エアコン故障のサインを見逃すな！自分でできる簡単チェック＆プロに頼む前の準備を紹介！

快適な室内空間を作ってくれるエアコン。

日常生活には欠かせない大切な家電ですが、使用期間が長くなれば故障などのトラブルも出てきます。

特に真夏や真冬など、エアコンを頻繁に使用する時期に突然動かなくなると、生活に大きな影響を与えてしまうでしょう。

ただ、エアコンの不調には「自分で対応できるもの」と「できないもの」があります。

この記事では、エアコンの故障が疑われる症状とその対処法、自分でできるエアコンチェック方法などについて詳しく解説していきます。

今現在エアコンの調子が悪い方はもちろん、将来のためにも、ぜひ最後までチェックしてください。

私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています！

エアコンが故障した時に確認したい症状と基本的な対処法

エアコンが突然動かなくなると、「何が原因かわからない…」と焦ってしまうものです。

まずは代表的な症状を把握し、簡単に試せる対処法を確認してみましょう。

ここでは、主に多く見られるパターンを挙げていますので、参考にしてみてください。

電源が入らない

エアコンのリモコンを押してもまったく反応がない場合、真っ先に確認すべきは電源まわりです。

コンセントが緩んでいたり、ブレーカーが落ちている可能性があるため、まず目視で確認しましょう。

また、リモコンの電池が切れていることもよくありますので、新しい電池に交換して再度操作してみてください。

それでも改善しない場合は、内部の電子基板や電源ユニットに問題がある可能性があり、専門業者による点検が必要です。

風が出てこない

「エアコンから風が出てこない」というのは、よくあるエアコントラブルの一つです。

この原因として次のようなものが考えられます。

まずは、エアコンの再起動や運転切り替えを行い、風が出るかを確認しましょう。

それでも無理なら、フィルター掃除・メーカーへの問い合わせの順番で対応します。

冷えない・暖まらない

「設定温度を下げても冷風が出ない」または「暖房にしても暖かくならない」と感じたら、フィルターの目詰まりや室外機まわりの通気不良が原因かもしれません。

フィルターを掃除したうえで、室外機まわりの風通しが悪くないか確認してみてください。

それでも改善しない場合は、冷媒ガスの漏れや圧縮機の故障など、内部の問題が疑われるため、プロによる点検が必要です。

異音がする

運転中に「カチカチ」「キーン」「ガラガラ」といった聞き慣れない音がするときは、内部のフィルターやファンにホコリがたまっている可能性があります。

フィルターを取り外し、掃除機やブラシを使ってやさしく清掃してみましょう。

それでも異音が続く場合は、室外機のファンやモーターに不具合があるかもしれません。

特に金属音や強い振動を伴う音が出る場合は、自分での対応を避け、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

