴロゴロ」や「キーン」といった金属音が混じる場合もあり、そのまま放置するとさらに劣化が進みます。
メーカーや修理業者に依頼すれば、ベアリング交換やグリスアップで改善できます。
冷媒ガスの圧力不足
冷媒ガスの量が不足すると、コンプレッサーに負荷がかかり稼働音が大きくなります。
音だけでなく冷暖房の効きが悪くなるという実害もあるため、ガスが不足しているかどうかの確認は早めに行いましょう。
業者に依頼すれば、ガス充填と同時に漏れの有無もチェックしてもらえます。
外装パネルの変形・緩み
強風や長年の使用によって外装パネルが歪んだり、ネジが緩むことがあります。
そうなると、運転時の振動でパネル同士がぶつかり「バタバタ」といった音が出る可能性も。
放っておくとさらに歪みが進行するため、気づいた段階でネジの締め直しや簡単な補修をしておきましょう。
室外機の設置が不安定
室外機が設置されている床面が傾いていたり、硬すぎたりすると振動音が増幅される場合があります。
設置場所が不安定だと、強風や地震などによって室外機が倒れてしまうこともあるので要注意です。
新しいエアコンの購入・設置時や室外機の移動、掃除などが原因で起こることが多いです。



室外機の転倒はエアコン以外のトラブルを引き起こす恐れも!
経年劣化の影響
エアコンを長年使用して入れば、本体と同じく、室外機も劣化していきます。
経年劣化から部品同士の噛み合わせが悪くなり、異音を発しているのかもしれません。
「エアコンの寿命は10年ほど」とされているので、長期間使用している場合には注意が必要です。
室外機のうるさい騒音を放置するリスク


「少しうるさいくらい…」と放っておくと、思わぬトラブルにつながることがあります。
騒音をそのままにしておくと、エアコンの故障や自分への影響だけでは済まない可能性もあるため、きちんとリスクを押さえておきましょう。
- 故障の進行で修理コスト増大する
- 冷暖房効率の悪化と電気代の上昇
- 安全面の懸念も心配
- 近隣との騒音トラブルになることも
故障の進行で修理コスト増大
最初はちょっとした異音だったものでも、時間とともに摩耗や損傷が進行していきます。
結果として、ファンやコンプレッサーなどの高額な部品の交換が必要になるケースも少なくありません。
早期に対処しておくことで修理費用を抑えることができ、室外機全体の寿命も延ばせます。



放置することで修理だけでは対応できず、買い替えに至るケースも!
冷暖房効率の悪化と電気代が上昇する
異音がするということは、「何らかの部分に異常がある」可能性が高く、そのまま使い続けると冷暖房効率が低下していきます。
エアコンが本来の能力を発揮できず、設置温度になるまでの長時間がかかれば、電気代も無駄にかかることに。
快適さを保ちながら電気代を抑えるには、定期的な点検とクリーニングが欠かせません。
安全面の懸念も心配
室外機からの異音の原因がパーツの摩耗や緩みにある場合、それがさらに進行すると部品の破損や落下の危険も出てきます。
最悪の場合、破片が飛び散ったり、室外機が転倒するなどから、人や物に被害を及ぼす恐れも出てきます。
近隣との騒音トラブルになることも・・・
とくに夜間や早朝に室外機からの異音が響くと、周囲の住民に迷惑をかけてしまう可能性があります。
特に集合住宅や住宅密集地では、小さな音でも気になってしまいます。



近隣トラブルに発展しないためにも、気になる音がした時点で早めの対応を心がけましょう!
室外機のうるさい音を軽減する対策


室外機の音がうるさいと感じたら、何らかの対策は必要になってきます。
自分でできる範囲の対策から、プロに任せるべきタイミングまで順を追ってご紹介していきます。
室外機の音が気になる時は、まずは慌てずに試してみましょう。
- 設定温度の調整をする
- 室外機・周辺の掃除をする
- 防振ゴムなどを使う
- 配管カバー・クッション材の活用
- 室外機の設置場所を見直す
- プロの点検・修理を受ける
- プロへの依頼タイミングと業者選び
設定温度の調整をする
外と中の温度差の大きさから室外機が大きな音を出しているなら、設定温度を調整することで音も減少します。
外と中の温度差があれば、室内機は設定温度になるまでたくさんの力を使います。
そして、室外機も室内機に合わせて力を出さなくていけません。
外の温度と室内の温度を近づけることで、エアコンへの負担も減り、室外機の音も和らいでいきます。



もちろん音が気になっても過度に我慢をするのはNGです!
室外機・周辺の掃除をする
定期的に室外機の周囲を掃除し、内部や周辺にゴミが溜まらないようにしましょう。
周辺にゴミや植木などを置いていると、それが室外機の中に入り込み、音だけでなく故障を招く恐れもあります。
室内機・室外機の内部の掃除は自分では行いづらいですが、周辺の掃除ならほうきや歯ブラシなどの身近にあるもので行えます。



