- 故障が疑われる症状+対処法
- 自分でできるエアコンチェック方法
- 原因がわからない時の対処法
快適な室内空間を作ってくれるエアコン。
日常生活には欠かせない大切な家電ですが、使用期間が長くなれば故障などのトラブルも出てきます。
特に真夏や真冬など、エアコンを頻繁に使用する時期に突然動かなくなると、生活に大きな影響を与えてしまうでしょう。
ただ、エアコンの不調には「自分で対応できるもの」と「できないもの」があります。
この記事では、エアコンの故障が疑われる症状とその対処法、自分でできるエアコンチェック方法などについて詳しく解説していきます。
今現在エアコンの調子が悪い方はもちろん、将来のためにも、ぜひ最後までチェックしてください。
エアコンの故障が疑われる症状+対処法6選

エアコンの不調や故障が疑われるなら、早めに症状とそれにあった対処法を知っておきたいはずです。
まずは、エアコンの不調・故障でよくある症状と対処法を6つご紹介していきます。
エアコンの症状を理解することで、適切な対応ができるようになるでしょう。
- 風が出てこない
- 冷えない・暖まらない
- 異音・異臭がする
- 水漏れがする
- 室外機が動いていない
- リモコンが反応しない
- 運転ランプが点滅している
風が出てこない
「エアコンから風が出てこない」というのは、よくあるエアコントラブルの一つです。
この原因として次のようなものが考えられます。
- フィルターの汚れ・溜まり
- モーターの故障
- 温度設定のミス
- 省エネモードになっていた
まずは、エアコンの再起動や運転切り替えを行い、風が出るかを確認しましょう。
それでも無理なら、フィルター掃除・メーカーへの問い合わせの順番で対応します。

内部故障などでなければ、再起動や運転切り替えで風が出るはずです!
冷えない・暖まらない
「部屋が冷えない・暖まらない」なら、内部の冷媒ガスや室外機の問題が疑われます。
このどちらの問題も自力での対応は難しく、メーカーへの問い合わせがおすすめです。
ただ、状態によってはエアコン内部の汚れや設定温度、部屋の広さに問題がある可能性もあります。
- 【エアコン内部の汚れ→フィルター掃除・エアコンクリーニング】
- 【設定温度→温度を極点に上げる・下げる】
- 【部屋の広さ→何畳用かを確認】



こうしたこともチェックしてみましょう!
異音がする
「エアコンから異音がする」という場合は、汚れの詰まりや部品の故障、室外機周辺の問題などが考えられます。
- 虫の音のような「キュルキュル」音
- 水音のような「ゴボゴボ・ポコポコ」音
- ぶつかるような「ガタガタ・カタカタ」音
- 乾いた「カラカラ」音
- 低い「ブーン」音
- 高い「キーン」音
- 「ピーピー」という音
これ以外にも『ゴーゴー』『パキッ』といった音なら、異常ではない可能性もあります。
ただ、あまりに大きい音なら自分はもちろん、家族や近所の家への日常生活への影響が出るかもしれません。



気になる場合には、メーカーや修理業者への相談が良いでしょう!
異臭がする
「エアコンの風が臭い」という異臭の問題も、よくあるエアコントラブルの一つです。
運転開始時の酸っぱい臭いは、誰でも一度は経験したことがあるかもしれません。
このエアコンからの異臭は、フィルターや内部の汚れであることが多いです。
フィルター掃除やエアコンクリーニングを行うことで、基本的には解決できるでしょう。
ただし、焦げたような臭いの場合は、故障が疑われます。



電源をオフにしてコードも抜き、メーカーに連絡するのがベストです!
水漏れがする
「エアコンからの水漏れ」は、ドレンホースに関するトラブルことが多いです。
中でもドレンホースの詰まりはよくあり、本来外に排出される水が逆流したことで室内機の水漏れを引き起こします。
ホースの排出口付近ならブラシなどを使えば自分でも掃除可能です。
しかし、内部の詰まりならプロに任せるの良いでしょう。