異臭がする

エアコンからの風が臭うのは、よくあるトラブル内容です。

カビ臭や焦げ臭さを感じたら、まずフィルターに汚れが付着していないかを確認し、必要であれば洗浄してください。

それでも臭いが取れない場合は、内部の熱交換器や送風ファンにカビが繁殖している可能性があります。

プロに業者によるエアコンクリーニングが最も効果的です。

年に1度を目安に業者へ依頼することで、快適かつ安全な使用を保てます！

水漏れがする

室内機からポタポタと水が垂れてくる場合、ドレンホースの詰まりや内部の水受け皿（ドレンパン）に汚れが溜まっている可能性があります。

フィルターや風向ルーバーを外し、ドレンパンの状態を確認してみましょう。

奥まで手が届かない箇所は無理せず、専門業者に高圧洗浄を依頼するのが安全です。

水漏れを放置すると、壁紙や床材を傷める原因にもなるので注意が必要です。

室外機が動いていない

冷暖房の効きが悪いと感じ、「室外機を見たらファンが回っていなかった」というケースも少なくありません。

まずはブレーカーの確認やコンセントの接続をチェックし、それでも動かない場合は内部の基板やコンプレッサーの不具合が疑われます。

また、室外機のトラブルは故障だけでなく、枯葉やゴミの侵入のケースもあります。

自分で分解するのは非常に危険なため、必ず専門の業者に依頼しましょう。

リモコンが反応しない

「リモコンが反応しない・調子が悪い」場合は、本体側orリモコン側のどちらに問題があるのかを確認する必要があります。

電池の交換やスマホのカメラで赤外線部分を写すことで、リモコン側の問題が判別できます。

リモコンと本体の間に障害物がある場合やセンサーの受信部分が汚れていると、信号が受け取りづらい原因になります。

また、エアコンのリモコンは修理ができない部品になります。

リモコン側に問題があるなら、メーカーや量販店で新しいリモコンを買う必要もあるかもしれません。

運転ランプが点滅している

エアコンの機種によっては、「運転ランプが点滅している」こともあります。

ランプの点滅は、即故障とは限りませんが、何らかの不具合の可能性もあります。

リモコンを使いエアコンを再起動させ、それでも状況が変わらないなら取扱説明書で原因を確認しましょう。

異常な振動を感じる

エアコン運転中にガタガタとした振動や通常とは違う音を感じた場合、室外機の設置状態が不安定になっている可能性があります。

室外機が水平に設置されているかを確認し、土台がぐらついていないかチェックしてください。

それでも振動が続く場合は、内部のファンやモーターのバランスが崩れているかもしれません。放置せず、早めに専門業者に相談しましょう。

エラーコードが表示された

ディスプレイにエラーコードが出た場合は、まず取扱説明書でエラー内容を確認しましょう。

軽度のトラブルであれば、電源の入れ直しでリセットできることもあります。

しかし、同じエラーが何度も表示される場合は、冷媒漏れやセンサー異常の可能性も。

表示されたコードを記録し、メーカーなどの専門業者に伝えるとスムーズに対応してもらえます。

故障の原因がわからない時のエアコンへの対処法

「急にエアコンが動かなくなった」「操作しても全く反応がない」など、故障の原因が特定できない場合もあるでしょう。

その場合は、焦らずに順序立てて対応することで無駄な出費を防ぐことができます。

まずは自宅で確認できる基本的なポイントからチェックし、それでも改善しない場合は専門業者に相談しましょう。

電源・ブレーカー・リモコン設定の再確認

エアコンの故障と思われる状況でも、単純な設定ミスや電源関連の問題であるケースは少なくありません。

まずは「ブレーカーが落ちていないか？」「電源プラグが抜けかけていないか？」を確認しましょう。

次に、リモコンの電池残量や運転モードの設定にも注意が必要です。例えば、冷房に設定していたつもりが送風モードになっていることもあります。

フィルター・室内機・室外機の状態確認

本体が動作しても冷風が出ない、異音がするなどの症状がある場合、まずはフィルターの汚れや室内機内部のホコリ詰まりを確認してください。

また、室外機が風通しの悪い場所にあると熱交換が正常に行えず、エアコンの性能が大きく落ち流こともあります。

「葉っぱやゴミなどが溜まっていないか？」「ドレンホースの詰まりがないか？」も合わせて確認しましょう。

メーカーサポートや専門業者への相談

基本的な点検を行っても症状が改善しない場合は、速やかにメーカーのカスタマーサポートや地域の専門業者に連絡しましょう。

問い合わせの際には、故障の状況や自分で行った確認内容をできるだけ詳しく伝えることで、スムーズな対応が期待できます。

