- 引っ越しのエアコン移設前にすべきこと
- エアコン移設の費用・選択肢
- 買い替えを考えるケース
引っ越しは、新たな生活環境を整える大切な機会です。
ただ引っ越し時には、今使っているエアコンを「置いていく」「持っていく」「買い換える」の選択肢に迷う方も少なくありません。
持っていくor置いていくのどちらを選んでも、かかる費用や依頼する業者についてはきちんと理解しておく必要があります。
この記事では、引っ越し時のエアコン移設のポイントや移設前にすべきことなどについて詳しく解説していきます。
引っ越しの際や新居に移った際にエアコン関係のトラブルを減らすためにも、ぜひ最後までチェックしてください。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
引っ越し時のエアコン移設の前に5つのすべきこと

引っ越しの際にエアコン移設を考えている方は、まずは今のエアコンや新居の環境などを事前に確認しておく必要があります。
- 今のエアコンの状態を確認する
- フィルター・内部クリーニングを行う
- 新居へ設置できるかを確認
- 取り外し・取り付けの依頼先を決める
- 賃貸なら管理会社・大家への許可を取る
今のエアコンの状態を確認する
引っ越しの前に今のエアコンの状態をチェックし、故障や異常がないかを確認しましょう。
せっかく費用をかけてエアコンを移設しても、新居ですぐに壊れてしまっては意味がありません。
フィルターの汚れや内部の劣化、試し運転、リモコンの動作チェックなどはきちんと行うことをおすすめします。

劣化が激しいエアコンの場合、買い替えの選択肢も必要かもしれません!
フィルター・内部クリーニングを行う
新居でのエアコンの性能を維持するため、引っ越し前にフィルター掃除や内部クリーニングは行っておきましょう。
きちんと掃除しておくことで新鮮な気持ちで生活をスタートでき、悪臭やカビの発生も防止できます。
新居へ設置できるかを確認
今のエアコンが新居でも使えるかを確認しておくことも重要です。
- 室内機・室外機の設置スペース
- 適用畳数と部屋の広さ
- コンセントの新設・移設
- 電圧の切り替え・工事
- 配管穴の確認
使う環境が変わることで「今のエアコンが使えなくなる」ケースもめずらしくありません。
特にコンセントの移設や新設、壁への穴あけなどは、賃貸の場合は許可も必要になります。



「契約上設置できない」「退去日の負担が大きくなる」という可能性も!
取り外し・取り付けの依頼先を決める
エアコンの取り外しや取り付けは基本的に自力ではできません。
引っ越し業者や取り付け業者などに依頼することになるため、事前の確認も大切です。
引っ越し業者に依頼する場合は追加費用、取り付け業者なら別日で日程調整が必要になることがあります。
業者については後ほどもご紹介します。
賃貸なら管理会社・大家への許可を取る
新居が賃貸物件の場合は、管理会社や大家への許可も必要になります。
特にこれまでエアコンが付いていなかった部屋の場合、コンセントの新設が必須です。
エアコンには専用のコンセントが必要なため、延長コードの使用は絶対にNGです。
無断で配管穴や新設工事を行えば、トラブルや退去費用の増大してしまう恐れが出てきます。



設置が難しい場合は、窓用エアコンを使う選択肢もあります!
引っ越し時のエアコンの取り外し・取り付けは自力NG!


引っ越す際のエアコンの取り外し・設置に関しては「自分でやれば費用も抑えられて、、、」と考える方もいるかもしれません。
ですが、基本的に素人がエアコンの取り外しや取り付けを行うのは避けるべきです。
室外機や室内機の取り付けや配管カバーの取り付け、壁の穴あけ工事といった基本的な作業自体は、資格を持たない方でも可能です。
逆にコンセントの新設・移設や業務用エアコンの設置、防護装置の取り付けなどは”第二種電気工事士”の資格が必要になります。
ただし、資格の必要ない部分を自力で行う場合にも、次のようなリスクがあります。
- 家が傷つく
- エアコンの故障
- エアコンが稼働しない
- 転倒や怪我のリスク
普段はしない・経験がない状態の人がエアコンの取り付け・外しを行えば、ミスをして当然です。



