- エアコンからのカタカタ音の原因
- カタカタ音を放置する影響
- エアコンからのカタカタ音への対策
エアコンを使っている際に、「カタカタ」とした異音がなることがあります。
『ただの機械の音じゃん、、、』と軽く考える方も多いかもしれません。
しかし、状況によっては放置することでエアコンの性能低下や故障、家を傷つける恐れもゼロではありません。
この記事では、エアコンから発生するカタカタ音の主な原因と放置するリスク、対策などついて詳しく解説していきます。
正しい知識と対策を知ることで、エアコンをより快適かつ長く利用するための助けになります。
エアコンからのカタカタ音の主な原因9選

エアコンから「カタカタ」という音がする場合、次の9つの原因が考えられます。
- フィルター汚れ
- 熱交換器の目詰まり
- ファンの故障・異物がある
- 内部部品の緩み・経年劣化
- エアコンカバーの取り付け不備
- 電磁弁の開閉
- ルーバーの不具合
- 配管の問題
- 室外機側の問題
フィルター汚れ
フィルターが汚れていれば、内部の空気の流れが悪くなり「カタカタ」などの異音を出すことがあります。
フィルター汚れは冷暖房効率も落とし、エアコン自体に強い負荷もかけてしまいます。
2週間に1度など、定期的なフィルター掃除が必要になります。

花粉やホコリが多い時期、ペットを飼っている場合には、フィルターに汚れも溜まりやすくなります!
熱交換器の目詰まり
冷暖房を起動する場合には欠かせない熱交換器。
熱交換器にもホコリやカビ、ゴミなどが溜まるため、目詰まりをすれば異音の原因になります。
フィルター掃除程度なら自力でも行えますが、熱交換器などの内部掃除はプロのクリーニング業者に任せるのが一番です。



内部のエアコンクリーニングは1年に1回程度が目安です!
ファンの故障・異物がある
内部の送風ファンの不具合から「カタカタ」などの音につながっているケースもあります。
ファンなどは経年劣化で歪みやズレも起こります。
内部クリーニングを行っても異音が続く場合には、修理や買い替えの必要も出てくるでしょう。
内部部品の緩み・経年劣化
エアコン内部にはたくさんの部品が組み込まれています。
経年劣化などが原因となり、部品やネジなどがぶつかり合うことでカタカタ音につながっているかもしれません。
経年劣化や故障などを放っておくと、エアコンの寿命を縮める恐れも出てきます。



分かりづらいことも多いので、メーカーや修理業者に相談しましょう!
エアコンカバーの取り付け不備
エアコンカバーの取り付けがきちんとされていないと、異音の原因になることがあります。
フィルター掃除などでカバーを外すと、正しい位置につけられないこともあるでしょう。
そのまま、冷暖房を使用すれば、「カタカタ」などの音がしても不思議ではありません。



フィルター掃除などで自分でカバーを取り付ける際には特に注意が必要です!
電磁弁の開閉
冷媒ガスをコントロールする際の電磁弁の音が、「カタカタ」と聞こえている可能性もあります。
エアコンを起動させた直後は電磁弁が開閉します。
起動後しばらくしてカタカタ音がなくなれば、電磁弁が原因かもしれません。
ルーバーの不具合
エアコンの吹き出し口に装着されているルーバー。
風向きを調整する役割を持っている部品ですが、オイル切れや破損、汚れなどから異音がすることがあります。
経年劣化でもよく起こることも。
配管の問題
「カタカタ」音の原因が室内機だけとは限りません。
配管の固定が甘かったり、劣化していたりすれば、異音の原因になります。
もし配管が壁や家具に当たっているなら、音だけでなく傷の心配も出てきます。



配管の異常が考えられるなら、なるべく早くメーカー・修理業者に連絡しましょう!
室外機側の問題
室外機がカタカタ音の原因になっているケースもあります。
- 設置場所の固定が甘い
- ゴミの侵入
- ファンやコンプレッサーの故障
室外機から異音が出る原因はいくつも考えられます。



室外機周辺にはゴミや植木、落ち葉などがないように注意しましょう!
電源オフ状態のカタカタ音の正体


エアコンから出るカタカタ音の中には、稼働していない状態の時にもなることがあります。
この場合の原因として考えられるのは次の2つです。
内部に虫がいる
エアコン内部には、ゴキブリやカメムシなどが入り込むこともあります。
当然生き物が入れば、エアコンの稼働に関係なく音が発生します。
ただ、たとえ稼働していなくても、エアコン内部に殺虫剤をかけるのは、火災や故障のリスクがあります。
本体を新聞紙などで叩き、虫を追い出すしかありません。
室外機が窓や壁に当たっている
室外機の設置場所によっては、外壁や窓と接することもあります。
強い風などが吹くことで、室外機が揺れ、壁・窓にあたり音を発生させているかもしれません。
放置することに心配な場合は、室外機の再設置や移動なども考えましょう。
放置危険?エアコンからのカタカタ音を放置する影響