保証期間中であれば無償修理が可能な場合もあります。

故障じゃないかも？自分でできるエアコンチェックの方法

「エアコンの様子がおかしい、、、」「故障したかな？」という時に使えるチェック方法はいつくかあります。

エアコンが不調な場合、”それが即故障”とは限りません。

もちろん、エアコン側の故障もありますが、設定ミスやリモコン側の故障というケースもゼロではないからです。

そこで次に、自分でもできるエアコンの故障チェック方法についてご紹介していきます。

電源プラグの確認

エアコンが動かない場合には、電源プラグが抜けていることもあります。

特に秋や春など、エアコンを使っていなかった時期の後に急に使い出すとプラグを抜いているケースもあるでしょう。

エアコンだけではありませんが、何か電化製品を使う際に起動しない場合には、電源プラグの確認は大切です。

リモコンの故障はどうか

リモコンの故障からエアコン側の故障と勘違いしてしまうことも多いです。

エアコンが動かない場合には、「リモコンor本体のどちらが原因か？」を確認することも重要です。

【リモコンの電池の交換→赤外線の送信されているかの確認→ボタンに詰まっているゴミの確認】

というようにチェックしていきましょう。

温度設定は間違っていないか

冷風や温風がエアコンから出てこない場合には、設定ミスのケースもあります。

室温と設定温度に差がほとんどなければ、冷・温風が出てこないのは当然です。

また、温度を自動設定にしている場合も、風が出づらい状況もあります。

一度、極端な温度設定を試してみることで、エアコンが故障していないかを確認できます。

室外機周辺も確認

室外機の周辺の確認も大切です。

室外機の周りに何かを置いているような状況だと、エアコンの力を発揮しづらくなります。

ゴミ袋や植木鉢などは、室外機周辺に置きがちです。

直射日光などから室外機を守る遮熱シートなども、付け方によっては室外機の機能を落とす原因にもなります。

ドレンホースをチェック

ドレンホースが詰まることによって、室内機の水漏れが起きることもあります。

そのため、ドレンホースのチェックも重要でしょう。

ただ、長いホースのため、自力で確認できるのは先端付近ほどになります。

ドレンホース全体を確認する場合には、メーカーやクリーニング業者の力も必要です。

部屋の広さや環境を確認

エアコンの買い替え後などに「効きが悪い」と感じるなら、その機種が部屋の広さ合っていないことも考えられます。

エアコンには適用畳数があり、部屋の広さより小さい機種を選べば効きづらい状況は起こります。

小さいエアコンを買った場合には、【きちんと部屋を締め切る】【扇風機やサーキュレーターを使う】ことでカバーが可能です。

エアコン故障を予防する日常的な対策・メンテ

エアコンは安い買い物ではないため、なるべくなら同じ機種を長く使い続けたいはずです。

使い方や日常的なメンテナンス次第で寿命が大きく変わります。

冷暖房の効率を保ちつつ、故障のリスクを減らすには、定期的な清掃と環境の整備が欠かせません。

定期的なフィルター掃除

フィルターはホコリやチリを吸着する役割がありますが、そのままにしておくと空気の流れが悪くなり、エアコン内部に負担がかかります。

2週に一度程度、掃除機でホコリを吸い取るか、ぬるま湯でやさしく水洗いしましょう。

しっかり乾燥させてから戻すことで、カビの発生も防げます。

室内機内部の簡易掃除

室内機の吹き出し口やルーバー部分には、フィルターでは取りきれない汚れが付着します。

柔らかい布やブラシを使って拭き取るだけでも清潔を保てます。

室外機まわりの環境整備

室外機は屋外にあるため、落ち葉やほこりがたまりやすいです。

こうした障害物があると放熱がうまくいかず、コンプレッサーに負担がかかってしまいます。

定期的に周辺を清掃し、物を置かないようにスペースを確保しましょう。

使用しない時期は、簡易カバーをかけておくと、ホコリの侵入や劣化を防げます。

適切な運転モードの使い分け

冷房・除湿・送風などの運転モードを気温や湿度に応じて使い分けることで、エアコンの負担を軽減できます。

例えば湿度だけが高い日は除湿モード、あまり暑くない日は送風モードにすることで、効率よく快適な空間を保てます。

冷房除湿後には、送風モード（内部クリーン）を1時間ほど使うだけでも、内部の乾燥が進みカビ対策に効果的です。

長期間使わない時の休止方法

エアコンを長期間使わない時期でも、1ヶ月に1回ほどは送風運転で内部を乾燥させるとカビの発生を防げます。

さらに電源プラグを抜いておくことで、落雷や漏電などの不測のトラブルも回避できます。

再使用時は送風モードで試運転を行い、「異常がないか？」を確認してから使用を再開しましょう。