クリーニング業者に依頼することでドレンホースの詰まりを解決してくれます!
室外機が動いていない
「室内機は問題ないのに室外機が動かない」ということもあります。
室外機が動かないケースは、故障だけでなくゴミなどの侵入の可能性もゼロではありません。
『室外機周辺にゴミや植木などがないか?』を確認し、もう一度エアコンをつけてみましょう。



”エアコンが送風状態になっていると室外機は動かない”点も要注意です!
リモコンが反応しない
「リモコンが反応しない・調子が悪い」場合は、本体側orリモコン側のどちらに問題があるのかを確認する必要があります。
電池の交換やスマホのカメラで赤外線部分を写すことで、リモコン側の問題が判別できます。
リモコンと本体の間に障害物がある場合やセンサーの受信部分が汚れていると、信号が受け取りづらい原因になります。
また、エアコンのリモコンは修理ができない部品になります。
リモコン側に問題があるなら、メーカーや量販店で新しいリモコンを買う必要もあるかもしれません。



最近はメーカーからスマホ用のリモコンアプリも出ています!
運転ランプが点滅している
エアコンの機種によっては、「運転ランプが点滅している」こともあります。
ランプの点滅は、即故障とは限りませんが、何らかの不具合の可能性もあります。
リモコンを使いエアコンを再起動させ、それでも状況が変わらないなら取扱説明書で原因を確認しましょう。



リモコンにエラー番号が出ていれば、それに合った対処方もわかります!
故障じゃないかも?自分でできるエアコンチェックの方法


「エアコンの様子がおかしい、、、」「故障したかな?」という時に使えるチェック方法はいつくかあります。
エアコンが不調な場合、”それが即故障”とは限りません。
もちろん、エアコン側の故障もありますが、設定ミスやリモコン側の故障というケースもゼロではないからです。
そこで次に、自分でもできるエアコンの故障チェック方法についてご紹介していきます。
- 電源プラグの確認
- リモコンの故障はどうか
- 温度設定は間違っていないか
- 室外機周辺も確認
- ドレンホースをチェック
- 部屋の広さや環境を確認
電源プラグの確認
エアコンが動かない場合には、電源プラグが抜けていることもあります。
特に秋や春など、エアコンを使っていなかった時期の後に急に使い出すとプラグを抜いているケースもあるでしょう。
エアコンだけではありませんが、何か電化製品を使う際に起動しない場合には、電源プラグの確認は大切です。
リモコンの故障はどうか
リモコンの故障からエアコン側の故障と勘違いしてしまうことも多いです。
エアコンが動かない場合には、「リモコンor本体のどちらが原因か?」を確認することも重要です。
【リモコンの電池の交換→赤外線の送信されているかの確認→ボタンに詰まっているゴミの確認】
というようにチェックしていきましょう。



リモコン側の問題なら、新しいものの購入やアプリの導入で対処できます!
温度設定は間違っていないか
冷風や温風がエアコンから出てこない場合には、設定ミスのケースもあります。
室温と設定温度に差がほとんどなければ、冷・温風が出てこないのは当然です。
また、温度を自動設定にしている場合も、風が出づらい状況もあります。
一度、極端な温度設定を試してみることで、エアコンが故障していないかを確認できます。



説明書に記載されている対処法を試すのもありです!
室外機周辺も確認
室外機の周辺の確認も大切です。
室外機の周りに何かを置いているような状況だと、エアコンの力を発揮しづらくなります。
ゴミ袋や植木鉢などは、室外機周辺に置きがちです。
直射日光などから室外機を守る遮熱シートなども、付け方によっては室外機の機能を落とす原因にもなります。
ドレンホースをチェック
ドレンホースが詰まることによって、室内機の水漏れが起きることもあります。
そのため、ドレンホースのチェックも重要でしょう。
ただ、長いホースのため、自力で確認できるのは先端付近ほどになります。
ドレンホース全体を確認する場合には、メーカーやクリーニング業者の力も必要です。