エアコンからの「カタカタ」音を放置した場合、次のようなリスクが考えられます。
- エアコンの冷暖房効率の低下
- 機器のさらなる故障リスク
- 生活環境や周囲への騒音問題
内部の汚れの溜まりや不具合などが音の原因なら、エアコンに余分な負荷をかけることにつながります。
エアコンの冷暖房効果が落ちれば、快適な温度になるまでの時間もかかり、より電気代がかかることが予想できます。
強い負荷がかかることで、さらなる故障やエアコンの寿命を短くする原因にもなってしまいます。



音の原因が室内ではなく、室外機や外の配管からきていれば、近隣トラブルの原因にもなってしまう可能性も!
エアコンからのカタカタ音への対策と解決方法


エアコンからのカタカタ音には、なるべく早い対策も必要でしょう。
- フィルター掃除
- エアコンクリーニングを依頼する
- プロの点検・修理を受ける
- 室外機の設置場所を変える(防振ゴムも)
- ドレンホースに防虫キャップをつける
フィルター掃除(自分でもできる)
フィルター掃除は誰でもできる異音への対処法です。
フィルター内にはカビやホコリなどが集まるため、定期的な掃除は必須。
- 電源を切る
- フィルターを取り外す
- 外側を掃除機で吸い取る
- 裏側からブラシなどで水洗いする
- よく乾燥させ、本体に戻す
フィルター掃除は、掃除機やブラシなどがあればできるため、自分でできるエアコンメンテの代表格といえます。
フィルターを清潔に保つことは、異音だけでなく、室内環境を整える意味でも大切です。



よく乾かしてから戻さないとカビなどの原因になるので注意!
エアコンクリーニングを依頼する
エアコン内部のクリーニングも、異音や故障などを防ぐためには重要です。
フィルター掃除は自分でも可能ですが、内部クリーニングはエアコンの分解などが必要なためプロへの依頼がおすすめです。
プロの業者なら、エアコンを分解し、専用の洗剤や高圧洗浄機などを使い、徹底的にきれいにしてくれます。



内部にはカビやダニ、ホコリなども溜まりやすいため、定期的なクリーニングは必須です!
プロの点検・修理を受ける
「掃除をしても異音が解決しない」「問題がわからない」などの場合は、プロによる点検を受けましょう。
カタカタ音の原因が室内機だけとは限りません。
原因部分でもご紹介したように、室外機や配管の可能性もあります。
エアコンの知識がない方が分解をするのは危険です。



メーカーや修理業者なら、きちんと原因を調べ適切な処置をしてくれます!
室外機の設置場所を変える
室外機が壁や窓に当たって音が出ている場合には、設置場所を変える必要もあるでしょう。
ただ、室外機は意外に重く、素人が行うのは危険なので、プロに任せるのがベストです。
「設置場所が変えられない」場合には、防振ゴムをつける方法もあります。



防振ゴムをつける際でも室外機を持ち上げる必要があるので、危険なら1人で行うのはやめましょう!
ドレンホースに防虫キャップをつける
エアコンを稼働していないのにカタカタ音がするなら、内部に虫がいるかもしれません。
エアコンはドレンホースから虫が侵入してくるケースもあるので、防虫キャップなどをつけることで対策できます。
防虫キャップはネットや量販店でも買えます。



エアコンクリーニングを依頼する際なら、オプションで設置を依頼できます!
エアコンからのカタカタ音について:まとめ
この記事では、エアコンから発生するカタカタ音の主な原因と放置するリスク、対策などついて詳しく解説してきました。
エアコンからのカタカタ音は、フィルターや内部の汚れ、部品の不具合や経年劣化などが原因で発生します。
そのままにしても問題ない場合もありますが、原因によってはエアコンの故障や寿命を短くしてしまうことにもつながります。
定期的なメンテナンスや清掃、そして緩んだ部品の点検の依頼などを行うことで、異音の発生を防ぎ、エアコンの性能を維持することができます。
エアコンの適切なケアは、快適な室内環境を保つための基本であり、結果的にエアコンの寿命を伸ばし、電気代などの節約にもつながっていきます!
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