設置ミスや脚立からの転倒などは、家族に影響を与える危険もあります!
引っ越し時のエアコン移設の費用


プロに任せた方が良い引っ越し時のエアコンの取り外し・取り付け。
「具体的にいくらくらいかかるの?」と感じることでしょう。
- 取り外し
- 取り付け
- 運搬
- その他
依頼する業者の種類や会社によっても異なるので、あくまで目安程度に確認してください。
取り外し
エアコンの取り外しには、1台につき5,000〜10,000円ほどの費用がかかります。
室外機のポンプダウン(本体と配管の冷媒ガスを室外機に閉じ込める作業)や配管カバー、配管の取り外し、室内機・室外機の梱包などは費用に含まれます。
取り付け
エアコンの取り付けの費用は、1台につき15,000〜20,000円ほどが目安になります。
背板の取り付けや配管の接続・長さ調整、パテ埋め、配管カバーの取り付けなどが含まれます。
運搬
運搬に関しては、移動距離によって変動することが多く、遠方ほど高くなっていきます。
その他
エアコンには取り外し・取り付け以外にも、作業があります。
- 電圧変更の工事
- 配管の延長・交換
- コンセントの移設・新設 など
また室外機の設置場所によっては、追加料金が必要なこともあります。



依頼する業者・会社によっては、「取り外し・取り付けがセットで◯万円〜」と表記されていることも!
引っ越し時のエアコン移設はどこに依頼する?


引っ越しの際にエアコン移設を依頼する場合、【引っ越し業者・取り付け業者・配送業者】の3つの選択肢があります。
そこでその3つの業者の特徴をご紹介していきます。
- 引っ越し業者
- 取り付け業者(交換業者)
- 配送業者
引っ越し業者
引っ越し時に一番ベターなのが、引っ越し業者に依頼することです。
引っ越し業者ならエアコンの移設だけでなく、一般的な荷物までまとめて依頼できます。
そのため、運搬時の故障リスクやまとめての代金請求などの点においても、手間が少なくなります。
ただ、エアコンの取り外し・取り付けは、引っ越し業者の委託先が行います。



「直接連絡が取れない」などのコミュケーション不足の心配は出てきます!
取り付け業者(交換業者)
エアコンの取り付け・交換を専門に行う業者に依頼することもできます。
普段からエアコン取り外し・設置に携わっているプロのため、作業の質は自然と高くなります。
引っ越し業者と違い、仲介手数料もかからないため、費用を安くできるメリットもあります。



運搬に対応していない業者だと、自分で他の業者をあたる必要も!
配送業者
配送専門の業者に任せる方法もあります。
配送業者なら日常的に大きなものを運搬することに慣れているので、高価なエアコンも安心して依頼できます。
ただ、料金の基本が運搬のみの場合、取り外し・取り付けに別途費用がかかることもあります。
引っ越し時はエアコンを買い替えた方が良いケースも


引っ越しはエアコン移設ではなく、買い替えを考えた方が良いケースも存在します。
そのケースが次の4つです。
- 今のエアコンの価格が安い
- エアコンの使用年数が経っている
- 新居の間取りに合わない(設置スペースも)
- コンセント・電圧が合わない
今のエアコンの価格が安い
エアコンは安い機種だと4万円ほどから購入できます。
そのため、今のエアコンが安いものなら、移設費用の方が高くなってしまう可能性があります。
新居に移るタイミングで新しいエアコンを買い換えるのはありです。
エアコンの使用年数が経っている
一般的にエアコンの寿命は10年ほどとされています。
もし今の機種を使って10年ほどなら、買い替えを考える必要もあるかもしれません。
確かに10年以上同じエアコンを使っている家庭は多くあります。
しかし、年数が経つことで劣化や冷暖房効率が下がることからは逃げられません。



10年以上のエアコンは修理を依頼してもメーカー側に部品がないケースも多いです!
新居の間取りに合わない(設置スペースも)
エアコンには8畳用・10畳用などの畳数設定があります。
今の部屋と新居の広さが違えば、冷暖房効率が落ち、「なかなか冷えない・暖まらない」ようになってしまいます。
また、畳数が違うことで電気代の増加のリスクもあります。



買い替え以外にもサーキュレーターの使用などでカバーできることもあります!
コンセント・電圧が合わない
エアコンには100・200V対応の2パターンがあります。
電流が違うコンセントに同じエアコンを設置してしまえば、エアコンの故障や火災などの原因にもなります。
対応するエアコンへの切り替えや電圧変更の工事、コンセントの増設などが対処法になります。
引っ越し時のエアコンについて:まとめ
この記事では、引っ越し時のエアコンの移設の際のポイントや移設前にすべきことなどについて詳しく解説してきました。
引っ越し時のエアコンの取り扱いは、「新しい生活環境での快適さを左右する!」と言っても過言ではないほど重要な要素です。
エアコンの移設は自力でも行えますが、故障や破損などのリスクも大きいため、基本的にはプロに任せるのがベスト。
とはいっても、引っ越し業者や取り付け業者、運搬業者などにそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分に合った業者を選ぶことが必須です。
また、新居の設置場所や環境、メンテナンスなどを事前に確認しておくことにも注意が必要です。
正しい準備と対応が、引っ越し後の生活をより安心で快適なものにする鍵となるでしょう!
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