- エアコンの室外機が動かない原因
- 室外機が動かない時の対処法
- 室外機が動かない時の依頼タイミング
エアコンの電源は正常に入っているのに「室外機が動いていない(音がしない)」ということはあります。
室内機と違い室外機は外にあり、あまり馴染みのない部分のため、『故障しちゃった・・・』と不安になってしまいます。
室外機が動かない原因には、故障や不具合だけでなく、外部からの障害や設定ミスのケースもあります。
この記事では、室外機が動かなくなる原因やその対処法、日常的なメンテナンス方法などについて詳しく解説していきます。
正しい知識を身につけ、突然のトラブルにも冷静に対応できるようになりましょう!
私は、【エアコン清掃club】を運営する滝沢というものです。ハウスクリーニング業者で約5年ほど従事した経験をもとに記事を書いています!
そもそもエアコンの室外機の役割は?

動かない原因に行く前に、簡単に室外機の役割についてご紹介していきます。
室外機は室内機と繋がっており、中を通る冷媒というガスが温度調節を行っています。
冷媒ガスは室内機のコンプレッサーによって圧縮され、配管を循環して熱を運びます。
室外機は室内機が冷やす・温める準備として空気を圧縮し、熱を出す・集めることをする役割を持っています。
そのため、『室外機が動かないと熱を運べず、冷暖房・除湿といった機能が使えなく』なります。

室外機なしなら送風しか作動しないので、「ただの大きな扇風機」とも言えるかもしれません!
エアコンの室外機が動かない主な原因5選


エアコンの室外機が動かない原因には、故障とそうでないものがあります。
故障部分は素人が自力で対処することはできませんが、設定ミスなどであれば原因を知ることで対処も可能になります。
- 送風モードになっている
- 室外機の周辺に物がある
- 室外機に汚れが溜まっている
- ファンモーターなどの故障
- 電気系統の不具合
送風モードになっている
エアコンの送風機能は、温度を変えずに内部ファンを動かして風を出す機能です。
そのため、【室外機の役割】部分でもご紹介したように、送風運転ならそもそも室外機は動きません。
「室外機が動いていない」という場合には、送風機能にしていたなどの簡単なミスの可能性もあります。



リモコンから機能や設定温度を確認することは大事です!
室外機の周辺に物がある
室外機の吹き出し口の周辺にものがあると、うまく放熱できずに自動停止してしまうこともあります。
室外機の上にものを置くのはNGですが、周辺にゴミや植木などを置いておくのもやめましょう。
室外機周辺にゴミをあると、虫の侵入や雑草の吸い込みといったものを起こしてしまう可能性もあります。
室外機に汚れが溜まっている
野外に置かれている室外機は、風やほこり、雨などの影響を日々受けています。
そのため、室外機内にゴミや汚れが溜まれば、ファンも回らなくなり、正常な機能は行えません。
室外機にゴミや汚れが溜まることは、故障や破損の原因になることも。
クリーニング業者によっては室外機の掃除を行ってくれる会社もあります。



通常料金にプラスでオプション費用が必要です!
ファンモーターなどの故障
ファンモーターやコンプレッサーなどの故障から、室外機が動いていない場合もあります。
室外機の内部の部品は経年劣化などが原因で、不具合や故障することも多いです。
内部部品が壊れていれば、室外機だけでなく室内機にも影響が出るので、冷たい・暖かい風も出なくなります。
電気系統の不具合
室外機には、制御基盤やパワートランジスタといった電気系統の部品もあります。
こうした部品が正常に動いていないなら、室外機が動かない・機能が弱ることが予想できます。
ファンや電気系統のような内部の問題なら自力では判断しづらいため、業者に依頼するのが必須です。



問題があれば、修理・買い替えの必要も出てきます!
エアコンの室外機が動かない時の6つの対処法・ポイント


「室外機が動かない」という時は、”故障だ”とすぐには決めつけず、落ち着いて対処することが大切です。
ここでは6つの対処法・チェックポイントについてご紹介していきます。
- リモコンのエラー表示の確認
- 運転機能・設定温度の確認
- コンセントの挿し直し
- 室外機の周りの風通しをチェック
- 応急運転を試す
- 室外機が凍っていないかを確認
リモコンのエラー表示の確認
室外機が動かないなどのトラブルの場合は、まずはリモコンに表示されているエラーコードを確認しましょう。
ここでエラーコードが表示されていなければ、「送風機能になっている」「室外機周辺にものが置かれている」なども考えられます。
エラーコードが表示されている場合は、メーカーのHPにアクセスし、該当のコードを検索しましょう。
運転機能・設定温度の確認
運転機能や設定温度をチェックすることも大切です。
原因の部分でもご紹介しましたが、送風機能だけが動いている状態では室外機は回りません。
室外機の作動しているかを調べるには、設定温度を一時的に極端に温度を下げ(もしくは上げ)て確認する必要があります。



