- クリーニングを自分でやるメリット・デメリット
- エアコンクリーニングを自分でやる方法
- 室外機を掃除する際の手順・注意点
エアコンは室内の快適さを保つために欠かせない家電ですが、使い続けるうちに内部に汚れが溜まり、「性能が低下」「健康に悪影響を及ぼす」可能性があります。
そのため、定期的なエアコンクリーニングが必要です。
しかし、プロに依頼するのは費用がかさむため「自分でできないかな?」と考える方も少なくありません。
この結論としては、”きちんとしたエアコンクリーニングはプロの業者に任せるのがベスト”だと言えます。
そこでこの記事では、エアコンクリーニングを自分で行う際のメリットとリスク、自分でやる方法などについて詳しく解説します。
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
エアコンクリーニングの必要性

先ほども言ったように、エアコンには定期的なクリーニングが必要になってきます。
買ったばかりは問題なくても、そのまま使用し続けることで次のようなリスクが出てきます。
- 出てくる風が臭くなる
- 電気代がかさむ
- 冷暖房が効きづらくなる
- 本体から水漏れ・故障をする
- カビやホコリの影響で健康被害の恐れがある
一般的に「エアコンの寿命は10年」とされています。

健康だけでなく、経済面での悪影響も出てきます!
エアコンクリーニングを自分でやるメリット


エアコンクリーニングを自分でやる最大のメリットは「コストを削減できる」点です。
自分でを行う場合、道具代として2,000〜3,000円ほどで済みますが、クリーニング業者に依頼すると、9,000〜14,000円ほどの費用がかかってしまいます。
また、自分で掃除を行うことでエアコンの構造を理解でき、日常的なメンテナンスもしやすくなります。
さらに好きなタイミングで掃除ができるため、業者の予約を取る手間が省ける点も魅力でしょう。
時間や手間はかかるものの、「コスト削減」を考えるなら自分でのクリーニングは魅力的な選択肢かもしれません。



次の項目では、自分でクリーニングを行うデメリットやリスクについて詳しくご紹介していきます!
エアコンクリーニングを自分でやるデメリットやリスク


エアコンクリーニングを自分で行うことは費用を抑えるメリットがある一方、専門知識がないまま作業をすると「エアコン内部を傷つける」「部品を破損する」など、いくつかのデメリットやリスクが伴います。
ここでは、自分でクリーニングするデメリットやリスクについて詳しくご紹介します。
- エアコンの故障リスク
- カビや汚れの完全除去が難しい
- 保障が効かなくなる場合がある
エアコンの故障リスク
エアコンクリーニングでは本体のパーツを外し、内部を洗浄していくのが一般的です。
しかし、エアコンの構造を十分に理解していない状態で行うと、内部の電気系統やファンに水や洗浄液がかかり、故障の原因となることがあります。
また、エアコン内部に適した専用クリーナーを使わずに代用品を使うと、部品が劣化する恐れも出てきます。



これは修理費用が高額になる原因の一つになります!
カビや汚れの完全除去が難しい
高圧洗浄機など専用のプロ用機材を使用しないと、エアコン内部の奥深く部分にあるカビやホコリを完全に取り除くのは難しいです。
目に見えない場所にカビや汚れが残っていると、再びカビが繁殖し、室内の空気を悪化させることにつながります。
呼吸器系のトラブルやアレルギー反応を引き起こす恐れも出てくるでしょう。
保障が効かなくなる場合がある
自分でのエアコンクリーニングは、メーカーや販売店が保証の対象外としている作業です。
そのため、万が一、自己清掃によってエアコンが故障した場合、保証を受けられないケースが多く高額な修理費用が発生してしまいます。
「メーカーが推奨する清掃方法や道具を使用していない場合、保障が効かなくなる可能性が高い」ため注意が必要です。
プロの業者に頼まず自分でクリーニングを行う場合は、これらのリスクを理解した上で作業を進める覚悟をしましょう。



失敗すると、プロに頼むより逆にコストがかかる結果となることもあるため、慎重に判断しましょう!
エアコンクリーニングを自分でやる方法


エアコンクリーニングはプロの業者に任せるのがベストですが、一部の作業の関しては自分でも行うこと可能です。
自分で掃除を行えることでカビや汚れを抑えられ、クリーニング後なら清潔な状態を少しでも長く維持することにも繋がります。
ここではエアコンクリーニングの基本手順について、段階を追って詳しく説明します。
事前準備から実際の作業、そして後片付けまで、安心して作業を進めるための流れを理解しましょう。
自力のエアコンクリーニングで準備するもの
自力でのエアコンクリーニングには、掃除機や柔らかいブラシ、拭き取り用の布が必要です。
フィルターや本体の拭き掃除だけとはいっても、カビやホコリが飛んでくることも予想できます。
マスクやゴム手袋の着用をもちろん、換気を行いながら作業を進めるのがベストです。
自力でのエアコンクリーニングの手順
クリーニングを始める前に必ずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いておきます。
フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取った後、水洗いをしてよく乾かします。
水洗いをする際は裏側から水をかけることで汚れが落ちやすくなります。
掃除機やハンディモップを使い、フィルターを外した内部を掃除していきます。
ホコリを奥に押し込まないように軽く、掃除するのがポイントです。
よく絞った雑巾を使い、エアコンの上部やフロントパネルを水拭きします。
故障の原因にもなるため、熱交換器は濡らさないように注意しましょう。
陰干しやタオルなどで水気を完全に取ったフィルターを本体に戻します。
その後、コンセント入れ自宅でのエアコンクリーニングが完了です。
後片付けと最終チェック
クリーニングが終わったら、フィルターを完全に乾燥させてから本体に元に戻します。
完全に乾燥してからフィルターを戻せば、故障やカビの発生などにつながるので注意が必要です。
その後、エアコンの電源を入れ、異常がないか動作確認を行いましょう。
異音や異臭いがする場合は、エアコン内部や室外機などに問題がある可能性もあるため、専門家に相談するのがおすすめです。



