- エアコンからのパキパキ音の正体
- パキパキ音を放置するデメリット
- エアコンからのパキパキ音への対策
- エアコンからの音の予防方法
日々エアコンを使っていると様々な音がすることがあります。
中でも「パキパキ」という音を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この音の正体は、温度・気圧の影響からホースのつまり、経年劣化の影響などが考えられます。
そこでこの記事では、エアコンからのパキパキ音の正体から音への対策、その他の異音などについて詳しく解説していきます。
パキパキなどの異音の中には、放置しても良い場合・悪い場合が存在するので、ぜひ最後までご確認ください。
エアコンからのパキパキ音の4つの正体

エアコンからのパキパキ音にはいくつかの原因が考えられます。
- 温度の影響
- 気圧の影響
- ドレンホースのつまり
- 経年劣化などでの素材変化
温度の影響
冷暖房を使うことでエアコンの部品は急激な温度変化を経験します。
この温度差で、部品が膨張・収縮することで「パキパキ」という音が出ることがあります。
気圧の影響
最近のマンション(特にタワマン)などの場合、室内の密閉度が高くなっています。
締め切った室内でエアコンを使うことで、外気との気圧のバランスが崩れドレンホース内の水が溜まり、音につながっているケースもあります。
温度・気圧のどちらのも場合もエアコンの故障ではないため、換気を行えば解決するはずです。
ドレンホースのつまり
ドレンホースは外につながっており、ホースを通して水が流れていく仕組みです。
しかし、そのホースがゴミや落ち葉、虫などが原因で詰まってしまえば、パキパキ音の原因になることもあります。
ドレンホースのつまりが原因なら、つまりを解消できれば音もなくなります。

排出口付近なら自力でも掃除できますが、内部ならプロのクリーニング業者に任せましょう!
経年劣化などでの素材変化
製造から8〜10年経ったエアコンの場合なら、経年劣化から部品が変化して音が出ていることもあります。
部品が少しでも変化すれば、部品同士が擦れ合いパキパキ音が出る原因になります。
「エアコンの寿命は10年ほど」とされているため、長年使っている場合は音以外にも問題を抱えているかもしれません。
エアコンからのパキパキ音は虫が原因ではない?


”エアコンからのパキパキ音は虫が原因”という情報を見かけたことがある方もいるでしょう。
しかし、一つ前にもご紹介したように、パキパキ音の全てが虫が原因というわけではありません。
確かにエアコン内部の湿度が高くなる夏場や梅雨は、中にゴキブリやカメムシなどの虫がいる可能性もあります。
特にエアコンを動かしていないのにパキパキ音がするなら、それは内部に虫がいることも考えられます。
ただ「本体を新聞で軽く叩く」「バルサンを焚く」などを行ってパキパキ音が消えないなら、それは虫が原因ではない証拠です。



虫が原因の可能性があっても、エアコン内部に向けて殺虫スプレーをかけるのはNGです!
エアコンからのパキパキ音を放置するデメリット


エアコンからのパキパキ音は、放置しても問題ないものとそうでないものが存在します。
もし放置してはいけないケースの場合、次のようなデメリットにつながることが予想できます。
- エアコンの性能低下
- さらなる故障への可能性
- 騒音による生活環境への影響
パキパキ音の原因が経年劣化や内部部品の故障なら、当然、冷暖房効果は下がってしまいます。
そして、今は問題なくても、部品同士に負荷がかかり続けているなら、将来的な故障や修理の必要も出てくるでしょう。
また「パキパキ」という音は、日中などの他の生活音がある状態ならあまり気にならないかもしれません。
反対に睡眠時などの夜間・静かな時間帯なら、生活への影響が出る可能性もあります。



たとえ故障などでなくても、異音が続くなら早めの対処がおすすめです!
エアコンからのパキパキ音への2つの対策


エアコンから出るパキパキ音への対策は大きく分けて2つあります。
- 室内の換気をする
- ドレンホースが原因ならプロに任せる
室内の換気をする
パキパキ音の原因が気温や気圧なら、窓を開けるなどの換気で解決するはずです。
温度や気圧なら、外と室内の差を減らせば音はなくなります。
ドレンホースが原因ならプロに任せる
ドレンホースの詰まりから音が出ているなら、プロに任せるのがベストです。
詰まりの部分が排出口近くなら、自分で掃除することでも解決するでしょう。
しかし、ホースの奥の方であれば、下手に素人が掃除することでつまりがひどくなることも予想できます。
ネット上などには【掃除機を使ったホースのつまり解消法】も出ています。