「冷房なら18°」「暖房なら30°」に設定し、5分ほど待ちましょう!
コンセントの挿し直し
スマホやパソコンと同じく、再起動のような行動をすることでも復旧することがあります。
エアコンでいえば、一度コンセントを外し差し直すことで、内部の信号がリセットされ問題なく動くこともあります。



コンセントを抜いてから差し込むまでの時間の目安は2〜3分ほどです!
室外機の周りの風通しをチェック
「室外機の吹き出し口周辺にものがないか?」も確認しましょう。
室外機周辺にはスペースを確保することが推奨されています。
室外機周辺にものがあることは、エアコンの効きや故障などにも影響が出るので、注意しておきましょう。



フィルター掃除などと同じで、室外機周辺も定期的な掃除がおすすめです!
応急運転を試す
エアコンには応急運転ボタン(スイッチ)というものがついています。
上の対処法を行っても室外機が動かない場合は、応急運転を試してみましょう。
ボタン(スイッチ)はフロントパネルの右下などの場所についています(メーカー・機種によって違う)。
応急運転もできない場合は、エアコン本体か室外機が故障している可能性も高くなります。
室外機が凍っていないかを確認
外に雪が降っている場合は室外機が止まり、エアコンが一時的に使えなくなることがあります。
特に室外機の上や周辺に雪が積もっているなら、どかすだけでもエアコンが動き出す可能性も。
メーカーや機種によって「低温暖房能力」といったものも違います。



雪の降りやすい・積もりやすい地域に住んでいる場合は、買い替えの参考にしましょう!
室外機が動かない時の業者への依頼タイミング


室外機が動かない場合、メーカーや修理業者に依頼するタイミングは難しいです。
そこで特に専門家に相談する方が良い状況をご紹介します。
- エアコンの温度調整ができない
- 室外機から「ブーン」という音がした
エアコンの冷暖房が効かない場合には、冷媒ガスの漏れや不足の恐れがあります。
そのため、ガス漏れ箇所の特定や補充を頼む必要も出てきます。
また、「ブーン」という音は、コンプレッサーやモーターなどの部品の故障・劣化の可能性があります。



自力での対処は難しいので、メーカーなどに相談しましょう!
室外機を長く使うためのメンテナンス方法


故障を減らし、室外機やエアコンを長く使うためには、日々のメンテナンスが重要です。
ここでは2つの方法についてご紹介していきます。
定期的な掃除の重要性
室外機の汚れを定期的に掃除することで、効率的な運転が保たれるようになります。
室外機の手前くらいまでなら、自分でもブラシなどで掃除可能です。
クリーニング業者によっては室外機の掃除を行ってくれる会社もあるので、確認してみましょう。
適切な設置環境の整備
室外機は外に設置されているものなので、日差しや雨風の影響をもろに受けてしまいます。
- 直射日光を避けるようにする
- 風通しの良いところに設置する
- 周辺には機能を妨げるものを置かない
室外機周辺をより良い環境にすることで、避けられるトラブルは多いです。



上にシートなどをかけるなら、「重いものは載せない」「ファンにかからないようにする」のがポイント!
室外機の故障はエアコンの買い替えがベスト?


何らかの理由から室外機が故障した場合、「エアコンの買い替え?」「修理?」に迷う方も多いでしょう。
エアコンは年々、省エネ化が進んでいるとはいえ、高い買い物なのは間違いありません。
基本的には【10年以上使っている・製造から9年以上経っている】エアコンは、買い替えの方が良いでしょう。
エアコンの寿命は10年ほどとされていて、製造から9年以上が経つとメーカー側の部品の保有期間が終了する可能性があります。



メーカーに修理の依頼をしても断られることも!
エアコンの室外機が動かないことについて:まとめ
この記事では、室外機が動かなくなる原因やその対処法、日常的なメンテナンス方法などについて詳しく解説してきました。
エアコンの室外機が動かない原因は、故障はもちろん、機能や温度設定、周囲の環境の影響などいくつか考えられます。
まずはリモコン内のエラー表示や運転機能の確認、コンセントの抜き差しなど簡単に確認できるポイントをチェックします。
それでも解決しない場合は、メーカーや修理業者などのプロに相談することをおすすめします。
日ごろから定期的な掃除や設置環境の整備を心がけることで、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能になるでしょう!
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