エアコンを送風運転で30分程度稼働させると、内部が乾燥し、カビの発生を防ぐことができます!
自分でエアコンクリーニングを行う際の注意点&安全対策


エアコンクリーニングを自分で行う際には、注意すべき点や安全対策をしっかり把握しておくことが重要です。
ここでは、作業中に気を付けるべきポイントを詳しく解説していきます。
- 安全第一の作業環境の整備する
- 正しい洗浄剤の選定と使用方法をする
- 作業手順をしっかり守る
安全第一の作業環境の整備する
作業前には必ずエアコンの電源を切り、感電を防ぐためにコンセントを抜いておきます。
また、フィルターを外す際などで脚立を使うなら、安定した場所に設置し、転倒しないよう注意しましょう。
さらに使用する洗浄剤の成分を確認し、皮膚に刺激のあるものは手袋を着用して取り扱う点にも注意が必要です。
正しい洗浄剤の選定と使用方法する
クリーニング用の洗浄剤にはさまざまな種類があります。
そのため、材質に適したものを選び、説明書に従って使用することがポイントです。
間違った洗剤を使用してしまうと、フラスチックの劣化など部品を傷める可能性があるため、慎重に選びましょう。



フィルター掃除や本体の乾拭き程度なら、洗剤は使わなくても大丈夫です!
作業手順をしっかり守る
省略せずに手順を正しく守ることで、エアコンの故障を防ぐことができます。
特に、部品の取り外しや取り付けは慎重に行い、無理な力を加えないようにしましょう。
エアコンの前面パネルやフィルターは頻繁に外すものではありません。
作業後にエアコンの効きが悪くなったと感じた場合は、原因を特定し、問題が解決しない場合は業者に相談することが大切です。



エアコンを新しく購入した場合は、部品を外す前に説明書をよく確認しましょう!
自力での掃除で失敗しないためのポイント・依頼タイミング


自分でクリーニングを行える範囲には限界があるため、必要に応じてプロに依頼することも選択肢の一つです。
定期メンテナンスの重要性
フィルターの掃除をこまめに行うことで、汚れの蓄積を防ぎ、クリーニングの負担を軽減できます。
フィルターなら2週に1回程度、内部クリーニングは年1回程度が目安です。
適切なタイミングで掃除を行うことで、エアコンの寿命を延ばすことができます。
プロに依頼するタイミング
エアコンの内部にカビが発生している場合や冷暖房性能が低下している場合は、プロの業者に依頼するのが賢明です。
プロなら専用の洗剤や高圧洗浄機を使用して内部の隅々まで洗浄できるため、徹底的に清掃したい場合にはおすすめです。
また、エアコンの異音や異常な振動が続く場合も、自己対応せずに業者へ相談するのが良いでしょう。
自分で室外機を掃除する手順や注意点


エアコンには、部屋の中にある室内機と外にある室外機が存在します。
この室外機も業者によっては、エアコンクリーニングの際に依頼できる内容になります。



ただし、最低限の部分に関しては自分でも掃除可能です!
室内機の電源を切り、コンセントを抜く
室外機を掃除する前にも、きちんと室内機の電源を切り、コンセントも抜いておきましょう。
万が一、電源やコンセントを入れたまま掃除すれば、怪我や感電の危険も出てきます。
室外機のカバーを掃除
ほうきなどを使い、室外機の外カバーについた汚れを取り除いていきます。
地面に生えた雑草が室外機に入ると、故障やエアコンの効きが悪くなることもあります。



トラブルの原因にもなるので、室外機の周りにも気を配りましょう!
ドレンホースを掃除
室内機から外へとつながっているドレンホースに水が溜まっていると、水漏れの原因になる可能性があります。
そのため、ドレンホースの出口付近に溜まったゴミを割り箸や歯ブラシなどでかき出します。
エアコンクリーニングを自分でやることについて:まとめ


この記事では、エアコンクリーニングを自分で行うメリットとリスク、自分でやる方法などについて詳しく解説してきました。
エアコンクリーニングは経済面を考えると自分でもできますが、基本的にはプロのクリーニング業者に任せるのがおすすめです。
自分で行うことにはメリットもありますが、同時にリスクも存在し、自力でできる範囲はフィルター掃除や本体の乾拭き程度です。
下手に内部清掃を行えば、エアコンの故障や火災などを招いてしまうリスクがあります。
簡単な掃除を行う場合でも、電源のオフやコンセントを抜くなど、安全に配慮することが重要です。
自分でのクリーニングが難しい箇所やエアコンの調子が悪いと感じた場合は、無理をせず専門業者に依頼することを検討しましょう!
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