これは掃除機の故障や感電などのリスクがあります!
パキパキ音以外にもエアコンから出る音の種類・原因


エアコンからはパキパキ音以外にも、さまざまな異音は出ることがあります。
ここでは、よくある異音の種類と考えられる原因をご紹介していきます。
- プシュー・シャー
- ウィーン
- チョロチョロ・シュルシュル
- キュルキュル
- ガラガラ
- オフ時のカサカサ
プシュー・シャー
「プシュー」「シャー」という音は、霜取り運転時などに出ることが多いです。
霜取り運転とは、積雪や強風などで室外機に霜ついている時に、それを溶かすための機能です。
霜取り運転中はその機能に労力が注がれるため、暖房機能は使えなくなってしまいます。



これは故障ではないので、放置しても問題ありません!
ウィーン
エアコンから「ウィーン」と音が出ている場合は、風向きを調整するルーバー音のことが多いです。
これも通常の機械音のため、気にする必要はないでしょう。
チョロチョロ・シュルシュル
「チョロチョロ」「シュルシュル」のような音は、エアコンの配管内のガスの移動音やホースに流れる水の音の可能性が高いです。
どちらの場合も通常運転時に出るものなので、故障に関する異音ではないでしょう。
キュルキュル
エアコンから出る「キュルキュル」という音は、ファンが回るモーター音の可能性があります。
しかし、通常はモーターからキュルキュルという音は出ません。
モーターや関連する部品の劣化や故障、内部の汚れ溜まりなどが予想できます。



内部の汚れならクリーニング業者、故障が疑われるならメーカー・修理業者に相談しましょう!
ガラガラ
エアコンから「ガラガラ」という音は、内部のファンが何かにぶつかっている音の可能性があります。
これもキュルキュル音と同じく、汚れの詰まりや故障、劣化が予想できるので、プロに相談するのがベストです。
オフ時のカサカサ
エアコンの電源がオフにも関わらず、カサカサという音が出るなら、内部に虫がいる可能性があります。
室外機やドレンホースなど、エアコンには外から虫が侵入できる場所がいくつかあります。
そのため、電源オフなのに異音がする場合は虫の影響かもしれません。
- 新聞紙などで軽く室内機を叩く
- バルサンなどを焚く
こうしたことを試してみるのがおすすめです。



間違っても「エアコン内部に向けて殺虫スプレーをする」のは避けましょう!
エアコンからの音への予防方法


パキパキなど、エアコンからはさまざまな音が出ることがあります。
中には正常な音も多いですが、放置が危険な音を出す可能性はなるべくなら少なくしたいはずでしょう。
そこで最後に、音への予防方法を2つご紹介します。
- 日常的な掃除
- 早めの相談・依頼
日常的な掃除
エアコンはフィルターや内部に汚れが溜まりがちなため、日常的な掃除は必須です。
汚れが溜まることで異音へとつながることも少なくありません。
また、内部の汚れは異音だけでなく、「機能の低下」「室内の空気環境の悪化」にも影響が出てしまいます。



定期的なフィルター掃除やプロによるエアコンクリーニングは大切です!
早めの相談・依頼
問題ないエアコンからの音なら、放置でも大丈夫です。
しかし、故障や汚れの詰まりなどからくる異音なら、早め早めの行動が吉になります。
エアコンの異常からの音を放置すれば、他の箇所の故障を併発させてしまう恐れもあります。
また、エアコン内の負担が強くなれば、結果的にエアコンの寿命を縮める原因にもなるでしょう。



音の原因をきちんと確認し、不明瞭な場合はメーカーや修理業者などのプロに任せるのが一番!
エアコンからのパキパキ音について:まとめ
この記事では、エアコンからのパキパキ音の正体から音への対策、その他の異音などについて詳しく解説してきました。
エアコンからのパキパキ音は、経年劣化や気圧・温度変化、内部部品の緩みなどが原因で発生することが多いです。
気圧や温度差などが原因なら換気を行うことで音はなくなるため、それほどの問題ではありません。
しかし、内部の汚れの詰まりや故障といったことが原因なら、あなたの生活に悪影響を及ぼすことが予想できます。
定期的なフィルター・内部清掃はもちろん、原因がわからない場合はプロに相談するなど、なるべくスピード感を持った対処も必要です。
エアコンの適切なケアを心がけ、快適で効率的な使用を目指していきましょう!
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