定期点検・プロによるメンテナンス活用

自分でできる掃除だけでは限界があります。

内部のファンや熱交換器、冷媒配管などは専門知識が必要です。

1〜2年に一度はプロによる点検・クリーニングを依頼しましょう。

結果的に機器の故障予防になり、長期的に見れば修理や買い替えのコストを抑えることができます。

エアコンクリーニングを依頼するメリットと安心ポイント

エアコンクリーニングを一度も頼んだことがない方は、「本当に必要なの？」「どれくらいの費用がかかるの？」と不安に思うかもしれません。

ここでは、エアコンクリーニング未経験者が安心して依頼できるよう、具体的なメリットや注意点をまとめました。

エアコンクリーニングで得られる効果

エアコンクリーニングを行うと、内部にたまったホコリやカビ、雑菌を徹底的に取り除けます。

これにより、吹き出し口から出る風が新鮮になり、部屋の空気がクリアに変わるのを実感できます。

また、内部の熱交換器がきれいになるため冷暖房効率がアップし、電気代節約にもつながります。

プロに依頼する際の料金の目安と流れ

エアコンクリーニング業者によって料金は前後しますが、壁掛けタイプの標準モデルであれば1台あたり9,000〜15,000円が相場です（東京・大阪など主要都市の場合）。

依頼の流れは、【問い合わせ→見積もり依頼→日程調整→作業当日の立ち会い→作業完了・確認→料金支払い】の順番が一般的です。

見積もり時に追加費用（防カビコーティングなど）が発生する可能性もあるため、そのあたりを事前に確認しておきましょう。

初めて依頼する方へのポイント（安心のために事前確認すべきこと）

初めてクリーニングを依頼する場合、業者選びは慎重に行いたいものです。

まず、口コミや実績をチェックし、信頼できる業者を絞り込みましょう。

見積もりは複数社から取り、料金だけでなく作業内容（フィルター・ファン・熱交換器の洗浄範囲や使用する洗剤の種類など）を比較することが大切です。

また、作業前に保証内容やアフターフォローの有無を確認すると、万が一トラブルが起きた際も安心です。

故障かも？エアコンの買い替えの判断基準

「エアコンの寿命は10年ほど」とされています。

この寿命の10年はメーカー側の安全に使用できる期間からきているもので、実際には13〜15年使えているケースも少なくありません（消費動向調査　令和2年より）。

「そろそろ買い替えたほうがいいのか？」と悩むときには、故障頻度や修理費用だけでなく、電気代や性能面もしっかり検討しましょう。

修理費用と買い替え費用の比較

故障した際にかかる修理費用が本体購入価格の半分以上になる場合は、買い替えを検討する目安です。

特に購入から10年以上経過している古い機種は、省エネ性能が低く電気代もかさむため、修理よりも新製品への更新がお得です。

一方で、購入から5年程度の比較的新しいモデルであれば、部品交換だけで直る可能性が高く、修理するメリットが大きいです。

省エネ性能と電気代削減効果

最新モデルは年々省エネ性能が向上しており、同じ冷暖房能力でも消費電力が少なく済むものが多数あります。

エアコンを買い替える場合、必ず「APF（年間エネルギー消費効率）」や「定格能力あたり消費電力量」を確認し、ランニングコストをシミュレーションしてみましょう。

年間を通じた電気代削減効果が大きければ、初期投資はかかっても数年で元が取れるケースも多いです。

家庭の使用状況（稼働時間や設定温度）を考慮しつつ、長期的な節約につながるモデルを選ぶことが大切です。

設置環境・サイズ適合の見直し

エアコンを長年使っていると、部屋の使い方やレイアウトが変わり、「実は当初購入時の能力では手狭になっていた」というケースもあります。

買い替え時には部屋の広さに合った能力（畳数目安）や設置スペースを再確認し、より省エネで快適な機種を選ぶようにしましょう。

天井の高さや遮光の有無なども冷暖房効率に影響するため、カタログスペックだけでなく実際の環境条件を考慮して選ぶことが重要です。

エアコンの故障について：まとめ

この記事では、エアコンの故障が疑われる症状とその対処法、自分でできるエアコンチェック方法などについて詳しく解説してきました。

エアコンの故障は、フィルターや内部の汚れの詰まりやドレンホースの汚れなど、日常的なメンテナンスで防げることが多いです。

まずは自分でできるチェックや対処法を試し、それでも改善しない場合は専門の業者に相談しましょう。

また、一般的にはエアコンの寿命は10年ほどとされています。エアコンの寿命を考えながら、修理or買い替えのバランスを見極めることも重要です。

快適な空間を維持するために、エアコンの定期的なメンテナンスを心がけましょう！