「ファンに異常がないか?」確認し、必要であれば専門業者に点検してもらうことがおすすめです!
防振ゴムなどを使う
室外機の振動が床や壁に伝わって騒音になることがあります。
そんなときは、防振パッドや防音マットを室外機の脚部に敷いてみる方法もあります。
室外機の下にブロック塀などが設置されているのも騒音対策の一部です。クッション性のある素材が振動を吸収し、騒音を和らげてくれます。
防振パッドや防音マットなら、ネットやホームセンターで手軽に入手できます。



自力で設置を行う場合には、室外機を倒したりしないように慎重に行いましょう!
配管カバー・クッション材の活用する
配管が壁や金属部に直接当たっていると、運転時に「カタカタ」と音が出ることがあります。
このような場合、クッション材を挟むことで接触音を減らせます。
配管カバーを取り付ければ、見た目も整い、配管の保護にもつながるのでおすすめです。



一度エアコン設置後の配管カバーの設置は難易度が高いため、つける場合でもプロに依頼するのがベスト!
室外機の設置場所を見直す
室外機からの大きな音が避けられない状態なら、設置場所の見直しも必要かもしれません。
設置場所を変えたことで安定感が増し、音を抑えられることもあります。
ただし、室外機は重く、室内機などともつながっているため、素人が勝手に動かすのは危険です。



室外機の設置場所を変える際は、プロの業者に依頼するのがベストです!
プロの点検・修理を受ける
「音の原因がわからない」「10年以上使っている」などの状況なら、修理や買い替えも考える必要があるでしょう。
まずは、メーカーなどに連絡し、プロによる点検を受けるのがおすすめです。
金属音がする場合は、モーター内の潤滑不足が原因などが疑われます。
潤滑剤を注入するといった比較的、簡単な場合もありますが、状況によっては修理費用がかかるケースも。



買い替えの方が安上がりなケースもあるので、見積もりを出してもらうのが一番です!
プロへの依頼タイミングと業者選び
自力でのセルフメンテナンスで改善が見られない場合は、無理せず専門業者へ依頼しましょう。
おすすめのタイミングとしては【5月・9〜10月】あたりです。
もちろん、緊急性を要する場合には、なるべく早く連絡するのがベスト。
クリーニング業者を選ぶ際は、価格だけでなく、保証内容や口コミも参考にして、「安心して任せられるかどうか?」をチェックするのがポイントです。
エアコンの室外機を掃除するメリット


専門業者による室外機のクリーニングは、ただ音を静かにするだけではありません。
冷暖房効率の改善や電気代の節約にもつながる、知られざる効果が多くあります。
冷暖房能力の回復
室外機内部のフィンやコンプレッサー周辺に溜まったホコリや汚れは、放っておくと熱交換効率を著しく下げてしまいます。
プロによる高圧洗浄なら、手の届きにくい汚れまでしっかり除去でき、本来のパフォーマンスを取り戻せます。



設定温度までの到達時間が短くなり、快適さが向上します!
電気代の節約
室外機の汚れが原因で運転効率が落ちると、余分な電力を消費してしまいます。
しかし、エアコンクリーニングによって負荷を軽減できれば、消費電力が抑えられます。
騒音軽減と静音運転
室外機の騒音は、ファンのバランスの乱れやモーター周辺の摩耗などが原因になっていることがあります。
専門業者は分解洗浄の際にこうした細かい調整も行い、モーターの振動やファン音を大きく抑えてくれます。
掃除後に「明らかに静かになった!」と感じるケースも多く、特に夜間の騒音が気になる方にとっては大きなメリットと言えます。
耐用年数が伸びる
汚れによって余計な負荷がかかると、室外機の部品が早く劣化することがあります。
定期的なクリーニングで摩耗の原因を取り除けば、結果としてエアコン全体の寿命を延ばすこともできるでしょう。



買い替えのタイミングを遅らせられるため、経済的にも大きな効果が期待できます!
室外機のクリーニングをプロに任せるのがおすすめ!


室外機の周辺や上部の掃除程度なら、自分でも掃除できるでしょう。
しかし、内部清掃となると素人が行うは危険のため、プロのクリーニング業者に依頼しましょう。
室外機のクリーニングは室内機のオプションとして含まれていることがほとんどです。
室外機のクリーニングは1台3,000〜5,000円ほどが目安です。



故障の疑いがある場合には、まずはメーカーや修理業者への連絡が先です!
室外機の音がうるさいことについて:まとめ
この記事では、室外機の音がうるさくなる原因と放置するリスク、音を減少させる対策などについて詳しく解説してきました。
「エアコンの室外機の音がうるさい」と感じたことがある方も多いでしょう。
その音の原因として考えられるのは、室外機内部の汚れや経年劣化、故障、周囲の環境など様々です。
機械が動く以上、ある程度の音が出ることは普通ですが、あまりに大きな音の場合、ご自身はもちろん、近所にも影響が出る場合も否定できません。
定期的な清掃やメンテナンス、防音対策の実施などを行い、必要であればプロに相談するのがベストです。
適切な対策を取ることで、エアコンをより快適に使用できるようになり、トラブルの予防にもつながっていきます!
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