ホースから虫が入るケースも少なくないため、防虫キャップなどをつけると効果的!
部屋の広さや環境を確認
エアコンの買い替え後などに「効きが悪い」と感じるなら、その機種が部屋の広さ合っていないことも考えられます。
エアコンには適用畳数があり、部屋の広さより小さい機種を選べば効きづらい状況は起こります。
小さいエアコンを買った場合には、【きちんと部屋を締め切る】【扇風機やサーキュレーターを使う】ことでカバーが可能です。



自分で試しても効果がない場合には、メーカーへの問い合わせがベストです!
原因がわからない時のエアコンへの対処法


自分でエアコンの故障・不調の原因を調べてもわからないこともあるでしょう。
その場合には、まずはエアコンの再起動がおすすめです。
パソコンやスマホなどと同じように、再起動することで改善することも多いです。エアコンの電源をオフにし、コンセントを抜き、しばらくして差しなおし電源をオンにします。
再起動で解決しないなら、エアコンの設定温度を確認しましょう。外気温が高すぎる(低すぎる)状況では、エアコンがうまく稼働しないことが考えられます。
これでも問題が解決しない場合は、フィルターや内部の汚れの詰まりの可能性もあります。



フィルター掃除は自分でもできますが、内部クリーニングはプロに依頼するのが安心です!
エアコンの故障を予防する日常的な対策


エアコンは安い買い物ではないため、なるべくなら同じ機種を長く使い続けたいはずです。
使い方や日常的なメンテナンスに気をつけることで、ある程度の故障・不調は予防できます。
- 定期的な掃除
- 運転後の送風モード
- 使わない季節にも試し運転
- 室外機周辺の掃除も忘れない
室内の空気を吸い取り風を送り出すエアコンとあって、フィルターや内部にはゴミやホコリが溜まります。
そのゴミの中にはカビやダニなども存在し、掃除を放置することで喉の痛みやアレルギー疾患などを誘発する恐れもあります。2週に1回のフィルター掃除や年1回のエアコンクリーニングは必須とも言えます。
また、冷房・除湿を使うと内部に結露が溜まり、ダニやカビを増殖させてしまう原因になります。冷房除湿後には、1〜2時間程度の送風運転で内部を乾燥できます。
先ほどもお伝えしたように、室外機周辺にものがある状態もエアコンにはよくありません。
エアコンの使用時期・そうでない時期に関わらず、室外機周辺も常にチェックするようにしましょう。



日常的なメンテナンスで、平均寿命以上にエアコンを使用できる確率も上がります!
故障かも?エアコンの買い替えの判断基準


「エアコンの寿命は10年ほど」とされています。
この寿命の10年はメーカー側の安全に使用できる期間からきているもので、実際には13〜15年使えているケースも少なくありません(消費動向調査 令和2年より)。
とはいえ、古いエアコンに故障や不調が疑われる場合には、修理・買い替えを考える必要も出てきます。
買い替えを検討しても良い条件は次のとおりです。
- 購入・製造から10年以上経っている
- 修理費が高額(3〜4万円以上)
- 何度も故障を繰り返している
- 電気代が急に上がった(古い機種は電力効率が悪い)
特に最近は、電気代の高騰からエアコンのつけっぱなしを気にする方も増えています。
冷房・暖房にかからず、エアコンはつけっぱなしの方が電気代を安くできるケースも多いです(時間帯・状況による)。
10年前のエアコンに比べ、今のエアコンの方が省エネ化が進んでいるため、不調や故障が疑われる場合には、買い替えを検討するのもおすすめです。



修理費や電気代などを見込み、今の状況にあった選択をしましょう!
エアコンの故障について:まとめ
この記事では、エアコンの故障が疑われる症状とその対処法、自分でできるエアコンチェック方法などについて詳しく解説してきました。
エアコンの故障は、フィルターや内部の汚れの詰まりやドレンホースの汚れなど、日常的なメンテナンスで防げることが多いです。
まずは自分でできるチェックや対処法を試し、それでも改善しない場合は専門の業者に相談しましょう。
また、一般的にはエアコンの寿命は10年ほどとされています。エアコンの寿命を考えながら、修理or買い替えのバランスを見極めることも重要です。
快適な空間を維持するために、エアコンの定期的なメンテナンスを心がけましょう!
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